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「心より大事な何かがあってたまるものか」

タイトルは私が最近ハマっているヨルシカの「神様のダンス」という曲に出てくる歌詞である。

初めてこの曲を聴いたときに「それな!!!」と天にむかって叫びたくなった。

今日は「心の声を聞くこと」について書いていこうと思う。

私は普段から心の声をすごく意識している人間である。というのも私の心の声はひどくうるさくわがままで自分勝手だから。

先週とてつもなく気分の調子が悪い日が続いた。朝起きた瞬間に分かる”今日はダメだきっと何もできない”という感覚。身体はズーンと重かったけれど、多分熱とかそういった異常はない。ただ死ぬほど気分が落ち込んでいて何もしたくないだけ。そういう日ってありません?

それがものすごく酷い日があった。バイトには行ったけれど何にも集中できないし何より時間が過ぎるのが遅い。1時間が3時間くらいに感じる。時計が刻む秒針の一コマ一コマの音がハッキリ1音ずつ聴こえる。

あ〜だいぶきてるなこりゃと思ったので半分の時間だけ働いて早退した。早退って周りの人に「大丈夫?」とか聞かれて目立つからそれは嫌だったな。

私はそういうとき勝手に罪悪感を感じてしまう。週3日か4日しかも1日フルタイムで働いているわけじゃないのになんで頑張れないんだろうな、と。そのあとは家に帰って倒れるように寝た。

次の日も調子が悪く引き続き無理な日だった。だからまずひたすら寝た。13時間くらい。寝たら楽になった。ちょっと元気になったから読書をしたり最近始めた絵の練習をしたりゲームをしたりした。

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↑りんごのデッサン。YouTubeで質感の付け方と光と影の付け方を教えてくれる動画を見ながら書いた。

心の赴くままやりたいことをやって、やりたくないことを一切やらなかった。そして誰もいない空間でただその場で生まれてくる気持ちに集中しひたすら孤独に過ごした。集中して休んだと言い換えてもいいかもしれない。

結果、次の日ものすごく調子がよかった。久しぶりに夜中に起きずに朝まで寝られた。朝起きてカーテンをシャーっと開けると空がものすごく青くて「青空って綺麗だなあ。」としばらくぼーっとしていた。バイトも全然周りのことを気にせずに自分の仕事に集中できてあっという間に終わった。

SNSを見ると仕事に疲れていたり死にたいとつぶやいていたりネガティブなエネルギーがタイムラインに溢れかえっていた。

他人事みたいな言い方になったけれど、私もしんどいときはSNSにダルい、帰りたい、眠い、頑張りたくないなどネガティブ全開で投稿をする。そうしないとしんどいことがしんどすぎて止まらなくなるからだ。吐き出してなんとか気持ちを保ち我慢している。

こういうときの心の声は「逃げたい」「休みたい」「投げ出したい」とかそんなところだと思うけれど、じゃあそんな逃げて休んで投げ出せよという安直かつシンプルな回答が一つ飛んできそうだ。確かにそれができたら誰も苦労しないんだけど、私のようなめんどくさい人間は休むことに罪悪感を感じて休んでもやらなきゃいけないことは消えないし意味ないじゃん、とまずは考えてしまう。

心の声を無視することで、現状維持のまま耐えられることもあるし、実際そうした方が早いのかもしれない。何も変わらないという諦めもあるかもしれない。

それでも私は心は大事だろー!と思う。

心は大事に決まってるだろ。と鼻で笑う人もいるかもしれない。

しかし本当の意味で心を大切にするってどういうことだろう、心の声を聞くってどういうことだろうと考えたことはあるだろうか。

私は心がとても大切だと思うから、心の声を聞くことに時間を割いて生きている。

例えばどうしようもなく辛いとき。辛いもんは辛いし落ち込んでるもんは落ち込んでいるんだよと決めて、さあ、心よ!存分に叫びたまえ!とまず覚悟をする。心の状態をありのままに感じる。

辛いなぁ。辛いんだよなぁ。うんどう考えも辛い。俺は今、辛い。とこんなふうに。

それから具体的にどうするかという話だけど、まずは先ほども書いたようにとりあえずベッドに入り目を瞑って深呼吸をする。

なぜそうするかというと、心の声がでかすぎるとそれに全てのエネルギーを持っていかれてどうしようとか考える気が失せるから。さすがに1時間くらいすると眠りに落ちるか起きていていても少し落ち着いてくる

これでも落ち着かない場合は次に紙に辛いと書いたり、家で一人でいるときは辛ーーーーーい!!!と叫んだりする。これが案外効く。多分Twitterに書くよりは叫ぶ方がなんか吐き出せてる感じがする。ただ近所迷惑もあるだろうから叫べないときは枕に顔を埋めて音量を最小限に抑えてみるのもいいかも。

とにかく辛いんだという感情を言葉でもなんでも外に出してみると「辛いんだな」という感情を鎮めるか、吐き出すかのどちらかをすると辛い気持ちが少しだけ楽になる。

次に気持ちが少し落ち着いたら身体にアプローチをする。私がするのはお風呂に入ったり、散歩をしたりすることだ。心と身体は連動しているしストレスの負荷はどちらにもかかるから、身体のストレスを減らすと必然的に心のストレスもマシになる。

人によって心の声の扱い方は全然違うし、例えばものすごく死にたいとか消えたいとかそういう声が大きくなりすぎて自分で解決できそうになかったら周りの大人を頼ろう。

私の場合週5で働くのがまずすごくストレスのかかることで、しかも怒鳴り声がするような職場には耐えられなかったので、速攻で会社を辞めて実家に帰り親を頼った。今もストレスのかかる仕事をしているものの週3、4回に労働時間を短くしてまず労働のストレスを減らし、なんとかやれている。

もちろん個人それぞれで頼れる場所がなかったり、経済的な問題でストレス源を減らせないこともあるだろうから命に関わるレベル以外は現実的に無理のない範囲で周りに頼ったり、相談をして欲しい。命に関わる場合はとにかく全力で逃げてください。

自分だけで深刻な状況を解決できないことは全然あることだから、周りに頼るのは悪いことではない。

↑これは自戒でもある

なんだかありきたりのことしか言えないけど。これは自分に向けて書く文でもあるから、ありきたりでもなんでもいいんです。

苦しい。悲しい。楽しい。幸せ。悲しい。妬ましい。美しい。

心の声は実に多彩で、複雑で、怪奇だ。

だから付き合いも一筋縄ではいかないし、全然上手くいかないし、全然前向きになんてなれないし。

それでも恥ずかしいくらいに綺麗事を吐きながら這いつくばっている。

そしてちょっとずつでも僕らなりの付き合い方を見つけられればいいと思う。

私は今日も

心より大事な何かがあってたまるものか。」

という言葉を胸に刻む。

これ、座右の銘にしようかしら。

やっぱおこがましいな。

終わり。






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