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金沢21世紀美術館。(4)

もし金沢を最初に訪れる人がいるとしたら、おすすめしたい場所がいくつかあります。その中のひとつが「金沢21世紀美術館」。1900年代以降の作品が並ぶ現代的なコレクションの美術館です。無料で観ることができるエリアもあるので、地元の人々が気軽に散歩をしています。

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この美術館を語るうえで、レアンドロ・エルリッヒの『スイミング・プール』は外せないでしょう。地上からはプールに見えますが、実際は表面に薄い水の層があり、地下にまわると水を通して空を見上げることができます。上からは水中を人が歩いているかのような視覚、下からはその体験の面白さが味わえる素晴らしい作品です。

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美術館がいいのは、何度来ても中身が同じではないところです。ジェームズ・タレル、ヤン・ファーブルなどの恒久展示の作品群も楽しいですが、その時に展示されている企画展を楽しめます。

何度も街を訪れたくなる、という新鮮な魅力を生み出すのは大変なことですが、中心地に美術館があるというのはとてもいいことだと感じました。私も、「あれは井上有一を展示していた時だったから2016年か」と、ここでやっていた展示から、金沢に来た時期を思い出すことがあります。

美術館の向かいにある「兼六園」については、また次回。

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