「企業と学生のカジュアル交流会えんにち〜金沢のおいしい会社と、はたらくを語る〜」イベントレポート
こんにちは、金沢の人事部です!
2024年10月12日、金沢を代表する4社の食品企業と大学生たちが参加する、新しい形式の交流イベント「えんにち」が開催されました。
このイベントは、金沢の食文化を支える企業の魅力を学生に伝えると同時に、企業間や社員同士のつながりも深めるカジュアルな場です。
当日は、各社が自慢の「推し商品」を持ち寄り、大学1年生から4年生まで幅広い学生が参加。各ブースでは、商品を試食しながら、食品業界で働く代表や社員との対話を楽しむ場面が多く見られました。
地元企業と学生がつながり、未来に向けた新しい交流の形を実現したこのイベント。その模様をぜひご覧ください!
イベント概要
イベント名:「企業とのカジュアル交流会えんにち〜金沢のおいしい会社と、はたらくを語る〜」
日時:10月12日(土)14:00~17:00
場所:金沢未来のまち創造館
参加対象:「食」に興味のある大学生
・金沢の伝統的な食文化に興味がある!
・食品業界で働くことに関心がある!
・地元で就職を検討している!
参加企業:4社
定員:20名
主催:企業とのカジュアル交流会「えんにち」実行委員会
企画・運営:株式会社ガクトラボ
「えんにち」とは?
「えんにち」は、企業と学生、さらに企業同士をつなぐ交流イベントです。
「金沢戦略人事の会」の活動から生まれたこの取り組みは、選考の場でもなく、単なる会社説明会とも異なります。学生と社員が双方向で対話を楽しみながら、企業の魅力を体感することを目的としており、学生がカジュアルに参加できるのが魅力です。
イベントでは、学生が各ブースをまわりながら、それぞれの「推し商品」をつまみつつ、「将来やってみたい仕事」や「食に関するこだわり」など、食品会社で働く人たちと楽しく語り合いました。
イベントの目的(企業サイド)
・社員が自社の魅力を伝え、学生に会社や商品に興味を持ってもらうこと
・将来的に参加学生が就職するときに選択肢として参加企業が想起されること
・社員同士が顔見知りになり、協力する関係になること
イベントの流れ
1. オープニング(参加企業紹介)
2. ブース交流会(20分×4回)
3. 経営陣によるパネルディスカッション
イベントの幕開けを飾ったのは、会場全体のファシリテーターを務める立野のオープニングトーク。
イベントの開催目的やブースの回り方について説明が行われました。
① オープニングセッション:参加企業とトークテーマの発表
オープニングでは、参加企業が順に数分ずつ登壇し、自社の魅力をアピール。
自己紹介や会社の概要に加え、今回のイベントで学生と語り合いたいトークテーマ、自慢の「推し商品」の特徴を熱意を込めて発表し、会場の期待感をさらに高めました。
② ブース交流会
ブース交流会では、学生たちが各企業のブースを順番に訪れ、試食を楽しみながら社員と直接対話する時間を提供。カジュアルな雰囲気の中で、企業の魅力や商品のこだわりを深く知ることができる場となりました。
◆丸八製茶場
ブースでは、ペットボトルのほうじ茶と水出しした「献上加賀棒茶」の飲み比べや、急須で淹れた棒茶の試飲を通じて、茶葉から淹れるお茶の香りや余韻の魅力を体験できるプログラムを実施。
「便利さもよいが、丁寧に淹れるお茶の良さをゆとりある時間に楽しんでほしい」との想いが伝えられました。
また、学生からは「加賀棒茶に合うお菓子は?」「美味しい淹れ方のコツは?」といった質問が飛び交い、直営喫茶「一笑」についても関心が寄せられました。
丸八製茶場は、焙煎技術を活かしてほうじ茶に特化し、価値を高めていくことを目指しており、最近の新商品展開の話題でも盛り上がりました。
◆大畑食品
試食では、「潮騒くるみの佃煮」を使ったクラッカーアレンジや、「クルミのおやつ 大野醤油味」が提供されました。
従来の「佃煮はご飯のお供」というイメージを超え、日常の食卓に取り入れやすい新しい楽しみ方を提案。
「佃煮の食べ方をもっと多くの人に知ってほしい」という想いが、試食や対話を通して学生たちにしっかりと伝えられました。
また、テーマをもとに、大畑食品が直面している7つの課題についても共有されました。
例えば、労働力の高齢化や消費者ニーズの変化など、金沢の豊かな味わいを現代の食文化に引き継ぐための具体的な取り組みが話題に。これらの課題と真摯に向き合いながら、伝統と革新のバランスを模索する姿勢が強く印象に残りました。
◆森八
3つのテーマを軸に、学生との対話が活発に行われました。
試食として提供された「金沢五郎島小町」や「能登大納言 夢香山」をはじめ、森八の商品には石川県産の厳選素材が使用されており、商品名に地域名を冠することで地元への深い敬意と貢献への想いを強調。学生たちにもそのこだわりが伝えられました。
さらに、森八は、伝統の技を守りながらも、時代のニーズに応えるべく、ハロウィンやクリスマスといった海外文化を取り入れた新商品の開発にも挑戦しています。
和と洋が調和した独創的なスイーツは毎年進化を遂げ、営業部も企画段階から積極的に関与する全社一丸の姿勢が際立っていました。
◆四十萬谷本舗
四十萬谷本舗のブースでは、推し商品「かぶら寿し」に加え、「チーズの柚子みそ漬け」「甘酒」も試食として提供され、「おばあちゃんの味より甘くて食べやすい」「ワインにも合いそう」と学生たちから好評を得ました。
トークでは、若手女性スタッフ2名が具体的なエピソードを交え、ざっくばらんな雰囲気で交流。
社会人としての成長について「親しみやすさ」や「責任感」の重要性が語られ、接客業ならではの「お客様の笑顔」や「お店づくり」に充実感を感じた経験が共有されました。
また、社会人一年目の悩みへのアドバイスとして、「落ち込みすぎない」「考えすぎない」「比べすぎない」という前向きな姿勢の大切さが伝えられ、学生たちの心に響いていました。
③ 経営陣によるパネルディスカッション
ファシリテーターの橋本による、丁寧で心地よい進行と適度なユーモアが光った30分間のパネルディスカッション。
会場は和やかな雰囲気に包まれ、学生たちもリラックスして参加することができたようです。
今回は、「食品業界で働く魅力とは」をテーマに、以下の3名の経営陣が登壇しました。
登壇者(順不同)
株式会社四十萬谷本舗 専務取締役 四十万谷正和さん:「食の持つチカラ」
「食の持つチカラ」に注目。食が人と人を繋ぎ、元気や思い出を蘇らせる力を持つと語り、自身の経験や顧客の声を通して、その影響力を伝えました。
株式会社丸八製茶場 代表取締役 丸谷誠慶さん:「生活に直結」
食が体を作ることから、食品業界で働くこと自体が生活や健康の基盤を築くことに繋がるとのこと。日本の食品業界の課題にも触れ、食品業界を通じて、食が生活や人生、そして周囲の生活にも繋がっていくことを語りました。
株式会社森八 取締役室長 森岡晋也さん:「安定」
「安定」という視点で、食品業界が外部の危機的要因に比較的強いことを述べました。自身の前職(金融機関)経験を踏まえ、食品業界の安定性と将来性を強調しました。
学生たちからは、「伝統とイノベーションのバランス」や「革新への取り組み方」といった鋭い質問が飛び交い、経営陣も真摯に応答。活気あるディスカッションとなりました。
イベントを通じて得られた学び
最後に、アンケートや参加者から寄せられた声を抜粋してご紹介します。
まとめ
3時間という凝縮されたプログラムは瞬く間に過ぎ、学生たちは積極的に質問し、企業側も真摯に応える中で、笑い声が絶えない熱い対話の場となりました。ざっくばらんな交流の中で生まれた気づきや会話は、双方にとって貴重なものだったはずです。
各企業が設定したトークテーマや試食を通じて、普段なかなか触れることのない企業の一面を知るきっかけとなった今回の交流会。
学生にとっては、新しい企業を発見し、働くことについて考えるヒントを得る場に。企業側にとっても、自社の魅力を改めて実感しながら、新しい視点や刺激をもらえる時間になりました。
イベントの最後には、学生も企業も笑顔に溢れ、記念撮影では充実感が伝わる素敵な雰囲気で幕を閉じました。
今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。