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革命エデュケーションReBoot

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世田谷学園の国語科教員2人による連載対談。 1回完結の読み切り記事です。 教育にまつわる問題系を根っこに置きつつも、様々なトピックを取り上げます。
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#現代アート

「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」から考える問いかけとしての現代アート

アンダーグラウンドから「道」に出る展示構成 細井 こんにちは! 「革エデュ」特別編はWeb限定のコンテンツなのですが、これが早いもので第4弾になりました。昨年の春は佐藤可士和展について掘り下げた話をしたのですが、今年は、二月から五月まで森美術館で開催されていた「Chim↑Pom展:ハッピースプリング」から話を始めたいと思います。鵜川さんは、実際、行ってみてどうでした? 鵜川 Chim↑Pomの作品は、過去にもいろんな展覧会やアートフェスで見てきましたが、今回のような単独で

正解至上主義を超えるアートの力

※「学友」225号(2019年10月発行)に掲載された、世田谷学園の教員による一回読み切り型連載対談です。Web向けに、一部修正してあります。 正解を求めるな 鵜川 僕は現代アートを鑑賞するのが好きなんですけど、僕が最も好きな二人の展覧会が、この夏(2019年)に東京で開催されたんですよね。塩田千春さんとクリスチャン・ボルタンスキーさんです。しかも、それぞれ森美術館と国立新美術館という、徒歩圏内での開催。これは一体、何エンナーレなんだ!(笑)と思いました。 細井 僕は塩田