日記~2020年12月1日火曜日

2020年12月1日。晴れ。この冬で一番寒い朝だ。燃えるゴミの日なので、一旦八時に起きて、ゴミをステーションへ持っていく。

夜の間はゲージに入れているメス猫を出した。寒かったのか、僕にまとわりついてくる。抜け毛で汚れるためいつもはあまり猫を自室へ入れないのだけど、猫を抱えて毛布の上へ置いた。あまり自分の匂いがついていないのか、部屋中をスリスリしてマーキングする。一通り匂いをつけたあと、毛布の上で眠り始めた。

嗚呼、つまらない毎日だ。もう12月。なんとくだらない2020年だっただろうか。無職で社会との断絶。適応障害、うつ病。何も前へ進まなかった年。自分の内面を抉り出す日々。バットラック。誰も求めていない僕という存在。

夕食のもつ鍋を仕込んだ後、逃げるように家を出て、いつものディスカウントストアで31円の缶コーヒーを買い、気を抜く。日々のルーティンで退屈を紛らわす。

そしてジムで筋トレ。心はささくれているが、身体は至って健康だ。働いていた腰痛は症状が緩和した。おそらくストレスで痛みが出ていたのだろう。筋肉は日々ついていく。巷の42歳と比較したら、健康体。ただし、身体だけ。心はボロ雑巾。健常者と障害者の中間くらいの糞メンタル。

ランニングマシンのテレビで、ニュースを見ていた。コロナのせいで有効求人倍率が1倍に近づいているとのこと。新卒時代は超氷河期、42歳の転職時はコロナ不況となかなかタイミングが良い人生を、歩んでいる。毎日ハローワークの求人が更新されるのを見て、焦る気持ちを抑えつつ、厳選しながら応募企業を選ぶ。自分を安売りし過ぎないことだ。きっと、適職はあるし、肌に合う会社へ入社できるはずだ、と自分を無理やり鼓舞して抑え込む。

帰宅。今日は入院中の母へ父が付き添いすることなく、自宅へいた。明日退院。昨日見舞いに行ったときは、精神的に落ち着いている感じだった。入院すると、認知症が悪化するということを聞いたことがあるから、やや心配ではある。母への心配というより、介護の面倒くささが増すのが嫌なのだ。

そして、ピアノの練習。アメイジンググレイスを弾く。右手でメロディ、左手でコードをポチポチ押す。それなりにうまく弾けて気持ちが良い。ただ、テンポはバラバラだ。

同じ曲で右手でメロディ、左手でアルペジオを挑戦してみる。全く持ってたどたどしい。これは弾けるようになるまで後3日くらいかかるかもしれない。

実家に戻り、収入ゼロなため、消費生活から背を向けて1か月。退屈が勝る日々。今までどれだけ消費者という立場で、人生をエンジョイしようとしていたか、良く分かる。お金を使わなくても、満足できる時間を過ごす方法を見つけなければ。きっと老後もこんな退屈な感じで過ごしてしまうのだろう。

退屈が勝ると、たまに猛烈に不安な気持ちが通り過ぎていく。その中にほんの少しの希死念慮も混じりつつ。絶望を受け入れる、強さが欲しい。

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