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インタビュアー蒲田健の収録後記

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収録後に感じたこと考えたことを語ります!
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2017年12月の記事一覧

蒲田健の収録後記:養老孟司さん

ヒトとはなにか、生きるとはどういうことか

養老孟司さんの最新刊「遺言。」

ブログで宣伝部長も務める愛猫“まる”の生態も見ながら、ヒトである自分と

どこが違うんだろうと思考をめぐらす養老さん。

昆虫を愛する「虫屋」としても山野をめぐりながら長年に渡ってそのことを

考え続けてきた。その中で気づいてきたことの数々を今のうちに

書き留めておきたかった、ということで、これまで主に行ってきた

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蒲田健の収録後記:金子達仁さん

事実は小説より奇なり

金子達仁さんの最新刊「プライド」

今から20年前、1997年10月11日。

「最強プロレスラー」高田延彦が「400戦無敗の男」ヒクソングレイシーと

東京ドームで相まみえた“PRIDE 1”。この、格闘史に残るこの伝説の一戦の真実を

追ったドキュメンタリー。リングで対峙した2人、そしてこの一戦の実現に向けて

奔走した1人の会社員、この3人を軸にストーリーは展開される

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蒲田健の収録後記:原田まりるさん

驚きが有益であるのは、それまで知らなかったことを私たちに学ばせ

「記憶」にとどめさせることだ/ デカルト

原田まりるさんの最新刊「まいにち哲学」

ありそうでなかった日めくり形式の哲学箴言集。

“すべての学問の母”とも云われる哲学。そう聞くととてつもなくハードルが

高そうなイメージがあるが、さにあらず。

哲学を愛してやまない原田さんによれば「哲学する」とは、”ハッ“とする

経験を通じて

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蒲田健の収録後記:出口治明さん

明日死ぬと思って生きる、そして、永遠に生きると思って学ぶ。

出口治明さんの最新刊「リーダーは歴史観をみがけ 時代を見とおす読書術」

出口さんの人生哲学の根底にあるのは、

「楽しく、おいしい人生を送りたい」。

そのために必要なことは何か。

おいしい料理は、良い食材(A)と適切な調理法(B)の掛け合わせ(AxB)に

よって成り立つ。

おいしい人生は、良い知識(A’)と適切な思考力(B’)

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蒲田健の収録後記:畑中章宏さん

妖怪は実在する

畑中章宏さんの最新刊「21世紀の民俗学」

火のない所に煙は立たぬ、物がなければ影ささず。

目の前の生活事実を最も重要な資料として注目するのが民俗学。

したがって、妖怪を見た、という人がいれば、非科学的であると一笑に付すのでは

なく、その主張を一度引き取って考察する、というのが民俗学的態度である。

ことは妖怪に限らない。様々な伝承、風習、流行を当事者として見つめて

考え

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