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【忖度なき採点&寸評】4連敗の鹿島戦  、とうとう思考停止に陥った松波監督。失った信頼はもう戻らないよ…



【前書き】

「親に怒られんようになったら終わりやで」

子供のころに言われた、こんな言葉を思い出します。

「サポーターに怒られんようになったら終わりやで」

そういう意味では、今のガンバはもう終わっていると思います。

だって、前半を見たときからこうなる未来は見えていたから。

襟にい以外には・・・

もはや怒りではなく諦め。

怒りの波すら立たなくなった水面を潜り、敗因を探っていきたいと思います。

【戦評】

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まず先発の布陣。

4-2-3-1の鹿島に対し、おなじみの5-4-1。

ただこの日は宇佐美を外し、シャドーに倉田、ボランチに山本を起用。

前からしっかりプレスをかけたい、という狙いはあったのでしょう。

しかし・・・

パトリック、倉田、矢島の3枚で、GKと2CBにプレッシャーをかけようとしても、3人の意図がかみ合わないのかまったく連動できず、ほとんど限定できませんでした。

それでも3人の意識は前に向いている中で、中盤の中央では、相手トップ下の荒木、相手ボランチのピトゥカ、三竿に対し、山本、井手口がふたりで対応するという事態に。結果、ピトゥカがフリーになるシーンが多くみられました。

しかしチームとしては前から守備をしようという意識があり、相手の両SBに藤春、小野瀬が出ていこうとしているだけに、後ろは相手の1トップと両SHの3枚と、ガンバの3CBが数的同数に。

質の高いフリーランニングに、ボランチから精度の高いボールが配球され、何度も決定的なピンチを招きました。

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しかしどうしようもなくなり、2シャドーまでラインを下げて対応し、ただ自陣に押し込まれる展開に。

すると鹿島の前からのプレスにがっちりとはまってしまいました。

頼みの綱はパトリックへのロングボールでしたが、倉田と矢島も守備に終われているだけに、周囲には人がおらず、競り勝ったとて鹿島に拾われるのみ。

何度も決定機は作られましたが、相手のミスにも助けられて0―0。これがざっくりとした前半でした。

それでも襟にいは「前半は、守備の面では非常に中盤でのプレッシングだとか、背後への対応は準備してきたものを出せていたと思います」とコメントしています。

うそでしょ。。。

結果、ハーフタイムを経ても展開は一切変化せず。

すると前半7分、やや前がかりの状態からボランチに独走を許す、という形で、失点。。。

山本がルーズボールを狙って出たものの奪いきれず、井手口は複数のカバーをしようとした結果、ボールホルダーのピトゥカに振り切られました。

後ろはCB3枚が、相手のFW上田、MF荒木、アラーノそしてボールを持ったピトゥカと数的不利に。

上田がファーに流れ、空いたスペースに入り込んだ荒木にラストパスが出ると、シュートは一度東口がセーブしましたが、こぼれを上田に押し込まれました。

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正直、このプレーはピトゥカの推進力が素晴らしく、致し方ない失点でもあったかと思います。

ただ直後に2失点目。サイドからにボールが出た際、フリーでクロスを許します。

これを中央で完全に決められてしまいました。

確かにクロスに対して藤春の寄せが甘かった部分もありますが、中央は人数がいた中で、アラーノの動きを見逃しています。

山本と高尾のマークの受け渡しがうまくいきませんでした。ゴール前ということを考えると、山本がそのままついていくべきだったのでは、と感じます。

この2失点目でほぼ試合は決まり。

3失点目は布陣を変えて前がかりになった際に、中盤のラインを簡単に突破され、ずるずると引いてフリーになった土居にミドルを決められました。

こう見ると、痛かったのは2失点目。

前半から苦しい展開で、誰がどう見てもこのままなら押し切られる、という流れの中で1失点し、選手たちも何かを変えないと、と感じていたと思います。

ただメンバー変更も布陣の変更も行われない中で、集中力を欠いたような2失点目。

さらに理解できなかったのが、2失点目(60分)から、宇佐美らを3枚替えで投入するまでに、10分もの時間を要したこと。

前半から攻撃など一切できず、だれがどう見てもこのままでは戦えない状況の中で、襟にいは10分間も思考停止に陥ったことにあ然としました。

解説したゲットゴール福田氏の「こういう展開になると、チームとして気持ちがひとつにならなくなる」という言葉が突き刺さりました。

そのあと、チアゴのPK獲得に鹿島がいちゃもんをつけてきたときに、ただのひとりも助太刀に入る選手がいなかったことも、今のチームがバラバラになりかけていることを象徴しているようでした。

【採点&寸評】

【GK 1 東口 順昭】4・5

好セーブもありましたが、確実にモチベーションは落ちています。

連戦の疲労か、年齢によるものかはわかりませんが・・・

失点しても怒れなくなっているのでは。

このままでは来季は谷と入れ替えられても仕方ありません。


【DF 27 髙尾 瑠】4・0

70分アウト。CBとしての限界を露呈。

2失点目はしっかりと人を見られなかったのか。

他にも対人の弱さから、競り負けて決定的な場面を作られるシーンも。

ここまで守備機会にさらされると、攻撃的な持ち味が出ないのは仕方ありませんが・・・

【DF 13 菅沼 駿哉】4・0

簡単につり出されて起点を何度も作られ、いらだってファウル。

守備の要が務めるべき3バック中央をこなす能力が備わっているとは思えません。

彼を使うなら、将来性を期待して佐藤を、と思うのは私だけでしょうか。


【DF 19 キム ヨングォン】3・5

韓国代表らしくない集中力の欠如でした。

1点目はファーサイドから荒木にシュートを打たれた際、完全にマークすべき上田を見逃し。

あなたまでダメなら、勝てるわけありまへん。


【DF 4 藤春 廣輝】4・0

数少ないサイドチェンジの機会にも、なにも生み出せない現実は厳しいです。

守備でも隙を見せてしまうあたり、チームを助ける力にはなっておらず、これなら若い黒川を、と思ってしまいます。


【MF 8 小野瀬 康介】4・0

藤春と同じく、ひとりではなにもできません。

守備でも高尾とのマークの受け渡し等、連携に問題があったようにみえました。

【MF 15 井手口 陽介】3・5

80分アウト。

どこにでも井手口、と評したころの彼はどこへいってしまったのでしょうか。

何とかプレスを回避しようとして判断が遅れ、決定的なピンチを招くなど、悲しくなりました。


【MF 21 矢島 慎也】3・5

80分アウト。この展開で持ち味が出ないのはわかりますが・・・

正直、何もできませんでした。


【MF 29 山本 悠樹】4・0

70分アウト。

相手の前からのプレスを何とか外そうとしていた努力は、唯一感じました。

ただ戻りながらの守備におけるパワー不足がはなはだしく・・・

現代サッカーで中盤3列目をこなすには、足りないものが多すぎます。


【FW 10 倉田 秋】4・0

見ていて悲しくなりました。

必死にプレスに行きたい気持ちはわかりますが、ただ走って疲労し、ボールが来た際の精度まで低下。

その上、終盤はボランチで下がりながらの守備に走らされ・・・

もうボロボロでした。


【FW 18 パトリック】3・5

70分アウト。

攻撃で役割を果たせなかったのは、あれほど孤立無援なら致し方なし。

しかし前線からの守備がはまらない原因は、彼にあったように思います。

スイッチを入れる役割を全く果たせず、ただふわふわと寄せ続けるだけ。

サイドへの限定も、ボランチへのプレスバックもゆるゆる。

正直、彼もモチベーションが低下しているのでは、と感じました。


【途中出場】

【FW 32 チアゴ アウベス】5・0

70分イン。

唯一のゴールは奪ってくれました。

独りぼっちにしてごめんなさい。

【FW 39 宇佐美 貴史】4・5

70分イン。

展開的に仕方ないとはいえ、孤独なプレーに終始。

【DF 26 柳澤 亘】4・5

70分イン。

なんのために投入されたのかは不明ですが、特になにも起こせず。


【MF 28 ウェリントン シウバ】―

80分イン。時間短く採点なし。

【MF 6 チュ セジョン】―

80分イン。時間短く採点なし。

【松波正信監督】2・5

策がはまらないこともあるでしょう。

ただ、交代が遅れた10分間は、戦うことを放棄したように見えました。

戦術も、選手を奮い立たせるような言葉もない襟にいが、唯一監督として示せていたのが、勝ちたいという思いを表現すること。

それを失ってしまった今、この職にいる資格は失ったのではないか、と感じます。


【あとがき】

朝から20回はガンバのHPをチェックしました。

ただまだ、監督交代のお知らせは来ていません。

もしフロントが「下のチームも負けているから、残留には近づいた! ラッキーだ」と考えているのなら、もはや彼らにもガンバを支える資格はないといっていいでしょう。

やる人がいない、という現実があるのかもしれません。

ただ、現状を放置すれば、襟にいが諦めたあの10分間と同じです。

フロントも必死に戦っていることを信じて、一報を待ちたいと思います。


【お願い】

きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ひどい試合でせっかくの休みも心は晴れず、という方も多いのでは、と思います。

そんな傷跡に塩を塗り込むような記事となってしまい、申し訳ないです。

とはいえ、見たくない現実を直視するのもサポーターとしての務めだと思い、キーボードをたたきました。

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応援に疲れ切った方々も多いと思います。

なんとか気持ちを奮い立たせて、この低迷の先にまた未来が開けると信じて、今は地面をはいずっていきましょう!!




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