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【GAMABOOKS】Vtuberオーディションの選考プロセスと審査基準を解説してみる。

はじめに

オーディションの概要について

はじめまして、GAMABOOKS運営事務局です。GAMABOOKSは「SNS上のまちの本屋さん」をテーマに掲げるオンライン書店です。弊社では書店のオープンに先駆けて書店員を対象としたVtuberオーディションを実施しました。

本屋さん×Vtuberという極めてニッチなプロジェクトなので「応募者が0人だったらどうしよう?」と心配していたものの、フタを開けてみれば総応募数218件と非常に多くの方々にご参加いただけるオーディションとなりました。この記事ではオーディションを終えた一旦の区切りとしまして、弊社が開催したVtuberオーディションの選考プロセスと審査基準について詳しく解説していこうと思います。


記事の目的

①応募者さまに審査結果をフィードバックする

第一の目的はオーディションの応募者さまに審査結果をフィードバックすることです。弊社の想定を超える数のエントリーがあったことはとても嬉しかったものの、逆にそれが原因で応募者さま一人一人に審査結果をフィードバックすることが出来なくなってしまいました。そこでこの記事では、オーディションの選考プロセスと審査基準を細かく解説していくことで「書類審査では何を評価してるの?」「あの面接はどんな答えが正解だったの?」などの応募者さまが気になるであろう疑問にお答えします。

②オーディションを成功に導くポイントを考察する

第二の目的はオーディションを成功に導くポイントを考察することです。あらためてオーディションを振り返ってみると「上手くいった!」と胸をはれることもあれば(約2割)「やっちまったァ…」と猛省することもありました(約8割)。もちろん準備はしていました。ただ、オーディションを開催する上で参考にできる主催者側の生の情報が少なかったこともあって、実際には「まずはオーディションを進めてみる → 不測の事態が発生する →ガムシャラに対応する → なんとなく正解をみつける」というまさに手探り状態でした。ここではみなさまと一緒に主催者視点でオーディションを振り返ることで「オーディションを成功に導くポイントはどこにあるのか?」を考察します。


オーディションを解説する

では本題です。GAMABOOKSが開催したVtuberオーディションの選考プロセスと審査基準を時系列に沿って振り返っていきましょう。ここではオーディションを「募集開始」「募集期間」「受付終了」「審査期間」の4つにわけて解説していきます。

募集開始時:オーディションを周知させる施策について

初っ端から反省です。年の瀬の忙しい時期にオーディションを開始したのは失敗でした。オーディションが始まるタイミングがいちばん記事になりやすいのに、ライターさんが記事のネタに事欠かぬ年末に募集を開始したのは愚の骨頂でした。後悔先に立たず。気を取り直してオーディションを周知させるために3つの施策を打ちました。

①PRTIMESでプレスリリースを配信する
GAMABOOKSは絶賛オープン準備中です。ゆえに実態がありません。社会的信用は0です。そこでまずPRTIMESを使ってオーディション開始のリリースを出すことにしました。GAMABOOKSはオンライン書店であってVtuber事務所ではないことを伝えるために、あえてお堅めの文章でプレスリリースを書いてみました。

②メディアにオーディション情報の掲載を依頼する
リリースを配信すると同時にVtuberオーディションの情報をとり扱うメディアにメールで「弊社のリリースをとり上げてくれませんか?」と依頼しました。ちなみに①のリリースの書き出しを【背景:まちの本屋さんは減少し続けている】としたのはライターさんに少しでも興味を持ってもらうための工夫でした。

③twitterでオーディションの情報を投稿する
最後はtwitterの投稿です。GAMABOOKSのtwitterアカウントのフォロワー数は1(わたし)だったので、ハッシュタグ「#Vtuberオーディション」でオーディションの記事を上げてみました。わたしはtwitterを使ったことがなかったので「こんなの誰がみるんだろう?」と半信半疑だったものの、このtwitterは後に意外な効果を現わしました。

応募期間中:アクセス数&応募数の推移と3つの波について

応募期間中のわたしはただただ祈祷師のごとく祈りを捧げる日々を過ごしていました。とは言え状況は刻一刻と変化します。以下の図表1&図表2をみてみると、わたしが手をこまねいている間にも応募開始時の施策が効果を現わし始めていることがわかります。この間のアクセス数と応募数には3つの波がありました。

図表1:アクセス数の推移
図表2:応募数の推移

【2021/12/24~2022/01/03】
第1波:メディアの記事でアクセス数が増加する
リリース直後にアクセス数が伸びています(図表1)。これはPRTIMESの記事が各メディアに転載された影響です。加えてメールで掲載依頼をしていたVRさんぽ様は年末にもかかわらずすぐに(翌日!)記事化してくれました。ライターさんの機動力には本当にビックリさせられました。また個人的にはKAI-YOU様がVtuberと本の関係性を踏まえて弊社のプロジェクトを紹介してくれたことも嬉しかったです。

【2022/01/4~2022/01/7】
第2波:twitterの投稿がzinbei先生のリツイートで拡散される
次の波は1/4に訪れます(図表1)。これはzinbei先生(GAMABOOKSのメインビジュアルとキャラクターデザインをご担当いただいている漫画家さん兼イラストレーターさん)がtwitterの投稿をリツイートしてくれたことによる影響です。これが前述したtwitterの意外な効果でした。zinbei先生の漫画やイラストには文化的な気配が漂っているので、SNSのまちの本屋さんをテーマに掲げる弊社のプロジェクトとzinbei先生のフォロワーさんとの相性が良かったのかもしれません。

【2022/02/19~2022/02/20】
第3波:最後の週末で応募数が急増する
第3の波はアクセス数ではなく応募数の伸びです(図表2)。応募締切日を週末に設定したこともあって最終日には32件のエントリーがありました。これは単なる駆け込み需要だと思います。またアクセス数については第2波以降とくに目立った増加は見られなかったものの、常に1日当たり40~80アクセスを維持しています。応募者にヒアリングした結果によるとこのアクセスは「Vtuberオーディションのまとめ記事的なサムシング」から流入しているようです。

《 弊社のオーディションが認知されるまで 》
前半:メディアに転載されたPRTIMESのリリース
中盤:zinbei先生にリツイートしてもらったツイート
後半:Vtuberオーディションのまとめ記事的なサムシング

受付終了時:応募者データの分析とその特徴について

総応募数は218件でした。Vtuberオーディションの応募数と考えれば小さな数字なのかもしれませんが、書店員の応募数と考えると驚異的な数字だとも言えます。少なくともわたしは本屋さん×Vtuberというニッチなテーマでこれほど多くの方々にご応募いただけるとは思ってもいませんでした。受付終了時から数日かけて218名分の応募者のデータを整理しました。これがなかなかに骨の折れる大仕事でして、危うくこころまでポッキリと折れてしまいそうでした。せっかく苦労してまとめたデータなのでここでその一部をシェアしておきます。

【 注意 】 
オーディションのデータについてはエントリー時にみなさまに
ご同意いただきましたエントリー規約に基づいて活用しております。

図表3:応募者の年齢分布

応募者を年齢別で整理すると「1位:23才、2位:20才、3位:22才」という結果になりました。平均年齢は23.6才です。いっぽうで二十代後半~三十代半ばの応募者も一定数いるのは弊社のオーディションの特徴なのかもしれません。応募者の年齢が高くなるにつれて「Vtuberには詳しくないけど本屋さんというキーワードに惹かれて応募しました!」という方が多く見受けられました。

図表4:応募者の現住所の分布

応募者の現住所は関東が圧倒的でした。都道府県別だと「1位:東京、2位:神奈川、3位:千葉」という結果でした。これは応募者のボリュームゾーン的に大学生が多いのでキャンパスが集積する関東に偏ったのだと考えられます。また意外なことに海外からのエントリーもありました(イギリス・台湾・インドネシアなど)。物理的な距離を超えて活動できるVtuberならではの結果だと言えるでしょう。

図表5:応募者の属性の割合

応募者の属性で整理すると「学生さんと社会人が50:50程度」という結果でした。社会人の職業はバラバラでした。書店員さんや業界関係者さんのエントリーを期待していたものの、実際には「作家さん数名程度+書店員さん数名程度」という結果でした。オーディションの記事を業界関係者までリーチさせることが出来なかったことがこのオーディションにおける最大の反省点だと感じています。

図表6:応募者の配信経験の割合

応募者の配信経験に関しては「応募者の約3割が配信経験あり(うち企業勢が数名程度)」でした。配信経験なしの割合が高いのは「①弊社のオーディションが経験不問でエントリーしやすかったこと」と「②本屋さんのキーワードに惹かれてVtuberに興味が無かった層が応募したこと」が大きな理由だと思います。

審査期間中:具体的な審査基準と評価項目について

遂に審査です。弊社のオーディションは「書類選考 → 一次面接 → 二次面接 → 最終面接」のステップで進んでいきます。この審査は苦労しました。面接時間だけでも優に100時間を超えています。ここでは審査基準と評価項目を具体的に解説していきます。弊社ではまずGAMABOOKSが求める書店員像=Vtuber像を明確にするために「7つの評価項目」を設定しました。それぞれの審査における審査基準とはその審査で重点的に着目すべき評価項目を具体化したものです。すべての審査は評価項目と審査基準を総合的に鑑みて判断します。

図表7:評価項目

―――――――――――― 書類選考 ――――――――――――
通過者 : 49名  通過率 : 22%

まずは書類選考です。この書類とは応募フォームの回答のことです。弊社の場合は音声や動画の提出はなく文章のみで審査します。応募フォームでは応募者の適性を確認するための質問を設けています。書類選考では主に「誠実さ:困難な状況に陥っても諦めずに努力し続けることができるか?」に着目しています。

《 書類選考の審査基準 》
出題者の意図をくみ取って審査に必要な情報を盛り込んでいる

パッと見は簡単そうな審査基準です。ですが通過率の数字が示すように大半の書類には「審査に必要な情報」が含まれていませんでした。ではここで言う「審査に必要な情報」とは何なのでしょう? これはオーディションの目的を考えれば自ずとみえてきます。オーディションは「自社のVtuberとして適性のある方をみつけ出す」ためのものです。すべてのプロセスは「あなたは弊社が求めるVtuberの適性を持っていますか?」というたった一つの質問のバリエーションだと言えます。そしてこの書類選考では様々な設問で応募者の適性を探り出そうとしているワケです。では実際に書類選考の設問を用いて解説しましょう。

Q1:これまでのお仕事で(もしくは人生において)一番印象に残っているプロジェクトを教えてもらえますでしょうか?(200字以内)
Q2:上記の設問であなたの果たした役割について教えてもらえますでしょうか?(200字以内)

例えばこれに「A1:学校の文化祭です!A2:実行委員をやりました!」とシンプルに答えてしまうのはモッタイナイことです。この回答では応募者の適性を推し量ることができません。Q1とQ2の回答は自由に書けます。答え方次第では「どういう役割を担うのが得意なのか?」「プロジェクトを通してどんな能力を発揮することができるのか?」などもアピールできます。この書類選考では抽象的な設問にも誠実に向き合って出題者の意図をくみ取ることができる能力が求められていました。

―――――――――――― 一次面接 ――――――――――――
通過者 : 26名  通過率 : 53%

次の一次面接は「前半:弊社のビジョンを説明する→後半:応募書類に沿って質問を投げかける」の二段構えです。この一次面接では特に「カルチャーフィット:弊社の取り組みに共感している&社会的意義を感じているか?」と「自制心とホスピタリティ:自分の欲求を制御して他人のためにサービスを提供するホスピタリティを持っているか?」に着目した審査基準を設けています。

《 一次面接の審査基準(前半)》
本が好きなだけでなく本屋さんの仕組みにも興味を持っている

前半は弊社のビジョンの説明です。弊社はオンライン書店であってVtuber事務所ではないこと、GAMABOOKSは継続可能なまちの本屋さんの在り方を模索するプロジェクトであることをお伝えしました。はじめに業界的なお堅めの話題をふったのは、弊社のスタンスを正確にお伝えすると同時に応募者のリアクションを確認するためです。ただ単に本が好きなひとは既存の本屋さんで働いたほうが楽しいと思います。GAMABOOKSで活動するということは「SNS上のまちの本屋さんの書店員として顧客にどんな新たなバリューを提供できるのか?」を常に考え続けなければなりません。マクロ的な観点が必要なのです。ここではカルチャーフィット=本屋さんの仕組みを考え直すなどマクロ的な考えを持っているか?を確認していました。

《 一次面接の審査基準(後半)》
真面目で退屈になりがちな面接という場面でも
面接官を楽しませようとするサービス精神を持っている

後半は質疑応答です。応募書類に沿って様々な質問を投げかけます。ここでは質問に対する回答の妥当性に加えてホスピタリティを見ています。Vtuberはエンターテイナーであるべきです。そしてそれは面接と言う真面目で退屈になりがちなシーンでもおなじです。どんな場面であろうとひとを楽しませる努力を惜しまぬサービス精神は弊社の書店員には必須の能力だと考えています。

―――――――――――― 二次面接 ――――――――――――
通過者 : 9名  通過率 : 35%

二次面接はフリーディスカッションです。お題は「GAMABOOKSのVtuberとしてどのような活動をやっていこうと考えているか?」です。二次面接は一次面接と同じく二段構えになっています。前半:応募者に自分の考えをプレゼンしてもらう、後半:弊社が想定している活動内容をお伝えするという流れです。この二次面接では「チャレンジ精神:ある種の図太さをもって新しいことに挑戦することができるか?」と「柔軟性:他人の意見に耳を傾けながら柔軟に物事に取り組むことができるか?」に重きを置いて審査を進めました。

《 二次面接の審査基準(前半)》
自分の専門外のお題でも堂々と語れるチャレンジ精神を持っている

前半のプレゼンでは応募者のチャレンジ精神に着目しています。テーマが設定されたディスカッションはアイデアの豊富さや企画のリアリティが評価されるのだろうと思われがちです。ただ弊社の審査基準は違います。発想力や実行力はGAMABOOKSの活動を通して後から身につけられます。ですがそのひとのメンタリティは変えられません。新規のプロジェクトには批判がつきものです。ときには矢面に立つVtuberに対して否定的な意見がよせられることもあるでしょう。そんな状況に陥ろうともおのれの活動に誇りを持って挑戦し続けられるチャレンジ精神を持っていることはVtuberの大切な資質だと考えています。

《 二次面接の審査基準(後半)》
自分の意向に反する意見でも無暗に否定せず柔軟に対応できる

後半は弊社で想定している活動内容をお伝えします。その中にあえて応募者の意向に反する内容を盛り込みます。決して意地悪しているワケではありません。応募者の柔軟性を推し量るためです。GAMABOOKSはチームで活動します。またVtuberの配信とは視聴者さんと一緒につくり上げていくものです。Vtuberとして活動を続けていけばチームメンバーや視聴者さんと意見が噛みあわずに衝突することもあるでしょう。弊社の募集するVtuberは書店員です。さまざまな意見をまとめて角の立たぬ着地点を見つける柔軟性も大切になります。

―――――――――――― 最終面接 ――――――――――――
通過者 : 3名  通過率 : 33%

最後はオフラインでの面接となります。わざわざ現地まで応募者を呼び出してどんな大層な審査をするのだろうと期待されている方には大変申し訳ないのですが、最終審査は極めてシンプルな内容です。面接官と雑談(約1時間)するだけです。

《 最終面接の審査基準 》
無目的な1時間を雑談でつなぐことができる

最後に問われる評価項目は「タレント性:ひとを惹きつける得も言われぬ魅力を兼ね備えているか?」です。最終面接にくる応募者は当然一次面接&二次面接をパスしています。自己紹介を含めてある程度のコミュニケーションは終えています。これと言って話さなければならない話題はありません。なのに最終面接は1時間もあります。この謎の時間をどう持たせるのか? わたしはこの最終試験をとても実践的だと考えています。Vtuberの活動はこれの連続と言えるからです。わたしにも配信を追っている大好きなVtuberさんがいます。だけどその方のお話はフレッシュなものばかりではありません。むしろいつもおなじ話ばかりしている。だけど見ちゃうわけです。そしてこの謎の魅力こそタレント性なのだと思います。


おわりに

以上でオーディションの選考プロセスと審査基準の解説はオシマイです。いかがだったでしょうか? この記事がみなさまの活動の一助になることを祈っております。では最終章です。主催者視点でオーディションを総括していきます。

オーディションを成功に導くポイントについて

わたしは「オーディションを成功に導くポイントを考察する」などと大風呂敷を広げてしまったことをひどく後悔しています。わたしが実施したのは小規模なVtuberオーディションです。それも1回だけ。普遍的な「オーディションを成功に導くポイント」などわかるはずがありません。とここでサジを投げてしまってはあまりにも無責任と言えるでしょう。ここではわたし個人の実感だということをご承知いただいた上で、オーディションを開催してみてわかった「勘所」をまとめてみます。

①オーディションの特徴をアピールする
まず一つ目は「オーディションの特徴をアピールする」ことです。弊社のオーディションで言えば「SNS上のまちの本屋さんの書店員を募集する」部分にあたります。募集開始時のわたしは「オーディションの特徴を書きすぎるとニッチになりすぎて応募者が減ってしまうのでは?」とすごく心配だったのですが、結果的には「オーディションの特徴&詳細を開示したことでより適性のある応募者がエントリーしてくれる」ことのほうが圧倒的にプラスに働きました。

②応募者とのタッチポイントを増やす
二つ目は「応募者とのタッチポイントを増やす」ことです。すでに認知されている大手Vtuber事務所を別にすれば、多くのオーディションの前には「応募者にどう認知してもらうのか?」が大きな問題として立ち塞がります。ただ、たとえ認知度が0でもGAMABOOKSとおなじステップを踏むことである程度の認知は得られるはずです。またVtuber業界で有名なイラストレーターさんやLive2Dモデラーさんにお仕事をお願いするのも一つの手だと思います(お仕事を受けてくれるかは別問題ですけど)。

③求める人物像をイメージする
最後は「求める人物像をイメージする」ことです。本論ではかっこ悪いので割愛したのですが、わたしも応募書類に目を通しはじめたときは「みんな採用でいいじゃん!」と途方に暮れてしまいました。応募者のレベルが高すぎて選べなかったのです。そのタイミングであらためて求めるVtuber像を再定義して評価項目と審査基準に落とし込みました。たとえ広報が上手くいって応募者数が増えたところで審査時のフィルターが上手く機能しなければ求めている人材は採用できません。

補足:オーディションのデメリットについて
この記事を読んで「よっしゃ!俺もオーディションやったるで!」と鼻息を荒げている方にむけて補足しておきます。オーディションはVtuberを募集する上での最適解ではありません。オーディションには大きなデメリットが伴います。それは「時間と労力がかかる」ことです。はっきり言って超大変です。弊社の場合は求める人物像がニッチだったのでオーディションをやらざるを得ませんでした。逆に言えば求める人材に直接アプローチできる場合はあえてオーディションをやる必要は無いと思います。例えば御社の求めるVtuber像が「ゲームが上手くてカッコイイひと」であれば、いろんな配信サイトを見まくってそのVtuber像にマッチしそうな方々にDMを送りまくったほうが確実だと思います。

オーディションの最終結果のご報告について

さて。この場をお借りして弊社のオーディションの最終結果をご報告させていただきます。GAMABOOKSでは書店員として活動するVtuber【3名】を採用することになりました。

図表9:キャラクターデザイン(ラフ案)

オーディション開始時の募集枠が1名だったにもかかわらず最終的に3名の書店員を採用できたのは、オーディションに弊社が求める数多くの人材が集まってくれた証拠でしょう。GAMABOOKSとしてはスバラシイ成果を得られたと言えます。ここで「オーディションは大成功を収めました!めでたしめでたし!」と綺麗に締めたいところなのですが・・・そうは問屋が卸しません。このオーディションが大成功を収めたと胸を張るにはまだ大事なピースが欠けています。そう、みなさまに弊社所属のVtuberの配信を楽しんでもらうことです。

この記事の《最後の目的》について

というワケで最後はお願い事です。わたしはこの記事をGIVEの精神で書いています。なのでこれを読んでいるみなさまに図々しくTAKEを求めようと思います。この記事の最後の目的は【営業】です。こんなニッチな長文を最後まで読んでしまったあなたは酔狂の極み=GAMABOOKSの同志と言えるでしょう。なのでガッツリ肩を組ませてもらいます。本論でも述べたようにVtuberの配信とは視聴者さんと一緒につくり上げていくものです。つまりはあなたのお力添えが必要なのです。「こんなんやったらええんちゃうん?」「この本はMUSTBUYやで!」などガンガンご意見をいただければと思います。そして3年後にわたしと一緒に「GAMABOOKSはわしが育てた!」と古参ぶりましょう。GAMABOOKSのオープン日やVtuberのデビュー日などのスケジュールについてはtwitterとsubstack(メール)でお知らせしますのでフォロー&メールアドレスのご登録をお願い致します。大丈夫です。ヘンな壺を売りつけたりはしません。売りつけるのはヘンな本だけです。

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これで本当に最後となります。あらためまして弊社オーディションにご参加いただいたみなさま&オーディションにご協力いただきました関係各所のみなさまには厚くお礼申し上げます。本当にありがとうございました! みなさまのご期待に応えられるよう精進して参りますので、弊社所属のVtuberを引き続きよろしくお願いいたしますー!

GAMABOOKS運営事務局