正しいKPI改善は「ユーザー行動の理解」から始まる
みなさんこんにちは。グロースアナリティクスフォースカンパニーの河村です。本日のテーマはKPIです。
KPI(Key Performance Indicator)は、サービスの成長を測る上で欠かせない指標です。しかし、「KPIを設定したけどKPIの指標が思うように上がらない」「施策を打っても目に見える成果が出ない」といった課題に直面するケースも多いのではないでしょうか。
その原因の一つとして、KPIツリーが実際のユーザー行動と乖離している可能性が考えられます。
KPIツリー設計の鍵は「ユーザー行動の理解」
KPIツリー設計の失敗例としてよくあるのは、実際のユーザー行動を反映していない設計になってしまうケースです。
サイトやアプリ上のユーザー行動を正確に理解しないまま、目標だけを元にKPIツリーを設計してしまうと、KPIに対して効果的な改善策を導き出すことが難しくなります。
そのため、最初に行うべきことは、自社のサービスを利用しているユーザーが、どのようにサイトやアプリを使っているのかを徹底的に分析することです。
ユーザー行動からKPIツリーを設計する
ユーザー行動を理解することで、以下のような具体的なKPIツリーの設計ができるようになります。
最終ゴール(例:売上)=KGI設定
その手前のコンバージョン指標(例:購入完了数) = KPIツリー設計
さらにその手前のユーザー行動(例:カートに追加した数、商品詳細ページへの訪問数) = KPIツリー設計
このように、KPIに関係する指標を「KPIツリー」として分解していくことで、KPIに関わる指標がなんなのか、その指標の動きを見ることでKPIの目標を達成するためのボトルネックがどこにあるのかを把握できます。
例えば、
購入数が伸びないとわかった場合、「カートに追加する前で離脱している」ことが問題かもしれないと仮説をたてて考えられます
さらに掘り下げると、「商品詳細ページの内容が不十分」または「そもそもページにたどり着いていない」といった原因が見えてきます
このように、ユーザー行動に即したKPIツリー設計を行うことで、「どの指標を改善すればKPIも改善するのか」「どの施策を優先すべきか」が具体的に見えてきます。
KPIツリー設計に必要なユーザー行動分析とは
アプリやウェブサイトのユーザー行動について、GA4やBigQueryを使って以下のような分析・解析をすることがKPIツリー設計には有効です。
大通り分析
ユーザーがサービス(サイト・アプリ)を使用する「大通り」を理解する分析のことです
大通り=ユーザーがよく通る道をアクセスログから分析して理解することで、まず優先的に改善するべき箇所・数値が見えてきます
KPIへの寄与率分析
KPI改善に寄与する割合が高いページ・スクリーンやサービス・機能がどこかを把握する分析です
寄与率が高いところを定点観測し、問題が発生した時にすぐ改善をする体制をとれるようにすることでKPI改善や維持に
これらの分析でユーザー行動やKPIへの影響度を確認し、影響度の高い数値を用いてKPIツリーを設計し、その数値を改善・維持することでKPIの向上が見込めます。
データ分析がKPI改善を後押しする
ユーザー行動を分析するためには、データを正確に収集し、適切な視点で評価することが必要です。また、サイトやアプリのトラッキングデータや会員データなど、さまざまなデータソースを統合・分析することで、より深いインサイトを得ることが可能です。
KPI改善に有効な分析と施策の例はこちらです。
これらの分析や施策を考えられるのは、ユーザー行動に基づいたKPIとKPIツリーがあって、なんの数値をあげればいいのか・そのために何をしたらいいのかが明確になっているからです。
流入は多いけどCVにつながっていないページを特定する分析
→CVに繋げるための改善をすることでKPIを上げる施策を考える流入が多くCVRも高いページを特定する分析
→もっと流入を増やす施策を考えて、CVを増やし、KPIを上げる
しかし、データやツールの扱いには専門的な知識やノウハウが必要です。「データはあるけれど、どう使えばいいのかわからない」といった課題を抱える企業も少なくありません。
KPI改善にお悩みなら、ぜひご相談を
私たちは、ウェブやアプリのサービスグロースをデータ分析の視点から支援しています。
ユーザー行動の分析・可視化
KPIツリーの設計と最適な指標の選定
ボトルネック特定と改善施策の提案
これらを通じて、「数字を上げるだけではなく、ユーザー体験そのものを向上させる」支援を提供しています。
KPIの改善に行き詰まりを感じている方、ユーザー行動の深掘りからサービスを根本的に成長させたい方は、ぜひ一度お問い合わせください。具体的な課題解決策をご提案させていただきます。
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