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APIC寄付講座夢ゼミ_ゲスト:山本達也さん【後編】

日本と外国の相違点や共通点を探ること。
島前地域の独自性を知ること、これからを考えること。

色々な国際的に活躍されている方々と深く対話することで、
視座を高め視野を広げてもらう、
いろんなグローカルな活動に生かしてもらう、
ことを目的に開かれた講座。

今回のnoteでは、11月17日に行われたAPIC(国際協力推進協会)の寄附講座夢ゼミの様子をお届けします! この夢ゼミはAPICと隠岐國学習センターが毎回ゲストをお招きして進めていく5〜6回の「グローカル・ダイアログ」です。
初回のゲストは、エーオンジャパン株式会社代表取締役社長の山本達也さん。120ヶ国に拠点のあるグローバル企業で社長として働いている山本さんのこれまでの経験から、日本の独自性は? 他の国との違いは何だろう? ということを通して高校生にメッセージを送ってくださいました。
今回はその夢ゼミの後半をお届けします。
【進行:大野佳祐】

国として見ること、個人としてみること。

山本:
ここまでで質問や意見がある人はいますか?
生徒:
日本人の性格とかについてのお話をしてくださったと思うんですけど、その中でもご自身が外国の方と働く時に、何を大事にしていらっしゃいますか?
山本:
外国人と働く時にね……、日本人と働く時と同じように自分の気持ちをオブラートに包んで人を傷つけないようにってついつい考えちゃうんだけど、外国人・日本人問わず言わなければいけないことは言おう、と心掛けています。それだとうまくいかないと思っているということを指摘するのは勇気がいることだけど、言うようにしています。控えめにものを言って本心が伝わらないと、「いや、あの人会議では賛成してたよね?」となったら困るので。

他にありますか?
生徒:
さっき時間軸の話があったと思うんですけど、遅い時間軸の国の人に何かを依頼した時になかなか返ってこないことがあると思います。そういう時ってやっぱりどうなってるって聞いちゃいますか?
山本:
ミクロネシアにいらっしゃった佐藤大使も経験はあると思うんですけど…
例えばバカンスの時期のフランスなんてどうしようもない。(笑)
その解決方法って何か特別なものはないと思う。もちろん上司の偉い人に言う、とかはするけれども、フランス人の上司もバカンスに入っていたらどうしようもない(笑)
カルチャーの違いだから、そもそもプロジェクトを進める時に、そう言う要因があるよねって事前にわかってお客さんとの約束をしておかないと。人をコントロールするよりは、この時期のフランスを巻き込む仕事だから一ヶ月余裕を持って進めましょう、とかの工夫をします
佐藤:
僕はこれまで9ヶ国で勤務してきました。日本的な美徳、時間や約束を守ることは必ずしも世界的なスタンダードではないかもしれない。日本人の美徳だから捨てる必要はないんだけど、これは世界的に標準なんだと言う物差しで測ってしまうと、結構苛立つよね。
大野:
佐藤さんは5分でメールを返すっておっしゃってましたけど、そのスピードとミクロネシアとかの時間感覚とどうやって折り合いをつけているんですか?
佐藤:
まあしょうがないよねって思いますね(笑)
《笑》
大野:
やっぱりどこかでしょうがないって思うというか、郷に入れば郷に従うというか、そういうことってありますか?
佐藤:
でもね〜、個人にもよると思うな。スピード感を持っていると仕事がものすごく効率的にできる。時差があると、夜送ると朝に一気に帰ってきたり。スピードを上げると自分のキャパが上がってくる実感があるので。
山本:
日本企業が本当に急がなければいけないものか?と問わずにすべてを急いでしまうことで、生産性を下げてしまうかもしれないとも考えます。
佐藤:
根回しとか、上司の承認を得ないきゃいけないとか、そういうので時間がかかっているということで、日本でもやっぱり時間がかかっていることもある。同僚に話しをして、上司に話しをして……そういう遅さが生まれていることはあると思う。
山本:
それでいうと会議の機能が欧米と日本だと違うと思います。日本だと結論が出てて、根回しも終わってて、その会議で確認ってことが多い。でも欧米だと、そこでバーっと意見が飛び交っている。欧米のリーダーを見てなるほどと思ったのは、「みんなの意見を聞いた上で俺がいいと思う意見はこれだ、この部屋を出たらもう他の意見は言わないように」ってリーダーシップを発揮すること。そうすると、会議で決まったことは納得する、これが生産性をあげていると思う。
生徒:
それってアメリカの学校の中でも起こるんですかね。
山本:
もちろんそのクラスへの参加が評価されていくからね。日本のように静かに授業を受けなさいって言うことと真逆なんだよね。だから、リーダーになりたいって言うのは割と多くの人が思っている。
佐藤:
アメリカの学生はリーダーシップが強い。リーダーシップというのは「みんなを引き連れて」と言う意味のリーダーシップだけじゃなくて、大げさに言うと、人生をポジティブに生きる感じ。静かに生きるって言うことは良いことではなくて、自分の意見を常に言えるという。

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計算し、努力し、勉強するリスクテイカーに。

佐藤:
一つ、リスクマネジメントに関して話しをしたいです。アメリカの社会と日本の社会の一つの大きな違いとして「リスク」がある。

日本でいうリスクっていうのは、悪いイメージがあると思う。でも、英語で言うリスクテイカー(リスクを取りにいく人)とセーフプレーヤー(安心・安全を求める人)を比べると、日本ではおそらくセーフプレーヤーがいいと思われがち。お父さん、お母さんはみんなに対して「危ないからやめておいたほうがいいよ」というと思う。ところがアメリカに行くと、リスクテイカーがいいとされる。
リスクをテイクするためには、努力しないといけない。ものすごく勉強して、努力して、リスクを取るまでに計算をしなければいけない。だから、アメリカの人たちはリスクテイカーを素晴らしいと思っているんだよね。同じリスクという言葉が指しているものが違う。
山本:
賢くリスクを取って商売をしているから、自分の会社ができる。リスクゼロの会社って絶対に儲からない。100億円っていうお金を安全に使おうと思うと、「ただ置いておく」ことが安全になる。だけど、それだと絶対に儲からない。企業活動をするということは「リスクを上手に取る」ということ。
佐藤:
日本ってどんな国?という話の中で山本さんが「進歩しなくてもいいと思っている」という話をされましたが、これがまさにセーフプレーヤーの考え方だということ。何にもリスクを取らない、静かに息を潜めて生きている、ということこそが最大のリスクです

リスクをとって挑戦するためには、一所懸命に勉強しなければいけない。これもポジティブに生きることだと思う。
大野:
ただのリスクテイカー、無謀なリスクテイカーは危ないですよね。
佐藤:
そうですね。計算し尽くしたリスクテイカーになれるといいですよね。
大野:
山本さんにとって、住友海上というある意味では「安定した会社」から世界規模でビジネスと展開しているグローバル企業に移るということは、当時はリスクだと思っていましたか?
山本:
リスクはあると思っていましたよ、ドキドキもしました。

ただ、住友海上にいるときは自分が60歳になったとき、そのとき2万人いた従業員の7割の人ができることが僕にもできるというイメージはできました。でも世界の中で、1万人の中で5人の人にはなれないよなぁと思っていて。リスクがあっても、私自身は日本の保険業界は日本の企業を助けることができていない、日本の保険業界が日本企業の世界進出に本当の意味で役立てる業界にならないといけないと思っていたので、その改革をするんだ、と思ってリスクを取りに行きました。

でも、ドキドキはしました。住友海上の名刺を持って仕事をしていたら日本企業の人は「ちゃんとした会社の人なんだね」って思ってもらえるから。エーオンに転職した半年後に、リストラで800人切りますって言われて。自分自身が800人の中に入ってしまうんじゃないか…? 半年前に入ったばかりだぞ…?というようにドキドキしたこともありました。
でも、ドキドキしているだけじゃなくて、自分のバリュー(価値)というのをいつも意識していく。自分の腕とかノウハウさえきちっとしておいて、自分にしかできないことというのを作っていれば、それはいろいろなリスクをヘッジできる

沖永良部島の小学生から感銘を受けて始まったGo!Blueプロジェクト

山本:
最後に、Go! Blueというプロジェクトについてお話ししたいと思います。沖之永良部島っていう島で、毎朝海岸でゴミ拾いをしてから学校に行くご家族がいます。その人たちに会ったことに感銘を受けて、海洋プラスチックの問題に取り組むことにしました。

海士町で考えてみても、海を見るとこの綺麗な島でも人がいけない浜にはものすごい量のプラスチックごみが浮いている。隠岐の人が悪い訳ではなくて、全世界のいろんなところから流れ着いている。

こういうことをなくすために、次の世代にきれいな海を残すために、海のきれいなブルーを次の世代にバトンタッチしていきたいということでエーオン・ジャパンでプロジェクトをはじめました。

沖之永良部の子どもたちは、最初ゴミ拾いを始めた時におじいさんに大反対されたそうなんです。「なんて恥ずかしい」って。毎朝ゴミを拾いに行って、近所の人に見られたら変だし恥ずかしいって。俺だってごみがあったら川に捨てるよ!っていうので大げんかしたそうで。おじいさんの世代の人にとってみれば、当たり前のように海にごみを捨てている。これは日本だと少なくなってきているけど、発展途上国に行くといまだにそういう感覚の国もある。

日本から、そういう意識を変えていこうと考えています。だんだんアジアとかにも広げていって、エーオンはさっき話した通り120ヶ国に事業所があるので、日本で始めたことをいろんな国で始めることができる。実は僕はもう他の国の社長たちにはそういう話をしてあります。世界からも日本がいい事例を作ってくれたら真似するよって。できれば子どもたちや高校生のみなさんでGo!Blueプロジェクトのサミットを開催して、みなさんが英語でディスカッションしてっていうのをエーオンとしてはやっていきたいなと思っています。

そこに島前高校の皆さんにも参加してほしい。ゴミを拾うということだけではなくて、プラスチックゴミを根本的に無くしていくには?を考えるとか考えたい。こんな活動にまたお声がけをするので、ぜひ参加して貰えばと思います。

勉強するがゆえに、ミスすることが恥ずかしい?

大野:
全体を通して何か、質問があれば。
生徒:
いろんな国の方とこれまで接してきたと思うんですけど、山本さんが関わった国のこういうところは真似したいと思ったことはありますか?
山本:
アジアの国々は日本と同じで母国語が英語じゃないことが多いし、英語が苦手な人も結構いるんだけど、全く恥ずかしがらないし、自分のユニークなアクセントで自分の正しくない文法で喋りきること。Sheだったら三単現のSを付けなきゃいけないとか、そんなこと考えなくていいんだよねっていうのを、アジア各国の英語を母国語としない人たちと出会って学びました。

それはアジアに限らないと思う。日本は恥を気にする文化だから。日本人は勉強して知っていることのレベルは実はすごく高いと思う。でも高すぎるがために、文法から勉強しちゃったりするから。
大野:
アメリカに行って衝撃だったのは、「英語を喋れるボランティアを募集します」って言われた時に、僕より全然英語がしゃべれないサウジアラビア人たちがみんな手を挙げていたこと。でもその人たちはどんどん舞台に上がって挑戦していくから英語が上手くなって。たった3ヶ月くらいなのに最終的にはそういう人たちの方が英語が上手くなっていった。
山本:
そういう機会を取りにいけないことは日本人は多いと思う。
大野:
さっきのリスクテイクの話につながってくるなと思いますね。

感想でもいいし、気が付いたこととか。
生徒:
じゃあ、はい!
趣味のところで水墨画って書いてたんですけど、それがめっちゃ気になって。水墨画って濃淡だけで表現するじゃないですか。
山本:
実は私、水墨画について語れるほどじゃないんですよ。それこそリスクヘッジの発想で、ゴルフ・トライアスロン・魚釣りって趣味に書いてるじゃないですか。でももし左膝を怪我してしまったらどれもできなくなる、そうすると趣味のない男になってしまう。
《趣味すらも分散ってことですか…!?》
山本:
はい、趣味でもリスク分散しています。(笑)
《すげえ〜〜〜!!》
山本:
もしも左膝を怪我しても、まだ他の趣味があるしさって思えるようにリスク分散を数年前から始めているんです。でもやってみると、動く趣味ばかりじゃなくて、水墨画を描いているときに脳がリフレッシュされるなって思いますね。和紙とか墨とかやってみると面白い学びがある。

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自分のバリューは見つけるものか、もう持っているものか。

山本:
リモート参加者の方も質問どうでしょうか?
学生:
ありがとうございました。山本さん自身の思う、自分自身の価値やバリューを教えていただきたいです。
山本:
自分が思っている、自分のバリューかぁ…。私は他人との距離感を近づけることが得意だと思っています。誰とコミュニケーションをとるにしてもドキドキもしないし、緊張もしないし、人見知りの逆だよね。

いいことばかりを言って人と近づいていくのではなく、自分の思っていることをきちんと人に伝えいく。ネガティブな話であっても楽しく伝えていくということが、グローバルで生きていくという上で有用だと思っています。でも、それをどうやって勉強したか・身につけたかと言われてもわからないんです。恥をいっぱいかいたからかもしれないし。

実は佐藤大使と知り合ったのも、レストランでたまたま隣の席に座ったからだったんです。
《え!そうだったんですか!》
山本:
もともとご縁はあったんだけど、まだ知らない者同士で。私がレストランで友達と釣り自慢をしてたんです。
佐藤:
な〜んか隣から釣りの話が聞こえてくるもんだから。
山本:
そうしたら大使から「釣りのお話をされてますね〜」って話しかけられて。話してみたらミクロネシアで大使をしているっていうことを知って。たまたまその前日に仕事でミクロネシアの話が出ていたばかりだったから、昨日まで知らなかった国だったのに!と思って。よくよく聞いてみたらその知人と大使の奥様が飛行機で隣の席になったこともあったりして。

人のネットワークっていうのは結構つながっているもんだなと思っています。これから先、生きていくときにネットワークをどんどん広げようと思っていると、どんどん網の目のように広がっていくと思う。
昨日、大江海士町長がおっしゃってたんですけど、何かアイデアがあるときに自分はできないけどあの人ならそのアイデアを考えることができそうだなとかそれも自分のバリューのひとつになるかもしれないですね。
大野:
ちなみに、山本さんがさっきおっしゃっていたご自身のバリューに気がついたのっていつだったんですか?
山本:
いま聞かれたからそういう答えが出るのであって、普段から自分のバリューを意識しているわけではないと思いますね。
大野:
僕から見ると、高校生たちは自分の強みを知りたいと強く思っていようにと思います。僕からすると焦る必要はないというか、これから先尖ってくるところもあると思うので、まだぼやっとしているところがあってもいいと思うんですけど、山本さんから見て高校生にアドバイスできることはありますか?
山本:
自分らしさを発見っていう感じですかね。それでいうとそれぞれみんなすでにらしさあるよね、という感じがしますね。ちなみにここに参加しようと思ったのはなんでですか?
生徒:
世界の衣料不足で困っている人に服を届けたいっていう思いがあって、そういうプロジェクトを立ち上げています。それをやっていくために、グローバルとはどういうことなのかを知りたくて、それにつながると思って参加しています。
山本:
その発想をしている時点で、その発想を持てるっていうことが自分の強みだと思う。そういうことを考えない人もいるわけで。

例えば、学校のテストの点数だけを上げればでいいやと思っていたら、ここにくる時間は無駄ですよね。でも、そうじゃないビジョンを持っている。ここにいる皆さんがそうだと思う、そういう「友達になってみたいなと思うオーラ」を持っている人たちだなと思います。つまり、バリューを元々持った人たちなんじゃないかなと思いますね。

やったことないこと、見たことないこと、が自分の発想を広げる。

生徒:
質問いいですか? 大野さんがさっき強みを特定するのは焦らなくていいって言ってたと思うんですけど、受験だと大学はそれを求めてるじゃないですか?
大野:
うん、尖った人材を入学させたいよね。
生徒:
はい、「あなたの強みはなんですか?」「何が尖っていますか?」っていう質問をよくするじゃないですか。そういう時ってどうすればいいのかなって。
まだ焦らなくていいと言われることがある一方で、それが求められることもあって。みんな多種多様だから、それを否定することはしたくないけど、採用とか合格のことを考えると何か尖ったものを見つけないといけない。そのためにはどうすればいいのかなっていつも悩んでいます。
山本:
たぶん大野さんがおっしゃったのは、「今考えなくていい」という意味ではなくて、「今限定する必要はないよね」ということじゃないかな。自分のポテンシャルをたくさん見る場面を作ったほうがいいよね、ということなんじゃないかなと思います。そもそも大学の入試でこんなこと聞くのが嫌だよね(笑)
生徒:
そうなんです! 自分が「自分の売りはこれです」っていうとその視点でしかみられない。その狭い範囲の中で優秀な人だけを選んで、それ以外は切りますっていうのが。
濱中(海士町役場人づくり特命課長):
僕もいいですか? 自分自身も役場の面接をする担当なんですけど…。その人にしか話せないっていうことは結果的に尖ると思う。面接のマニュアルに書いてあるようなことは、誰にでも話すことができるけど、これまでの経験とかはその人にしか話せない。それは尖らせようと思っていなくても結果的に尖るんだと思う。
生徒:
実は元からみんな尖ってるってことですか?
濱中:
それをどう出せるかってことなんじゃないかなと思っています。
大野:
僕自身は、越境する体験やリスクテイクをしていく体験は高校生のうちにしたほうがいいと思う。
佐藤:
エクスポージャーツアーじゃない!
大野:
そうです。ミクロネシアに行くでもいいし、フィリピンに行くでもいいし。
山本:
そうですね。そうやって見たことないこと、やったことないことをやってみるっていうのは間違いなく自分の発想や価値観を広げると思います。

エーオンもグローバルで自分たちが生き残っていくためには、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂)を柱にしていかないといけない、と常に言っています。
何か会議をする時に、ジェンダーが違って、年齢が違って、発想が違って、そういう人たちを会議の場に入れなさいと。同じ格好のおじさんたちが集まっていてもいいことなんて思いつくはずがないんだと。

ちょっと質問からずれてしまうんだけど、自分がいろんな経験をしていく中で思ったこと、信じていることっていうのが徐々にできてくるはず。僕からみると、みなさん十分面白いキャラクターを持っていると思うし、説得力のある喋り方をしているんだけどねぇ。
生徒:
ありがとうございます!

海士町で感じる、世界と日本の間にいる感覚。

生徒:
感想になるんですけど、世界と日本を見た時に、僕の感覚では海士町ってその間にいるなと思っています。
日本ってどんな国?ということを聞いたときに確かに僕の小学生・中学生時代には当てはまっているなと思ってたんです。でも、海士町にきて半年しか経ってないんだけど、ちょっと海外と日本の間の経験をしていると思っていて。僕はいろんな人と繋がりながら自分のやりたいことを発信してるんですけど、最近それをずっと続けていたら、意外な人と意外な繋がりができていたりします。言ったことによってやりたいことが相手に伝わって、これやってみない?とか情報をもらえたりして、まわりに話していくことは大切だなと思っています。そういうことに気が付けるいい機会でした。ありがとうございました。
山本:
海士町が取り組んでいることがすごいのかもしれない。典型的な日本人の発想ではない町役場だし。
佐藤:
大学の先生の立場からアドバイスすると、大学に進学するということがあったら、留学の機会をぜひ設けてもらいたいですね。
山本:
そこで一年学年がずれたとしても何の問題もない。
佐藤:
長い人生においてその一年はプラスこそさえあれ、マイナスは絶対にないから。
大野:
すでに高校を一年間休学している生徒もいれば、これから考えている生徒もいます。そういうことが当たり前になっていくといいですね。

では、話も尽きませんが、時間も来たので今日はここで終わりたいと思います、山本さん・佐藤さん本当にありがとうございました。
《拍手》

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後半は質問を通して、世界と日本という大きな視点から自分という身近な視点まで落とし込んで考えるような時間になったのではないかと思います。
改めて、山本さん、佐藤さん貴重なお話をありがとうございました。

【書き手:西澤七海(卒業生)】

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