記憶は失敗駆動型!

こんにちは、井上です。


下記の件に関して、もう少し話していきます。


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辞書引き、ごく初歩で学んだはずだった単語も電子辞書で引いていますが、引いてみると、如何に自分がフワッとしか意味を知らないままで、何となくわかっているつもりだったことが分かりました。辞書引き、すごく勉強になります

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で、個人的には、これって一言で言うと、「自分が知ってると思った単語に知らないことがあるのがわかった」と言うことだと思うんですが、この「気づき」はむちゃくちゃ重要なんですよね。なんでかって言うと、人間の記憶って基本的には失敗駆動型で、「これうまくいかなかった、知らなかった」と言う体験に基づき、何を記憶するかを決定するからです。


人間の場合、コンピューターと違い、その人の主体性が何を記憶するかを決定するのですが、その時に重要なのって「対象に対する興味」と、あとは「その対象を手に入れるために必要な情報が欠如していることに対する気づき」だと思うんですよね。なんでかって言うと、「自分が手に入れたいもの」があって、かつ、「これを知らないと、それが手に入らない」と言う状況になった時、その情報の重要度が上がり、自然と頭に入るからです。


でも、みんな辞書を引いたり、さらに大きく言えば、調べたりしないから、「そもそも自分がそれを知らない」と言うことにさえ気がつかず、何も覚えられないんですよね。


そう言う意味で、辞書を引いて「自分はこれが知らないんだ」と気がつくことって、重要だなと思います。


では!


井上大輔

高度な外国語力を身につけたい人、テストで結果を出したい人に向けて役立つ情報をつぶやき中。TOEIC980点。早稲田英文→早稲田仏文修士→上智外国語学部修士→上智大学博士課程在学中。英語・仏語・西語・伊語の参考書&翻訳書も出版。著書一覧→http://amzn.to/jzUDtr