見出し画像

総合型選抜で評価される課外活動とは何か

総合型選抜を受験しようとすると、切っても切り離せない関係にあるのが「課外活動」です。

実際、「総合型選抜」で検索をかけると、「実績」や「活動」が上位に出てきます。
それだけ、全国の受験生が同じ悩みを持っているんですね。

今回は、これから総合型選抜に挑む受験生へ、これまで指導をしてきた経験をもとに「大学に評価される課外活動」について解説していきます!

沖縄県那覇市で大学入試の指導をしています、総合型選抜専門塾GAL(ガル)です。
地方に住む高校生が、人生の可能性を広げる手段として「総合型選抜」に挑戦できるよう、情報発信をしています!


よくある勘違い

本題へ入る前に、勘違いされがちな「評価される課外活動」について触れておきましょう。

こちらの記事でも紹介しましたが、昨今総合型選抜は「お金持ち入試」という印象を持たれがちです。

なぜなら、総合型選抜での合格者の多くが、海外へ長期留学をしていたり、幼い頃から特別な体験をたくさんしていたりなど、受験するまでに必要な経費がありすぎると思われているためです。

確かに、長期留学や海外での生活経験、旅行などなど、受験に至るまでの体験は、あなたの一つのアイデンティティであり、評価される項目の一つです。

しかし、大学に評価される経験はそれだけではありません。
では、解説していきましょう。

「結果のすごさ」に価値はない

ちょっと尖ったことを書きますね。

よく「コンテストとかで賞を取らないと…」とか「スポーツ大会で実績を残さないと…」とか「企業とコラボしないと…」とか、いわゆる「すごい高校生」になろうとする受験生がいます。

わかります。
総合型選抜での受験生って、ほとんどがそういった「すごい高校生」で、自分は戦えないのではないかと不安になってしまいますよね。

でも、恐れずに言えば、高校生が社会に残した実績なんて、実にちっぽけです。
意味がないというわけではないですが、大学教授は、高校生の残した実績の「すごさ」みたいなのは見てないです。

大学教授は、本や論文をたくさん書いて、社会的に価値のある研究を長年に渡って行ってきた人たちです。高校生の残した結果は、本当にその研究の序の序でしかなくて、大抵の場合新しさや画期性みたいなものはないのです(もちろん、若い力が懸命に物事に向き合っているという意味ではめちゃくちゃ価値がありますよ!)。
だから一生懸命に、実績をアピールしようとしなくて大丈夫です。

つまり何が言いたいかというと、あなたの思う「すごい実績」や「すごい結果」を残そうと焦る必要はないということです。

では何が評価されるのか

それはズバリ、「大学合格の過程における思考と目的」です。

総合型選抜には、一定「ボランティアをしていればOK!」みたいな誤った認識があります。

過去に関わってきた受験生も「とりあえずゴミ拾いしてきました!」「子ども食堂に行ってみました」「イベントのボランティアとかやっておいた方がいいんですかね?」みたいなことがたくさんありました。

素晴らしい心意気だとは思います。

しかし、結局はその活動はどんな目的があったのか、何を得たのか、考えたのかについて文脈を持って表現することができなければ元も子もありません。
例えば、あなたが法学部に進学したいのに、スポーツ大会で入賞しました!とか、ゴミ拾いをたくさんしました!と言っても、高い評価をもらえなさそうなことはイメージできますよね?

だからこそ、まずはテーマを仮決めして、仮説と目的を持って、その上で活動をしてみて、思考を繰り返しながらまた新しい活動を始めること。そして、志望する学部で求められる学生像と自らの試行錯誤をマッチさせる表現をすること。これこそ、大学に「評価される活動」です。
無闇に「結果」や「実績」ばかりアピールしていないことに、気づきませんか?

実際に、志望理由書を書いていた受験生たちも、最初は結果ばかりを羅列しがちでした。
そして今まで頑張ってきたことをせいぜい2、300文字程度におさめなければならないことに苦労します。

でも、自分の軌跡が1つの文章にまとまった時、まさに大学に評価される「過程における思考と目的」が見えてくるのです。ここに行き着くまで、粘って粘って、活動を続けてみてください。

最後に

「どんな活動が評価されるのか」という質問に答えようと思いましたが、実際にはこれが評価されます!というものはないのです。

留学に行っていても、コンテストで優勝していても、文脈と中身がなければ落ちてしまいます。
とはいえ、今回はかなりふわっとした内容になってしまったので、次回「課外活動を始める前にやるべきこと」について解説しますね!

受験で悩んでいることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください!

無料進路相談いつでも受付中です♪
下記、公式LINEInstagramのDMからお問合せください!

いいなと思ったら応援しよう!