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インタビュアー蒲田健の収録後記

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収録後に感じたこと考えたことを語ります!
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2018年7月の記事一覧

蒲田健の収録後記:小島慶子さん

蒲田健の収録後記:小島慶子さん

“あっちは日陰だから、きっと桜も見えないわね”

小島慶子さんの最新刊「幸せな結婚」

隣の芝生は青く見える。何事につけ、こちらが持っていないものを、あちらは

持っているように見える。結婚、すなわち夫婦関係も、また然り。自分たちに

ないものを持っている他の夫婦がやけに輝いて見える。

唯一絶対の幸福の方程式が存在するのであれば、ただひたすらそれに則って

邁進すればよいのかもしれない。ただ幸か

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蒲田健の収録後記:朝吹真理子さん

Death fell from the sky

朝吹真理子さんの最新刊「TIMELESS」

恋愛感情のない男女が子供を作るというトピックを基軸にして展開される、

前後数百年スパンの異時同図。ネガティブなこともポジティブなことも、

人間の様々な所業がそこに描きこまれる。

生殖、輪廻転生、核物質・・・普遍的、哲学的なことから

現実的、具体的なものまで俎上に乗る。実にスケールの大きい物語の世

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蒲田健の収録後記:つるの剛士

蒲田健の収録後記:つるの剛士

右翼でも左翼でもなく尾翼

つるの剛士さんの最新刊「バカだけど日本のこと考えてみました」

あるイシューについて自分も考えたい。情報を収集してみる。するとどうも

反対の意見ばかり聞こえるように思える。ならば判断材料として、賛成の意見も

聞いてみたい。その上で自らの立場を見極めてゆこう。

極めて真っ当な、バランスのいい態度である。

だが政治的なイシューでそのような態度を表明すると、SNSやウ

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蒲田健の収録後記:光浦靖子さん

蒲田健の収録後記:光浦靖子さん

肩書は、まだ、ない

光浦靖子さんの最新刊「ハタから見ると、凪日記」

お笑い、執筆、演技、手芸・・・求められることに対しては、それが可能で

あるならばなんでもやりたい、というのが光浦さんのスタンス。

生き方の唯一絶対のゴールは設定しない。

一意専心、わき目もふらずひとつのことを極めるというアプローチがある。

逃げ場がないそこには往々にして大きな波風が伴う。

そのリスクを飲み込んでなおそ

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