見出し画像

「とめる」進化を、とめない。

2019年10月1日、akippa株式会社はSOMPOホールディングスさん・損保ジャパン日本興亜さんとの資本業務提携を結ばせていただきました。

累計資金調達額も35億円となり、改めて大きな勝負をさせてもらえていると感じます。

既存株主よりSOMPOホールディングスさんへ一部譲渡もしていただきましたが、既存株主の全14社は引き続き株主のままです。独立を維持した体制でIPO志向で進めていきます。

社外取締役の杉山全功さん、DeNA中島さん、グロービス今野さん、住友商事北原さんも継続していただき、新たにSOMPO中村さん、久保田さんに加わっていただきます。

困りごと解決屋として

私たちは『“なくてはならぬ”をつくる』というミッションを持ちながら、『世の中の困りごとを解決する』というビジョンを掲げています。

今解決している困りごとは「移動が困難で会いたい人や、したい体験ができない」というものです。

今後も「人と人が会う」上での課題を解決するサービスをスタートさせていく予定です。

ただ、まず私たちがやっているのは駐車場の課題解決。これまでテクノロジーがあまり入ってこなかった領域です。そこにakippaは2014年から取り組みました。 

サービス開始時は社内エンジニアが0人かつ、最低限の予算でスタートし、初期はサービス開始以前からいる人たちがついてきてくれてなんとか作り出すことができて、子会社(現在は別グループ)のメンバーには会社の収益を支えてもらいました。そして多くの人が新たに入社してきてくれて、そして資金を出資してくれる会社もたくさん現れました。

ヒトモノカネが充実していったことで成長を続けることができて、現在の会員数は150万人を超えています。

画像3

シェアがもたらした駐車場の進化

akippaがまさに取り組んでいる駐車場シェアリングは、駐車場業界に進化をもたらしています。大きく分けると3つあります。

進化1:精算機をスマホに置き換えて駐車場を増やす

東京と大阪だけでも、1秒あたりの路上駐車台数が約9万台あります。路上駐車をした人の40%は、「駐車場がなかった」、「駐車場が満車だった」という理由です。

まさにakippaがスタートしたのはこの課題を解決するためです。全員で困りごとを模造紙に200個書き出し、そこに書かれた困りごとのどれかを解決するサービスを作る。弊社の女性社員が書いた困りごとが「駐車場が満車」というものでした。

akippaは数百万円する精算機をスマホに置き換え、誰もコストをかけずに、月極駐車場の契約されていない車室や、使っていない個人宅の車庫を「時間貸し駐車場」にすることを実現しました。そのため全ての駐車場がキャッシュレスです。

その結果、今では累計で3万拠点の駐車場が登録されています。

画像4

進化2:駐車場を予約できるようにする

映画館やスポーツ観戦はもちろん、飲食店も予約ができるのに、駐車場は予約ができないのは大きな課題でした。

サッカーのチケットを握りしめてワクワクしながらスタジアムに向かっても、駐車場が全て満車で試合に遅れるということもありました。

akippaは全ての駐車場をスマホで予約可能にしています。今ではシェアゲートという機器をアート社さんと共同開発したことで、ゲート式駐車場もキャッシュレス&チケットレスに対応させ、東急さんのホテルや、甲子園周辺にある三菱地所さんの商業施設まで予約が可能となっています。

JリーグのV・ファーレン長崎さんとの取り組みでは、スタジアム敷地内の駐車場をakippaによる完全予約制としたことで、これまで数時間あった渋滞をゼロにしました。

画像5

進化3:ダイナミックプライシングの導入

駐車場は需給に関わらず料金は一定の場合が多く、適正な価格で利用することが難しいものです。なぜならコインパーキングの看板は日々変えるわけにはいきません。需要が高い日に合わせた料金設定になっていると、需要が低い日はどうしても高い金額で利用することになります。

akippaでは日々の需要予測を行い日毎に価格を設定しています。スタジアム周辺であれば対戦カードや試合の意味合いなどによっても料金が変動します。 需要が少ない日は通常より安い価格で利用することができます。

画像6


akippaの抱えていた課題と、提携による解決策

様々な進化をメリットだと捉えていただいたことで、会員数は150万人と無事に成長させていただいております。

しかし、もちろん課題もあります。抱える課題を解消できればさらなる成長を見込むことができると考えています。

課題1:シェアリングでは事故やトラブル時の対応が不安とされていること

画像1

シェアリングエコノミーを利用する上での課題として、利用者、提供者とも「事故やトラブル時の対応が不安」という回答が最も多い現状です。

この課題に向けて、akippaは損保ジャパン日本興亜さんと共同保険商品の開発を目指します。駐車場オーナー・ユーザー双方の不安解決を目指し、駐車場での自動車リスクに特化した専用保険の開発を共同で検討していきます。

『シェアリングは、安心の時代へ。』をキーワードに推進していき、より多くの方がシェアユーザーになることを目指します。

画像2

課題2:会員数に対して駐車場拠点が足りない

akippaの会員数は2018年11月に100万人を突破し、その9ヶ月後には150万人を突破しました。

会員が急激に伸びている背景があり、駐車場数が足りていません。最大5万店舗の損保ジャパン代理店さんにakippaの駐車場を開拓していただきます。まずは今年中に100店舗がスタートする見込みです。

日経新聞に「18年に自主的に免許を返納した65歳以上のドライバーは全国で約40万6517人。こうした個人の駐車場を貸し出し用として掘り起こす。」とありましたが、車を乗らなくなった時に最初に連絡する先は保険会社(保険の解約or中断)なので、駐車場が空いたという情報を最初に知ることができます。

そして何より保険会社とドライバーは元々保険の契約をしているので、すでに関係性ができています。今回の提携を成長の起爆剤にして、3万拠点の駐車場を、2022年には20万拠点に増やしていきます。


「とめる」進化を、とめない。

今実際にやっているサービスは駐車場シェアリング『akippa』ですが、私たちは駐車場そのものを提供しているのではなく、人と人が会う手助けを提供しているのです。

駐車場については自動運転時代に「EV充電スポット」、「乗り合い場所」になるとも考えてます。

「人と人が会う」時に、駐車場で困らないよう、これからも多くの進化を遂げていきたいと思います。

「とめる」進化を、とめない。

2019年10月3日
金谷元気


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
明日の運勢は大吉!
22
akippa株式会社CEO。高校卒業後プロサッカー選手を目指し関西リーグでプレー。その後Jリーグクラブの練習生として入寮も契約ならず引退。2年間上場企業で営業を経験し、24歳で創業。駐車場シェアアプリ「akippa」を運営。NewsPicksプロピッカー。モノノフ。
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。