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CKYこぼれ話 (2) コーラス以外のこと

忘れないうちにどんどん書いておかないと、最近物忘れひどくてね。
気づくと昼に蕎麦食って、夜また蕎麦食いながら「あれ?なんか既視感」とかね。昼に食ったっつうの。
で、翌日の昼また蕎麦食ってたりね。
あと、KANさんもそろそろ帰国してしまうので、その前にもうひとつくらい。

今回、表記上はコーラスだったんですが、それ以外にもいろいろチャレンジしました。前回書いた奇跡も「コーラス以外のこと」っちゃあ「コーラス以外のこと」なんだけど。まあ。


オープニングアクト

各会場で3曲、約15分唄わせていただいてました。ちゃっかりCDも販売させていただき。ご購入頂いた皆様、ありがとうございました。売上は次回作の制作費にきっちり回します。

初日〜大阪2日目までは
車道の影/カントリー坊や/教科書通りのフォークソング
東京初日〜最終日は
オープニングナンバー/カントリー坊や/教科書通りのフォークソング

というセットリストでした。

で、本編開始までのあの「間」は一体なんなのかとの声多数(というか、DVDどーすんだろ、という素朴な疑問もありつつ…)。あれは多分『君がいなくなった』のアウトロでも展開された「軽い我慢くらべ」の一環なのでは? と菅原は考えます。「あれ、やってて辛いでしょ〜?」なんてことも言われましたがじぇんじぇんそんなことはなく、各会場の反応の違いを楽しみながらやってました。

我慢くらべとしていちばんお客さんと拮抗したのは仙台公演ですかね。同じ東北人の血(両親は岩手県釜石市出身です)の共感を覚えつつ「閑さや岩にしみ入る蝉の声」と思わず芭蕉の句を反芻するほどシーーーーーーーーーーーーーンと静まり返る会場。いやー、思い出しても手に汗握るいい勝負でした。会場の雰囲気もあって、なんか他人の夢に間違って迷い込んじゃったみたいな感じ、素晴らしい戦い(戦い?)でした。ネクタイ外せヨ!
逆に最終日、札幌の謎の盛り上がり。あれは何だったんだろう。すごくおもしろかったですけど。


演奏楽器

今回演奏した楽器は、アコースティックギター、エレキギター、そして(演奏と呼べるかどうかは別として)オーシャンドラムでした。
リハーサル前段階ではキーボード、という話もありましたが、これは矢代さんの「KANちゃんのツアーでは全部弾き切るのがぼくの仕事」というオトコマエな発言があり(直接は聞いてないですが、すごいなあ〜と感服いたしました)無くなりました。
あとはトライアングルを『Mr.Moonlight』でチャレンジしていましたが、トライアングルって異常に難しく、しかもコーラスしながらの難易度はAクラス(まあ、言い過ぎですけど)。というわけでリハーサル中に徐々にフェイドアウト、本番では何公演かまで気付かれず用意されてましたが、楽器テック佐竹さんとの「これさ、使ってないよね?」「使ってないです」というやりとりを経て降板しました。今後(機会があれば)がんばりたいと思います。

弾き語りでも使っているアコースティックギターですが、普段とはまったく違うキンチョー感でヒヤヒヤ。割り振りなんかで佐藤くんには大変ご迷惑おかけしました。

写真は『よければ一緒に』のカンペです。コード進行にちょくちょく仕掛けが施されているので、念には念を入れて……とここまでのカンペ作るなら覚えろよっていうハナシなんですが。これはCabrellsの時に使用したものを大幅に流用しています。各ページ左に歌詞、右にコード進行。

エレキギターは『scene』で使用。1曲のみだったのでアンプは使わず、LINE6 PODを使ってラインで出してました。

オーシャンドラムはアンコール冒頭、『エンドレス』曲中、『全曲つなげ』曲中で登場。これは使うたびに我ながら上達していった印象。マイクの当て方、胴の動かし方、どんどんコツを掴んでいくのが楽しかったです。ちなみに札幌振替公演のみ『全曲つなげ』でこのオーシャンドラムがあらぬところから登場したのですが、お客様のなかに気づかれた方はいらっしゃったでしょうか?


キッカワ(敬称略)

で、いつか怒られるんじゃないかとヒヤヒヤしてますが、個人的に感慨深かったのはキッカワ(敬称略)。何のこと書いてるんだろこの人? という方はこの段読み飛ばしてくださいね。

これはそもそもこれまでのバンドツアーの『適齢期 LOVE STORY』でKANさんが登場させていた持ちネタ(持ちネタ?)のひとつで、Cabrellsのリハーサルで「あれ、おもしろいっすよね〜」と膝の動かし方を伝授してもらったりしていたのが2011年。
それ以降、なぜか菅原のライブでもちょくちょく登場するようになり、ジョン・B&ザ・ドーナッツのライブではほぼ毎回登場するようになり……それが今回、逆輸入というか正規輸入というか代理店どこ状態、言わば鮭の遡上のようなカタチで本来の場所で初披露できたという、妙な感慨と謎の達成感がありました。勝手に盛り上がってスミマセンでした。


何もしてないときのほうが大変

リハーサル中からたびたび言われてたのがこの「何もしてないときのほうが大変」。

具体例をあげると、例えば『君がいなくなった』では2番のサビまで特に何もすることがなく、ただ黙って突っ立ってるわけにもいかないですし、はたと困りましたね。なるほど、KANさんが言ってたのはこういうことか〜という。いや、ただ黙って立っているとき(KANさんのMCのときなんか)も立ち姿とか、けっこう観に来てくれた知り合いなんかにダメ出しもらいましたね。こういうの、ありがたいですけど。

コーラスはもちろん大変なんですけど、そういう何もしていない部分でどう立ち振る舞えばいいのか。踊りか。踊るしかないのか。
で今回、自分の踊れなさを痛感しましたわ……踊りっつうか、簡単なステップも踏めないのね!決して運動神経が悪い方ではない、と思っていたのだけれど、いざステップ踏めって言われたときの出来なさ。けっこう愕然としましたね。やっぱさらっとスマートにステップ踏めると格好いいですね。ド・ド・ドリフの大爆笑〜(のチョーさんのステップ)にならないようには気をつけてましたけど。ネクタイ外せよ!

あるとき嵐のTV番組にPerfumeが出演していて『チョコレイト・ディスコ』の振り付けをみんなで!みたいな流れがあって。で、嵐のメンバーはこともなげにさらっと覚えて踊るんですよ。ためしに30代なかばのおじさんもTVの前でやってみるんですけど、これが全然だめ。想像してみてくださいよ、30代なかばのおじさんがTVの前でひとり『チョコレイト・ディスコ』の振り付けを踊れない姿を。寂しいでしょう。やっぱ嵐もPerfumeも格好いいんですよ。

話がそれましたが。
何の話だっけ。
そうそう、だから結局完璧にマスターは出来なかったですけど、某アイドルグループの人たちとかすごく努力してるんだなあと今回踊り・振り付けをやってみて関心しきり。東京追加公演終演後にKANさん前マネージャー近藤さんに「お尻の突き出し方が甘すぎる!もっとKANを見習って!」と叱咤激励を受けたのもいい思い出です。

そうねえ、歌って踊れるシンガーソングライターもアリかもねえ。などと今は考えています。

次はコーラスについて書きますね。


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