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学校の学校⑸ 学校の先生の「支配欲」という快感に協力しない

 おはようございます。
 私の住んでいるところは、今日は冷え込んでいます。ぜんぜん気温が上がらないようです。わたしは冬が好きです。だからうれしいです。ずっと部屋でじっとしていたい感じです。だから冬が好きなんです。
 さて、昨日は時間割の話をしました。ちょっと付け加えます。まず、基本的に自分が設定した以上の時間で、勉強しないでいいよってことです。やりたくないことはやらないでください。やりたくなったら時間割を変えてみてください。でもやりたくないのに「終わらないから」「みんなもっと勉強しているから」「親や先生が勉強しろっていうから」「高2になったら一日三時間勉強しないと難関大に受からないって予備校で言われたから」ということで時間割を変えないでください。そうしたら勉強嫌いになります。「やりたくなったら」やってみてください。
 もしかしたら「この時間割だと宿題が終わらない」と思うかもしれません。そのときまずやってみてほしいのは「その時間割で宿題を終わらせる方法はないだろうか?」ということです。一週間で2時間宿題にあてる時間がある。でも3時間やらないと終わらなかったというとき、次の週どうするかということです。時間割を変えるのも一つの方法です。でもできれば「3時間かかるものを2時間で終わらせる」方法を考えてみてください。
 どうやるのか? 「ちゃちゃっとやる」というか、そんな感じです。いや、なんか曖昧ですいません、でもね、3時間かかっちゃう全然できない宿題に時間をかけるのはあんまり効果が高くないかもしれません。例えば数学の宿題だったら、多くの場合模範解答も配られて、○付けして提出ですよね。そしたら、模範解答丸写しはあんまり意味ないし、たぶん先生に怒られるので、解こうとして見て5分考えて分かんなかったら模範解答を見てください。で、理解してください。そのあと模範解答を閉じてください。それで模範解答を再現してみてください。これでいいんです。時間短縮です。しかも丸写しじゃない。これ、「解法暗記」というメソッドです。これで受験数学なら対応できると言われています(実際のところどうなのかわかりませんが、ある程度の学習効果をあげつつ、宿題を終わらせる方法としては使えるでしょう)。他の科目でも同じです。答え丸暗記は意味ない、やる気なくして何も書かなかったものに赤ペンで答えを全部書くのも意味ないですし、時間がかかる宿題を全部調べながらやるのも時間がかかり過ぎます。だから、模範解答を見て、閉じて、再現してみる、これをやってみてください。
 なにか書かなければいけない課題もありますよね、調べたり、考えをエッセイにしなきゃいけなかったりする。これ、まずできそうになかったら早めに先生に相談してください。「できないできない」言いましょう。先生っていうのも、自分の出した課題に自信がない時があります。「できないできない」皆に言われると、「これは課題が悪かったな」と思うことがあります。だから評価が甘くなります。できない課題が出たらみんなで「できないできない」言いましょう。あるいは、先生代わりと自信を持っていてかつ、いい先生の場合は課題のヒントをくれるはずです。そのヒントを活かして課題を書き上げましょう。あとは友達と相談するのも一つの手です。友達とそれについてしゃべっている間にアイディアが浮かぶかもしれません。「いいものを書かなければいけない!」と思って、全然そういう課題に取り組めない人もいると思います。いや、いいもの書かなくていいです。学校が出す課題なんて、量をこなしているうちに質が伴うもんだと思ってください。なんかそういう修業的なものです。だから思いついたまんまばーって書いて、誤字だけチェックして提出しちゃいましょう。30分とか決めたら、30分で思いついたことをどんどん書く。パソコンとかスマホで書くなら、とりあえず30分書き終わるまで反省禁止、つじつま合わせ禁止、戻って消したり書き足したり禁止です。とにかく書く。これ、プロの書き手も使っている方法です。手書きで書くなら消しゴムの使用禁止です。とにかく書く。
 やっちゃいけないこと、ウェブで調べて丸写し、いわゆるコピペです。これ、自分にとっても意味ないし、たいがいバレます。もし調べるなら、二通り方法があります。一つは、たくさん調べて、読んで、そのうえでそれは全部閉じちゃって、もう見ない。「解法暗記」の模範解答と一緒です。で、その調べたことを再現してみる。そうすると、いい塩梅に調べたことが混ざって、しかも自分の考えにあう、あなたが理解できたようなことだけを書くことができますから、かなりあなたのオリジナルな意見になります。これがひとつ。あともう一つの方法は、引用・参考文献として調べたページを明記して課題を作成すること。引用・参考文献とすればパクリではありません。引用したうえで、それについての自分の考えを書く。でも、これ、私の感覚では、引用しただけで終わっちゃう感じで、あんまり自分で考えたり書いたりできるようにならないのでおすすめしません。おすすめは色々調べて脳内で再現する方法です。
 どうでしょうか? 時間内に宿題終る気がしますか?
 一方で、ただの苦行みたいな宿題を出す先生もいるかもしれません。単語を20回書いて出しなさいとか、テストで間違えた漢字を20回書きなさいとかいうあれです。あれ、学習効果はないっていうことがもうしきりに言われていて、もっとこういう方法の方がいいよってさんざん先生同士でも言っているのに、いまだにやっているひとがいます。なんでやっているか? そういう先生は人権侵害が身についているんですね、あるいは人権侵害的な方法を教えられて、それを何も疑わなかった若い先生か、疑ったけど反論できなかったっていうことです。で、これは学習効果がないのに肉体的負担をかけるという、やはり単なる人権侵害です。だから対抗手段は「できない・意味ない」って先生に言うことです。先生が話が分かりそうな人だったら言ってみてください。だめだったらやっぱり親に出てきてもらうしかありません。あるいは、やんなくてもあんまりおとがめなしな感じだったら無視しましょう。こんな宿題のためにあなたの大切な時間を奪われてはいけません。人権侵害的な宿題を偉そうにやらせてくる学校、たぶんあなたにあっていません。公立中なら卒業まで我慢しなければいけないかもしれません。私立の中高一貫校で高校から外に出られるなら出ちゃいましょう。で、「こんなやばいことやってる」って、小学校の時通っていた塾で言いふらしたりしましょう。後輩のためです。

 学校の先生というのは、この私の学校は学校の学校ですので、学校の先生について考えたり学んだりするのも授業なんですが、権力的なんですね。その権力の危険性に気付いていない、そしてその権力を行使するということの間違った快感に無自覚な先生が多いんです。学校の先生の仕事は教えることです。教えることによって、生徒ができなかったことができるようになる、これが仕事です。ここは間違いありません。尊い仕事です。
 でもこれ、見た目上、「できるようになった」ということと「言うことを聞いて従っているだけ」の区別ができないんですね。いや、よく見ればわかりますし、生徒自身はわかっています。でも一見わからない。で、多くの先生はこの二つを区別することができなくなって、「言うことを聞かせて従わせているだけ」の状態を、自分の仕事が上手く行っている状態と認識するようになっていきます。
 しかも、おそらく人には、本来的にと言っていいと思うんですけど、たぶん支配欲みたいなものがあります。ない人もいるかもしれません、グラデーションです。でも、ある程度はある。で、多くの人はこの「支配欲」っていうのはよくないものだって思っているので、自分の支配欲に気付いて、それを制限しながら生きているんです。でも、学校の先生は、「支配する」=「言うことを聞かせて従わせている」が、「できるようになった」として自分の仕事が上手く行っている状態として認識されますから、この支配欲を満たす快感に無自覚になっている人が少なくありません。いや、これ自戒を込めて言っています。というか私吉田カンゾー自身、10年間で積み上げてきた罪を踏まえて言っています。
 ですからね、みんなはこの先生が自分の欲望を満たすためだけにやっていることに参加する必要はない、協力する必要はないんです。それを無理やりやらせようとするんだったら人権侵害です。人権侵害には対抗してください。声をあげられるなら声上げてください。自分で上げるのが難しければ親を使ってください。それでもだめなら・・・本当は私が協力したいんですが、坂口恭平先生のいのっち電話ほどまだみんなにかかわる自信がついていません(GAKKOnoGAKKO@gmail.comは一応公開しておきます。抗議とかか中傷は無視します)。とにかく、人権侵害は相手にしないでください。それによってあなたが傷つけられる、いつまでもうずく傷ができてしまう、そんなことになってほしくありません。明確な人権侵害、怒鳴るとか、肉体的な苦痛を与えるとか、そういうことには抗議しなければいけません。それは全く教えることでもないし、教師の仕事でもなく、何度も言いますがただの人権侵害です。抗議しましょう。わかる先生は分かってくれます。それでもわかってくれない、学校として管理職がそれを守る、そういうどうしようもない人権侵害的な学校だったら、やめられるならやめましょう。そしてそんな学校はろくな学校じゃないと言いふらしてください。あ、でも、これは命令じゃないです、こうしてもいいよっていうことです。人権侵害的なことは、こうしてもいいぐらいひどいことなんだってことです。抗議することが自分にとって気持ちよくなければ、しなくてもいいです。できるなら、ゆっくりじんわり遠ざかって、人権侵害的な先生や学校を相手にしなくてよいところまで非難するのがいいと思います。

 寒いですね。あったかいコーヒーを飲みました。寒い日に何をすると気持ちよくなりますか。気持ちよくなること、やりましょうね。時間割に入れましょう。

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坂口恭平先生のお金の学校の卒業生です。学校の学校を開校・校長をしています。20年8月に学校の先生を辞めました。