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コロナ禍における健康市場トレンド

こんにちは、笠原です。
本日は「コロナ禍における健康市場トレンド」の記事について書いていきたいと思います。

皆さん自身はコロナによって、健康に関する意識は変わりましたか?
私はテレワークで外出が少なくなり、健康を意識して家で飲む飲み物のバリエーションが増えました。
最近はリンゴ酢やヤクルト1000にハマって飲んでいます。(ヤクルト1000は人気すぎて小売では手に入らないのでヤクルトレディから購入しています!)

これを読んでいる方がマーケターであれば、コロナ禍における消費の変化を知る上で、とても参考になる記事となっています。

さて、それでは早速、生活者全体の健康市場の需要と変化を見ていきましょう。

◆健康に関する変化と今後の定着

図表1は健康について、コロナ禍で「変化した」ことと「収束後も定着する・変化が進む」ことについて調査した結果です。変化が大きい項目をピックアップしたのですが、運動不足に起因する体力低下・体重増といった悩みが増えていることや、免疫に関する意識が高まっていること、そしてこれらへの対処として、栄養補給や運動を意識的に行っている様子が見て取れます。

図表1

また、変化した中で定着する・変化が進む割合を『定着度』として算出してみると、特に定着度が高かったのが「免疫力を気にしている」「栄養補給を心がけている」「スポーツ・運動をしている」でした。特に免疫力については、「変化した」と答えた人も約58%と多く、このコロナ禍を機に大きく意識が変わったと言えそうです。

◆健康意識・行動の変化が市場に与えている影響は?

つぎは、変化の定着度が高いとみられる『免疫力ケア』『栄養補給』『運動』が消費にどのように影響するかを見ていきましょう。
そもそもの健康と食の関係ですが、インテージの生活者価値観データベースProfilerのデータを見てみると、「健康によいのでずっと取り続けている食品・飲料がある」という人は年々増えています。摂る食べもの、飲みものによって、ナチュラルな形で健康になりたい、という意識がコロナ前から高まっていたことがわかります。

図表2

近年、様々な効果・効能がある乳酸菌が発見・商品化されており、免疫力強化をうたう乳酸菌が入った飲むヨーグルトや乳酸菌飲料が店頭に並んでいます。2021、2022年の市場の伸びはこれらの商品がけん引しており、背景にコロナ禍における免疫力向上への関心の高まりがあると考えられます。
また、『栄養補給』として注目されているのがタンパク質です。図表3プロテイン粉末の市場規模を性年代別に表したものです。

図表3

知るギャラリーの2021年1月の記事「コロナ禍の隠れたヒット商品 成長するプロテイン粉末市場」でも紹介されていましたが、コロナ禍で運動不足に陥ったことをきっかけに、筋力強化やダイエット時の栄養補給を目的に購入を始めた若年女性が多かったようです。

最近では、プロテインが強化された様々な食品が市場に出されています。今後、コロナ禍が明け、運動不足の状況が解消されても、コロナ禍を機にプロテインを補給して効果が得られた人にとって、食によるプロテイン補給は行動として定着するのかもしれません。

いかがでしたか?

コロナ禍をきっかけにはじめた『免疫力ケア』『栄養補給』『運動』の定着は、様々な食品や飲料の購買行動に影響を与えそうです。

 知るギャラリーの記事では、「運動量と食品・飲料の消費の関係」についても詳しくデータと共に紹介しております。ぜひ本記事もご覧ください。

コロナ禍における健康市場トレンド
https://gallery.intage.co.jp/healthcare-trend2022/