【忖度なき採点&寸評】もう…からっぽや。。。史上最もむなしい大阪ダービー
【前書き】
残ったのはむなしさだけ。
そんな大阪ダービーでした。
闘志も、技術も、戦術も。
見るべきところはほとんどありませんでした。
セレッソの解任ブーストに焼かれた試合を、必死に振り返ってみました。
【戦評】
15連戦の13戦目。
スタメンは4-4-2に。
松波監督は、このフォーメ選択の理由をこう話しています。
「攻撃のところで1トップ、2シャドーをやってきた中で、前に2人置いて1人が孤立しないようなことを考えながら、そうなったときには後ろを4枚にしてというところではありました」
現実的には疲労感のあるチームで、相手を押し込む展開は難しい。
それならば、チアゴの走力を生かしてカウンターにかける、という狙いがあったのでは、と思います。
しかしその形でできたチャンスは、奥野からLP,最後はチアゴの仕掛けから左アウトでシュート、というこの試合唯一と言っていいほどの決定機のみでした。
もちろん、監督には後半勝負、という頭はあったはず。
そのプランがもろくも崩れた失点シーンがこちら。
自陣右サイドからの相手スローイン。
その前のプレーの流れで、本来左サイドハーフの倉田がボールサイドに。
しかし右サイドハーフの矢島は、そのまま右の前に残り、本来倉田がいるべき場所には誰もおらず・・・
そのままサイドの密集を突破され、バイタルにぽっかり空いたスペースに相手の右サイドバック・松田陸が。。。
あわてて戻ろうとしたLPも、最終ラインから飛び出したヨングォンも間に合わず、ミドルシュートで失点。
その後は山見を皮切りに、パト&うさ&井手口の3枚替え、さらに小野瀬と次々投入しましたが実らず。。。
大阪ダービーでは10年ぶりの完封負けとなりました。
2ラインのブロックで守り、2トップを生かして攻める、という旧時代的な戦術は、前のふたりにボールが収まればある程度効果を発揮するのかもしれませんが、この日のふたりでは限界が・・・
一方でセレッソは清武の負傷退場というアクシデントもありながら、2トップが裏とポスト、としっかりと連動してボールを収め、中盤からDFラインのあがりを引き出す、というプレーができていました。
ガンバは山見投入後も、どうやって彼を生かすのかも定まらず。
パトへのロングボールで攻めるという、いつの時代やねん、というサッカーでしかゴール前にボールを運べませんでした。
負けるべくして負けた。
そんな試合でした。
【採点&寸評】
【GK 1 東口 順昭】5・5
松田陸のミドルシュートは、あれは決してGKのミスではない、と思います。
ただヒガシなら・・・という期待を抱いてしまったのも事実です。
【DF 17 奥野 耕平】5・5
ボランチとして守備の仕事は忠実にこなし、チアゴに一発出したロングボールも正確でした。
ただ試合の流れを変えるような仕事まではできませんでした。
【DF 26 柳澤 亘】5・0
展開的に攻撃参加はほとんどなく、まさに無難なプレー。
悪くはないのでしょうが、プラスアルファを見せてほしいところです。
【DF 3 昌子 源】5・0
ビルドアップの局面でいいパスを狙って、1点もののミスをするDFと、終始無難なパスばかり選択しても、ミスはしないDF。
どちらもいりません。
あなたには、ミスなく局面を変えてもらいたいと思うのは、過度な期待なんでしょうか。
【DF 19 キム ヨングォン】5・5
いつもの反応速度や機敏さは見られず。
それでも彼ができることはこなしていたようには思います。
【DF 4 藤春 廣輝】5・0
あのハルが、たった10・2キロの走行距離で走れなくなってしまうなんて・・・
もちろん連戦の疲労もあるのでしょうが、それ以上に時の流れの残酷さを感じました。
【MF 10 倉田 秋】4・5
坂元と消し合った部分が大きく、攻撃で存在感はほぼなし。
失点シーン、右サイドまで動いて守備のバランスを崩した一因に。
これはチームとして、誰かがあけたスペースを誰かが埋めるという約束が徹底されていれば、問題はなかったはずですが。
倉田自身も、声をかけてバランスを保つことはできたのでは。
【MF 21 矢島 慎也】4・5
こちらもチームとして攻められない中で存在感は出せず。
こういう展開の試合を狙うなら、彼を出す意味はあまり感じませんでした。
【MF 29 山本 悠樹】5・0
ミスなくプレーはしてくれましたが、それ以上でもそれ以下でもなし。
このままガンバの中にいれば、才能が埋もれてしまいそうな気がします。
【MF 32 チアゴ アウベス】5・5
彼の能力で、やれることはやってくれていたと思います。
ただ、これ以上を期待してもな、、、
と思わせるあたりに限界を感じます。
【FW 9 レアンドロ ペレイラ】4・5
連戦の疲労はあるのでしょう。
ただ大阪ダービーの意味を、最も分かっていなかった選手だと感じました。
おぜん立てしてもらわなければ、闘志すら出せないのか。
とがっかりしました。
【控えメンバー】
【FW 37 山見 大登】5・0
60分イン。
反撃の切り札として1番手で投入されましたが、何もできませんでした。
まだ過度な期待をかけてはあかん、とは思いますが・・・
プロとしてピッチに立つ以上、他の選手と同等に評価されるべきかなとも思います。
【MF 15 井手口 陽介】5・0
72分イン。
この試合で先発を外される意味は、誰よりも感じているでしょう。
このままで終わってほしくない。
ただ山本同様、ここにいない方が彼は幸せなのでは、とすら思ってしまいます。
【FW 18 パトリック】5・5
72分イン。
パワープレーで得点の可能性は示してくれました。
監督は怪我じゃないと説明していましたが、、、
本人は「怪我でずっと外れていたが、日に日に良くなっているし、これからももっと良くなる。今はだいぶ良くなってきた」と。
よくわかりません、、、
【FW 39 宇佐美 貴史】5・0
72分イン。
正確なキックはさすがですが、それだけでした。
このままでは、バンディエラにはなれないやろうな、、、
【 MF 8 小野瀬 康介】―
81分イン。時間短く採点なし・
【松波 正信監督】4・0
選手はボロボロ、使える選手は限られ、戦術を落とし込む時間もない。
打つ手はそれほどないのでしょう。
もう、この監督を責めても仕方がないな、という思いは日に日に強まるばかり。
しかしそう思わせてしまうというのは、監督としての器ではないのでしょう。
【あとがき】
今のガンバには、怒りをぶつける場所がほとんどありません。
選手が疲れていることもわかるし、しいて言うなら、、、本人が試合後に怪我だと明かしたパトリックの状態を、嘘までついて隠し続けた松波監督の真意を聞いてみたいなと思うぐらいでしょうか。
記事を通じてサポーターはチームの情報を知るしかないのですから。
このままでは、チームも、応援する我々も、ただバラバラになっていくだけ。
誰か助けて下さい。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次のダービーで負けた後には、書くエネルギーが残っているか不安です。。。
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