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編集者の徒然日記

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学芸出版社の編集者が、日々の仕事のようすや著者との他愛のないやり取りを徒然なるままに綴ります。気張らず・気取らずを信条に更新しております。
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記事一覧

『一級建築士受験 マンガでわかる製図試験』著者・ヒヅメさん、山口達也さんに聞く(後編)

「角番」と呼ばれる製図試験3度目のチャンスにかける主人公が、まわりの人たちからの「気づき」や「ノウハウ」を手に突き進む物語を描いた異色の受験マンガ『一級建築士受験 マンガでわかる製図試験』。 著者である一級建築士で漫画家のヒヅメさんと、人気講座「製図試験 .com」を運営する山口達也さんへのインタビューのもよう(後編・最終回)をお届けします。 2021年5月7日(金)/学芸出版社1階ギャラリーにて 聞き手・松本優真(学芸出版社編集部) 前編はこちら 中編はこちら 「考

『一級建築士受験 マンガでわかる製図試験』著者・ヒヅメさん、山口達也さんに聞く(中編)

「角番」と呼ばれる製図試験3度目のチャンスにかける主人公が、まわりの人たちからの「気づき」や「ノウハウ」を手に突き進む物語を描いた異色の受験マンガ『一級建築士受験 マンガでわかる製図試験』。 著者である一級建築士で漫画家のヒヅメさんと、人気講座「製図試験 .com」を運営する山口達也さんへのインタビューのもよう(中編)をお届けします。 2021年5月7日(金)/学芸出版社1階ギャラリーにて 聞き手・松本優真(学芸出版社編集部) 前編はこちら 知識ではなく思考法の基本を“

『一級建築士受験 マンガでわかる製図試験』著者・ヒヅメさん、山口達也さんに聞く(前編)

「角番」と呼ばれる製図試験3度目のチャンスにかける主人公が、まわりの人たちからの「気づき」や「ノウハウ」を手に突き進む物語を描いた異色の受験マンガ『一級建築士受験 マンガでわかる製図試験』。 著者である一級建築士で漫画家のヒヅメさんと、人気講座「製図試験 .com」を運営する山口達也さんへのインタビューのもよう(前編)をお届けします。 2021年5月7日(金)/学芸出版社1階ギャラリーにて 聞き手・松本優真(学芸出版社編集部) “ストーリーで聞かないとわからない”という声

『実践から学ぶ地方創生と地域金融』山口省蔵さんに聞いた「いま気になる人・コト」

新型コロナウイルス感染症の感染拡大第4波が明白になり、まちなかの飲食店をはじめとする事業者への影響が長期化しています。同時に、こうした中小事業者を支える地域金融機関の役割に、ますます注目が集まっています。 サステナビリティが盛んに叫ばれるいま、金融にかかわる人たちの取り組みは、どのような方向にむかっているのでしょうか? 今回は、『実践から学ぶ地方創生と地域金融』著者で株式会社金融経営研究所所長の山口省蔵さんに、いま気になっている業界の動きについて教えていただきました。 ――

『保育園・幼稚園・こども園の設計手法』仲綾子さんに聞いた「いま気になる人・コト」

4月から新学期。進学など、新たなステージに進むお子さんがいらっしゃる方々も多いのではないでしょうか。 今回は、『保育園・幼稚園・こども園の設計手法』編著者で東洋大学ライフデザイン学部准教授の仲綾子さんに、いま気になっている話題をお聞きしました。 保育園・幼稚園・こども園の基礎知識と、計12事例の設計プロセスを詳解している本書。制作当時は編著者として実際に現地に訪問され、その後も様々な「こども環境」を見続けてこられました。 また以前はご自身でも、仙田満さん主宰の環境デザイン研究

『空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる 「がもよんモデル」の秘密』中川寛子さんに聞いた「いま気になる人・コト」

コロナ禍で店舗の時短営業や企業の在宅勤務が増えたことなどから、都市の風景は静かに様変わりしています。もちろん、建築や不動産を取り巻く環境にも小さくない影響が及んでいますが、この機会をとらえたチャレンジングな取り組みも生まれつつあるようです。 今回は、『空き家再生でみんなが稼げる地元をつくる 「がもよんモデル」の秘密』著者で“住まいと街の解説者”の中川寛子さんに、いま気になっている業界の動きについて教えていただきました。 ――最近、不動産関連で注目している設計事例や業界の取り

『実測 世界のデザインホテル』寶田陵さんに聞いた「いま気になる人・コト」

コロナ禍で観光・旅行業界は大きな打撃を受けましたが、海外の一部の観光都市では限定的な観光解禁の取り組みがみられはじめたり、国内でもアフター・コロナを見越した宿泊施設の開業予定が発表されはじめるなど、復調への兆しも見えつつあります。 今回は、『実測 世界のデザインホテル』著者でthe range design INC. 代表取締役の寶田陵(たからだ・りょう)さんに、いま気になっている業界の動きや最新の設計事例について少しだけ教えていただきました。 ――最近、ホテル関連で注目し

『都市公園のトリセツ』平塚勇司さんに聞いた「いま気になる人・コト」

新年度に入り、コロナ禍に負けず、あたらしいチャレンジの種を模索している方も多いのではないでしょうか。 今回は、そんな方のヒントになればと、『都市公園のトリセツ 使いこなすための法律の読み方』著者で、国営海の中道海浜公園事務所長の平塚勇司さんに、いま気になっている話題について伺ってみました。 ――最近、公園に関わる取り組みで注目している事例はありますか? 熊本地震で被災した熊本城の天守閣の復旧が完了し、令和3年4月26日(月)から一般公開されます。 被災当初からずっと関わっ

『地元を再発見する!手書き地図のつくり方』跡部徹さんに聞いた「いま気になる人・コト」

3月に入り、本格的に春めく日も増えてきました。コロナ禍に負けず、新年度に向けてあたらしいチャレンジの種を模索している方も多いのではないでしょうか。 今回は、そんな方のヒントになればと、『地元を再発見する! 手書き地図のつくり方』著者で株式会社空気読み代表の跡部徹さんに、いま気になっている話題について伺ってみました。 ――最近、地図やまち歩き関連で注目している取り組みの事例はありますか? 小学校の「総合的な学習の時間」授業として、自分たちのまちの魅力を発見する手書き地図の授

『実践から学ぶ地方創生と地域金融』江口晋太朗さんに聞いた「いま気になる人・コト」

少しずつ寒さが和らぎ、春の兆しが感じられるようになってきました。コロナ禍に負けず、新年度に向けてあたらしいチャレンジの種を模索している方も多いのではないでしょうか。 今回は、そんな方のヒントになればと、『実践から学ぶ地方創生と地域金融』著者で編集者、ジャーナリストの江口晋太朗さんに、いま気になっている話題について伺ってみました。 ――最近、地域金融関連で注目している取り組みはありますか? コロナ禍を通じて、各地域金融機関が地元商店支援や自治体と連携して地域活性のためのファ

『図解 パブリックスペースのつくり方』熊谷玄さんに聞いた「いま気になる人・コト」

2021年2月に刊行された『図解 パブリックスペースのつくり方 ─設計プロセス・ディテール・使いこなし』。刊行直後に増刷されるなど、多くの方に手に取っていただいています。 今回は編著者の一人である、熊谷玄さん(ランドスケープデザイナー/STGK Inc.代表)に、いま気になっている話題について伺ってみました。 ――いま注目されている取り組みはありますか? 僕も参加している「風の谷をつくる」という活動です。 慶応義塾大学環境情報学部教授の安宅和人さんがはじめたこの活動は、

『SDGs×自治体 実践ガイドブック』高木超さんに聞いた「いま気になる人・コト」

少しずつ寒さが和らぎ、春の兆しが感じられるようになってきました。コロナ禍に負けず、新年度に向けてあたらしいチャレンジの種を模索している方も多いのではないでしょうか。 今回は、そんな方のヒントになればと、『SDGs×自治体 実践ガイドブック』著者で慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任助教の高木超さんに、いま気になっている話題について伺ってみました。 いまSDGs関連で注目している取り組みはありますか?今年3月26日(金)、27日(土)に開催される「ジャパンSDGsアクシ

ぺこぱ系編集者と呼ばれて

『伝わる図面の描きかた 住宅の実施設計25の心構え』という本がまもなく発売となります。 著者は、細部まで気を配った住宅設計に定評のある人気建築家、リオタデザインの関本竜太さん。東京の下町につくられた一軒の住宅〈KOTI〉の実施設計図書をまるごとひもときながら、図面を描く際の心構えを綴っていただきました。 お声がけしたのはおととしの秋。「施工現場に伝わる建築図面の描き方」についての専門書はすでにいくつか世の中にあったものの、対象の物件も図面の種類もバラバラで断片的なノウハウに

吉村有司さん著『アーバンサイエンス』(仮)の企画が通って嬉しい

ビッグデータやAIを用いると、建築や都市、まちづくりのワークショップがどう変わるのか? そういうことを海外で研究・実践されてきた吉村有司さんの企画が先日の会議で通りました。嬉しい。吉村さんはバルセロナ都市生態学庁やパリ・ルーヴル美術館、ボストン・MITを経て、現在は東京大学で忙しくされています。近寄りがたい経歴に反し、いつもにこやかでお喋り、ナウシカを愛読し、ジェイン・ジェイコブズを敬愛する人間らしい方です。 https://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/j