【忖度なき採点&寸評】現地観戦の天皇杯・松本戦!! 小野裕二のきらめきに今後の可能性を見た
【前書き】
遅くなってしまいました・・・
きょうはなかなか時間を取れず。。
天皇杯・松本戦は現地観戦してきました!
清水戦からメンバー10人を入れ替えた中で、J2の相手に苦戦しました。
ただリーグ戦では出場機会の少ない選手たちが、しっかりとアピールし、勝ち切ってくれた試合を振り返っていきます!!
【試合総評】
先発はフラットな4-4-2。
井手口を右サイドハーフに起用し、相手に前から圧力をかけようという意図は感じました。
ただ試合が始まると、やはりJ2相手、しかも松本もメンバーを落としていたことから、主導権はガンバに。
相手の両WBを押し込んだ形で、試合を進めていきました。
中でも、2トップに入った小野とチアゴが、好連携を見せていました。
チアゴが裏、小野がややトップ下気味にプレーした中で、ふたりのコンビでチャンスを演出していました。
中でも小野のプレーが秀逸で・・・
前半3分、小野からチアゴへラストパス。
前半24分 小野ふわり浮き球、井手口抜け出すもGKの対応で打ち切れず。
前半37分 左サイドでセジョン、黒川のパスワークでつくり、小野に縦パス。小野は中に切り込んで、ヒールで大外の川﨑へ。決定機演出
後半4分 小野、チアゴ、小野のパスワークで決定機。小野のシュートはGKにブロック
といったように、小野を中心に何度もチャンスをつくりました。
しかし、小野が55分で交代。こちらはケガ明けのリスク回避だとみられます。
この時間まで、攻撃の中心を担ってきた小野がピッチを去り、アクセントをつける、タメをつくる、決定的なラストパスを出す、という選手がいなくなってしまいました。その結果、シュートまで打てずに攻撃が止まることが増え、松本がカウンターでチャンスを作る場面も増えていったように思います。
中でも宇佐美やレアンドロは、どこか試合にうまく入れなかった印象でした。
それでも守備陣、特に佐藤はしっかりと相手のセンターFWを抑え込んでおり、好印象でした。
延長に入り前半5分、少しずつ2トップがギアを上げてきた中で、宇佐美のCKから柳澤!!!
今夏加入のサイドバックが、やってくれました。
さらに延長前半10分、攻撃面ではほとんど持ち味を出せなかった井手口が、えげつないロングシュートを決めて追加点。
苦しみながらも、4回戦へと駒を進めたといった試合でした。
【採点&寸評】
【GK 25 石川 慧】6・5
試合を通じて安定しており、DFライン裏への飛び出しも的確。つなげそうな場面でのセーフティーなキックは多少目についたが、試合感覚のことを考えるとその判断も正しいと見えました
【DF 13 菅沼 駿哉】6・0
キャプテンマークを巻き、無失点に貢献。間を狙われた危ないシーンや、わけのわからないファウルもありましたけど、何とか耐えました。CKからポストに嫌われたヘッドも。三浦が入った瞬間に、必死にキャプテンマークを渡しに行った行為にはわらけました。
【DF 16 佐藤 瑶大】6・5
久々の起用で前へのパワフルさを披露。やっぱりヘディングは強いっす。いいタイミングの縦パスも何度か通し、成長の跡が見られた気がしました。ただボールを奪った後に、予想できないミスが2、3度あったのは反省点では。でもそれがなくなるようになれば、レギュラー争いに割って入れるのでは。
【DF 26 柳澤 亘】 6・5
待望のプロ初ゴール、おめでとうございます。セットプレー以外でもそうですが、しっかりと周囲の状況を見て動いているからこそ、ああいった隙をつけるのでは、と感じるクレバーさ。本当に来てくれてありがとう。
【MF 6 チュ セジョン】5・5
横方向にはいいキックが出るんですけどね・・・もっとも肝心な縦のボールがイマイチで。。。終盤に精度がさらに下がったこと、さらに松波監督が彼のミスにベンチでとてもイライラしていたのも気になりました
【MF 15 井手口 陽介】6・0
シュートは文句なしのゴラッソ! ただ厳しい見方をすれば、右サイドハーフ起用で消えてしまう時間が多く、攻撃面でのインパクトはこの瞬間のみ。裏への動き出しで何とか状況を変えようというプレーは見せていましたが…。受け手としても、出し手としても質を上げる必要はあるかと。そして一番言いたいのは・・・ゴールしたらもっと喜べ!!
【MF 17 奥野 耕平】6・0
守備ではもはや頼もしい存在。延長後半にカウンターで最前線まで飛び出して宇佐美のクロスにヘッドで合わせたシーンは震えました。あれを決めきれるようになれば。
【MF 24 黒川 圭介】6・0
高い位置は取ることができていましたし、裏に抜け出して決定機も迎えました。ただシュートはポストをヒット。決めていれば、もっと楽な試合に。
【MF 34 川﨑 修平】5・5
ACLでのハットから、謎に出番が消失…また元の悩める姿にお戻りになった様子。必死感はビンビンに伝わってくるのですが。J2当たりで経験を積ませるのも一策かと。あと交代の時にうつむかず、胸を張ってほしいなと。
【FW 11 小野 裕二】6・5
いやもうね…思わずひとりで「センス!」とつぶやいちゃうぐらい、センスの塊でした。交代まで、小野裕二のチームでした。誰が見ても、ここを潰せば、というほど起点になっていたので、厳しいチャージで負傷再発しないかひやひやでした。
【FW 32 チアゴ アウベス】6・0
なぜか小野と好相性で(笑)。2トップが好きなんでしょうね。裏への動きは効いていました。左足一発だけでなく、裏への動き出しも武器になるようになれば、起用の幅は増えてくるはず。
【控えメンバー】
【MF 8 小野瀬 康介】5・5
55分イン。2トップの一角に入りましたけど…思うようなインパクトは残せず。終盤はいつものWBに。何かスペシャルなものをみせないと、前では生き残れそうにありません。
【FW 39 宇佐美 貴史】5・5
76分イン。セットプレーで決勝アシスト。ただ…交代出場のフレッシュさがまったく感じされなかったの熱量の低さにはイライラさせられました。
あと後半終了間際。右サイドでボールロストした際、柳澤が攻撃参加して宇佐美より相手ゴール側に上がり切っていたにも関わらず、戻りが遅く。。。
結局、必死に戻った柳澤も間に合わず、シュートまで打たれてしまいました。
こういう部分は、もう治らないんでしょうかねえ・・・
【FW 9 レアンドロ ペレイラ】5・5
76分イン。実力があるのはよくわかっていますけど、疲労した味方のパスがミスになったときにキレるのはやめて。
【DF 40 シン ウォノ】5・5
76分イン。度重なる怪我を乗り越え、うれしいトップチームデビュー。いいクロスも1本、守備はまだまだ勉強中ですね。
【DF 5 三浦 弦太】―
102分イン。3バックに変更して試合を終わらせました。
【MF 29 山本 悠樹】―
110分イン。時間短く採点なし
【松波 正信監督】5・5
メンバーを大きく入れ替えながらも、先に進んだことは前向き。
ただベンチで、選手のミスにイライラする姿は、あまり気持ちのいいものではありませんでした。
どーん、と構えてほしいところです。
【あとがき】
まあ大学生に2連敗した近年を知るものとしては、J2相手に苦戦しても全く驚きませんでしたwww
ただ先発したメンバーたちは、なかなかゴールを割れない中でも、高い集中力を見せてくれたように思います。
苦戦の中にもポジティブな面が多かった印象です。
中でも大けがから復帰して、調子を上げてきた小野を、どういった形でトップチームでも生かしていくかは、今後松波監督の腕の見せ所では、と思います。
これをリーグ戦にもつなげていってほしいところです!!天皇杯は放送がない場合も多いので、できるだけ現地観戦を、と思っています。
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きょうも最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!!
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