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こんな歌を聞いてきた 【後編】

”こんな歌を聞いてきた” を続けます。ずっとこれを書く意味に疑問を引きずったままですが、始めたものは終わらせなきゃいけないので。【前編】を読んだ細君は私の選曲に対し「普通だね、ありきたりだね」と言う。20世紀の終わり、心折れそうな私に寄り添ってくれた曲たちは、多くの人にも支持されて ”普通” になっていてもしょうがないのだ。意を強く持って、新世紀に現れた私の名曲たちを紹介していこう。

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2001年 桑田佳祐「白い恋人達」 ガッチリした作りの曲。桑田さん円熟の歌唱。更に20年を経た今でもバリバリ現役なのがすごいと思うし嬉しい。

2002年 ミスターチルドレン「HERO」  ”一隅を照らす” 「自分の家族や周辺の人だけでも幸せにしなきゃ」と腹をくくった頃の心情にリンクした

2003年 中島みゆき「銀の龍の背に乗って」  ”飛べないヒナ” みたいに ”非力” な我々に覚悟を促すのが ”銀の龍” と解釈して聞いた。違うかな。

2004年 バンプオブチキン「車輪の唄」メロディー付きの青春小説。マンドリンの前奏が心地良い。「fire sign」旗を守ったり、引き抜こうとしたりする歌詞。私は ”旗” を会社と捉えて聞いていた。アルバム ”ユグドラシル” は他も好きな曲ばかり。「ギルド」「ロストマン」「スノースマイル」など。

2005年 小田和正「たしかなこと」 ”好きな人に自分は何ができる?” の主題にこのタイトルを付けたところが良い。58才がよく書けたと感心する。

2005年 修二と彰「青春アミーゴ」 ”地元じゃ負け知らず” がキーワード。空想の中だけの、自分が不良だった若い頃を懐かしみつつ大声で歌う。

2006年 スガシカオ「Progress」 理想とかけ離れてしまったダメな自分を戒める歌。”夜空ノムコウ” とモチーフが同じ。そこはかとない切なさ。

2007年 斉藤和義「ウェディングソング」 娘の結婚式で弾き語りをしようと思い、練習を重ねまずまず仕上がるも、オファーが無くお蔵入りとなった。

2007年   ミスターチルドレン「彩り」 社会を支える普通の人を称える歌。   ”地上の星” にも通ずるテーマ。塗料メーカーの企業CMに使って欲しい。

2007年 エレファントカシマシ「俺たちの明日」 宮本浩次の圧倒的な歌唱力で、何だか励まされてしまう歌。ビルの屋上、晴天の下で歌うPVが良い。

2008年 嵐「One Love」ド直球のプロポーズの歌で「若いっていいなー」と思ってしまう。バグパイプ風の前奏と、何度も繰り返す転調が良い感じ。

2010年 One OK Rock「Wherever you are」Taka のパフォーマンスは血統のなせる業か。長男の結婚式で、長男、三男と私で演奏して大成功だった。

2014年 秦基博「ひまわりの約束」 秦君の声が好きだ。弾き語りにチャレンジしたいと思っているが、歌の難易度が相当高い。 

2017年 あいみょん「君はロックを聴かない」 彼女の曲はどれも奇をてらったところが無くて良い。ライブ映像のお客さんも皆いい子そうで楽しげ

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【前編】から【後編】30曲の紹介が終わりました。時代時代で歌に励まされてきたことに、改めて気付かされました。”激励” ”応援” ”慰め” は流行歌が持つ大きな意義なんでしょうね。

同世代の方が読んで下さって、懐かしい思いを抱いていただけたら嬉しい限りです。最近私が無意識に口ずさむ歌は、”アンパンマンのマーチ” です。

< 了 >

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