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“人は体調が良いだけで心が幸せ・・・”『愛が嫌い』町屋良平が語る。

今年2019年上半期の第160回芥川賞を『IR1分34秒』で受賞。

その喧騒から半年が経ち、待望の新作が刊行された。

町屋良平『愛が嫌い』(文藝春秋)

今回の作品では3つの中篇が収められている。

『しずけさ』『愛が嫌い』『生きるからだ』

3つの作品の主人公たちに共通しているのは

年齢が近い、住んでいる場所が近い、同時代を生きている。

そして、ゆううつを抱えている。

そしてそれは町屋さんご自身の目に移るこの社会を生きる人々のありようでもある。

“社会に対してゆううつを抱えている。それで心身に不調をきたしている。”

“他者からしたら全然幸せじゃないように見えても本人の主観としてはすごい幸せ”

“体調が良いだけで心が幸せだったりする・・・”

自身、作家としての大きなテーマである身体と心について

“静かに”に向かい合った作品、それが『愛が嫌い』。

その世界観をじっくりとお聴きください。

※音源をダウンロードする場合は、パソコンで画面を開き、

再生ボタン下の「ダウンロード」ボタンより行ってください。 

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町屋良平

1983年東京都生まれ。2016年『青が破れる』で第53回文藝賞を受賞。2017年同作が第30回三島由紀夫賞候補となる。2018年『しき』が第159回芥川賞候補、第40回野間文芸新人賞候補となる。2019年『1R1分34秒』で第160回芥川賞受賞。「身体と言語」を軸に作品世界を更新している。他の著書の『ぼくはもっとやさしい』がある。最新刊は文藝春秋『愛が嫌い』。




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