オンラインレッスン
ウチの音楽教室では、ピアノ、チェロ、フルートのコースがある。2020年の春、新型コロナ感染拡大に伴いオンラインレッスンというものを取り入れてみました。
最初は緊急事態宣言で学校がお休みになり、すべてのレッスンをオンラインにするつもりで掛かったんだけど、実際にはWi-Fiの環境が整わなかったり、お子さんが幼なすぎて、画面から消えてしまう(笑)などがあり、オンライン化できたのは2/3の生徒さんでした。それでもオンラインをチャレンジしてくださった生徒さんは若い方にとどまらず、大人の生徒さんも(60歳以上の方も!)トライしてくださいました。非常事態宣言の解除とともにオンラインレッスンも対面のレッスンに変えていきましたが、その中でもそのままオンラインレッスンしている方もいらっしゃいます。なので今はハイブリッドレッスン!?
実際にオンラインにしてくださった方の理由は
・学校が休みだから
・家に医療従事者の方がいるから
・生徒さんに基礎疾患があるから
・家族に高齢者がいるから など。
そしてまた非常事態宣言が出され、先週からオンラインのレッスンが増えてきました。教室を運営している私としては、やはり対面レッスンの方がいいに決まってる!と思っていましたが最近そうではないコメントをいただくことがありました。
♪フルートのAさん
Aさんは、同居のお母様は介護が必要ということ、それとご自身も基礎疾患があるとのこと。お忙しいなかでのフルートの練習はご自分にとって、唯一の楽しみでもあり、張り合いのある“自分時間”ということで、不安もありながらオンラインレッスンにしました。
最初は家でフルートの練習をするのもはばかられ、車の中や自然豊かなところなどでオンラインをされたり、練習したりしていたそうです。
そして12月のレッスンでは、ご自身でクリスマスの曲を4曲ほどメドレーに編曲して、お母様にお聞かせしたのだそうです。
お母様は「そんなに息をはいて苦しくない?」とか曲と違うところを気にかけてくれるようですが、喜んでいらっしゃるようです。
1月のレッスンではお正月らしく「春の海」を先生にリクエストしてレッスンするそうです。オンラインレッスンをして、音楽に対して無関心だったお母様を喜ばせ、そしてご自身もフルートのやりがいを感じてますますレパートリーを増やしたい、とおっしゃってました。
♪ チェロのBさん
Bさんは、チェロを始めたばかりのOLさん。チェロの魅力に大ハマリ!ちょうど恋したての少女のようにチェロについて知りたくて・・・。
始めて2か月の今月、緊急事態宣言になりやむなくオンラインレッスンに。「先生に聞きたいことだらけです~。」とオンラインレッスンに少々不安を持ちながらも受講していただきました。
翌日「先生のレッスンはすごいです!オンラインということなんて関係なく、先生の言う通りにレッスンを受けていると自分でもわかるくらい音が変わるんです!オンラインでもすばらしいレッスンでした。」と大喜びのご報告を受けました。先生は毎月大阪から来てくださっています。本来こちらから伺って受けたいレッスンが毎月来てくださっていて貴重だと感じていましたが、オンラインで先生のレッスンをこのご時世でも受けれるなんて!と言っていただけると、オンラインも棄てたもんじゃないな、と。
コロナ渦でオンライン化が急速に進み、その波におどろいて拒否してしまう方もいらっしゃると思いますが、前向きになるツールでもあるのだとぜひ知っていただきたいものです。
音楽はオンライン化すると音のずれなどがまだまだ気になるところもあります。でも使い方次第です。先生方と知恵を振り絞って音楽を楽しむ方を増やしたいものです。