
VRC映画『CONPONENT -阿我田邦彦の怪キ録ep.2-』を作りました&解説
今年もVRCムービーアワードに向けて、映像作品を作りました。
『COMPONENT -阿我田邦彦の怪キ録 ep.2-』
— 魂川りんり🌲大宇宙倫理の会 (@tamagawarinri) February 1, 2025
大宇宙倫理の会の新作は、去年のお話の続きです。
過去のムービーアワード作品を見てからお楽しみください。#VRCムービーアワードhttps://t.co/9IiI3kPFIl pic.twitter.com/AoXbOvJ3xM
本作は、前作『亜京市Vtuber変死事件』の続編となり、
行方不明になってしまった主人公、阿我田邦彦のその後を描いたお話です。
今回、阿我田邦彦サーガとしてシリーズ化したために、
前作のタイトルに「-阿我田邦彦の怪キ録ep.1-」と追記しました。
まずはご視聴ください。
前作は、矛盾点や違和感を元に、
視聴者に推理させることで真相を解き明かすミステリー仕立てでしたが、
今回は打って変わって、見れば顛末のほぼ全てがわかるように作りました。
わからなかった方のために、
以下に図説を作ったので、参考にしてください。
自分で考察をしたい人は、ネタバレ注意です
全部書いています
■図説

とってもわかりやすいですね。
■企画・制作について
はじめは、ビリヤニの話で意気投合したDJ9氏と、
一緒にビリヤニクッキング映画みたいなの撮りませんかと、
冗談みたいな雑談をしたのがきっかけだったと思います。
秋になり、実際に制作を進めないとなと焦っていた時期に
ふと他のムービーアワード作品の刑事や探偵を起用して
お祭り映画みたいなのを作れたら
みんなびっくりするんじゃないかなと思い至りました。
わたしは共同制作が本当に苦手なのですが、
(作業環境や精神的な面など、さまざまな理由による)
エイヤっと勇気を出して各作者さんや関係スタジオに連絡を取り、
快諾いただきまして、プロジェクトが始まった感じです。
他の人を巻き込むということは、責任がより強くなります。
キャラクターをお借りすること、演技や作業の負担を強いてしまうこと。
あんまりひどいものは出せないということ。
なにより、作品の内容に納得していただかないことには始まらないので、
撮影シーンの内容を説明するために、初めて絵コンテを作りました。

で、まあ、それからはなんやかんや
皆さんのパートの撮影や、編集や素材つくりを進めていきました。
今作では初めて、ワールド制作にチャレンジしました。

わからないことが沢山あるのですが、
必要なことを適宜調べて、なんとなく勘でやっています。

作ってみると色々こだわってしまい、
かなりの割合でフルスクラッチモデリングをしました。
(たぶん本当はもっとパーツごとに分割して作るんじゃないかな…)

ペコチン広場は元々MMDステージモデルとして作っていたものがあったので、ちょっと設定をつけただけで完成しました。
(権利的にアレかなと思い、カレーメシのテクスチャだけ修正しました)
制作したワールドは、いずれ整えて公開できればなと思います。
あと、自分の撮影パートであることをいいことに、
本当にギリギリまで脚本や設定を調整していました。
たとえば、教団に突入するシーンが唐突な印象があったため、
ゲーム風のおもしろ映像を突如追加したり。
たとえば、未然探偵が全てを解決してしまうなら
主人公の存在意義がないと気づき、
『それまでのミッションでの行動が全ての布石になっていた』
ということにして、そのためのミッション映像を追加で撮影したり。
これは〆切当日、1月31日の23時20分まで続きました。
(本当はもっと調整したかった)
■画像の解説

・前作の時点で、大宇宙倫理の会の陰謀は進行しており、手遅れになっていた。
・教団の計画は上位存在であるシンギュラリティのサイボーグを操り世界を攻撃するもので、それはサイボーグ自身にとっても不都合であった。
・サイボーグたちは既にある程度コントロールされており、自らの力で解決することはできなくなっていた。(声が出せず、チェーンソーもほとんど回転できない)
・ネットリテラシーたか子は阿我田を、教団からの襲撃前に平行世界へ転移させた。
・たか子は阿我田邦彦にミッションを送り、彼を駒として利用することで陰謀を解決しようと計画した。
☆ミッション☆
①バスマティライスを教団近くに配置し、ビリヤニ仮面を呼び寄せた。
②回転体を集めることで阿我田自身の徳エネルギーを高め、緊急の局面で奇跡を起こせるようにした。
③監視カメラのデータを破壊し、ヘッジコップが警察内部を疑うことで彼女の単独行動を促した。
④阿我田がヘッジコップと鉢合わせるようにし、仲間に引き入れるようにした。
⑤ヘッジコップと共に教団内部へ入ることで、操られた探偵と遭遇させた。
⑥徳が高い状態の阿我田がピンチになったことで、奇跡が起こり、上位存在である未然探偵らによる修正が入ることになった。(打開策として必要なビリヤニ仮面は、教団の近くでバスマティライスを拾っていた)
・魂川りんりとビリヤニ仮面が出会ったことで、サイボーグ計画は中止となった。
・魂川りんりはビリヤニ専門店をオープンした。
・教団に捕まっていた行方不明者は開放され、マシーナリーチルドレンとも和解、赤い眼鏡の新しいお友達もできました。その他さまざまな確執や問題は解決し、幸福な未来になっていくことだろう…。
これが Biriyani magic
余談
・一方、阿我田邦彦が元の世界に戻れるかは不明。
(元の世界は手遅れなので、戻れる日が近いというのはたか子の嘘である)
・タイトル「コンポーネント」とは、たか子が阿我田らをゲームの駒のように利用していることから。
・猫好きのサイボーグ、ジャストディフェンス澤村のいたずらにより、事件解決にまったく関係のないミッションもさせられていた。
・ゆっくり霊夢の心霊現象は謎。オバケは謎が多い。
■謝辞
今回たくさん協力してくれた
ゲーミングハリネズミ
DJ9氏
カキノキ氏
花琴いぐささん
ワールド制作で協力してくれた、しろいおもち
ありがとうございました。
撮影シーンでの「これ撮った方がいいんじゃない?」とか
理想通りの完璧な演技とか、
素早い対応とか、
諸々非常に助かりました。
制作自体は結局ほぼワンマンでしたが、
3年目にして初めて、スタジオでの共同制作みたいなことができたような感じがします。
これできっと、ようやくスタート地点に立てました。

エンディングテーマ【Biriyani magic】のmp3です
SunoAI製のものをつなげたりカットしたりしています。
※なんかスペル本当は「Biryani」っぽいですが、
日本ビリヤニ協会や好きなビリヤニ屋さんのアドレスが
Biriyaniだったのでよしとします。