『WTF経済』読んだんでメモ。

『WTF経済』読んだんでメモ。

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WTF経済 ―絶望または驚異の未来と我々の選択 | Tim O'Reilly, 山形 浩生 |本 | 通販 | Amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/487311859X
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動物表紙本のオライリーの親玉、ティム・オライリー著で山形さんが翻訳。内容はGAFAやUberによるによる今の経済って、WTF(What the fuck:なんだこりゃ?)だよねについて論じた内容。

前半のGAFAやUberについての内容はネット系ビジネスにキャッチアップしている人だったら既知の内容ながら、経済にどういう影響を与えているのかを説明。

中盤でWTF経済ってGAFAやUberによる各社のアルゴリズムが実際の経済活動に影響を与えていて、実経済に影響を及ぼしつつあるあるからアルゴリズムってどうなのよ?の問題提起から、そもそも資本主義って市場による需給関係による価格決定というアルゴリズムがあるけど、これってもっと大前提のアルゴリズムじゃね?という内容について論じている。

市場による価格決定の仕組みさえもこれからの時代に見直してもいいんじゃない?という切り口は個人的に新鮮だったし、シリコンバレー系のネットベンチャーがどうやって資本主義の株式市場をハックしているかについて論じている部分も面白かった。

終盤はこれら経済が今後主流になっていく将来、私達はどういうキャリア戦略を取ればいいのかというアドバイス的な内容。

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とにかく分厚くて、前半戦が既知の内容が多かったので読むのがちょっとだるい感じだった。でも前半の内容を踏まえた上での中盤の経済学と絡めたあたりは非常に面白かったです。

そして、この手の本を読んでいると「ケヴィン・ケリーの言っていることは正しいな」と毎度思います。

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WTF経済 ―絶望または驚異の未来と我々の選択 | Tim O'Reilly, 山形 浩生 |本 | 通販 | Amazon
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