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タイヤの話多め

2020.07.01

自転車のポンプががたついてきたので買い換えようかと思って調べてたら、「USB充電式で」「コンパクトで」「ちゃんと8bar以上入れられる」というまさに要求通りの電動のポンプがフロアポンプとそれほど変わらない値段で買えることが解った。言ってよ、もう。

かつては電動ポンプは高かったり交流電源が必要だったり圧が足りなかったりしたので最初から検討対象に入っていなかったのだ。やはりリチウムイオン電池の発明は世界を変えたと言っていいと思う。

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自転車の空気圧はヤードポンド法の「psi」と、メートル法の非SI単位である「bar(バール)」と、SI単位である「kPa(キロパスカル・慣習的に kpa と書かれることが多い)」が使われていてタイヤのサイドにもそれらの2つ以上が表示されている。

1990年代に気圧の単位が「mbar(ミリバール)」から「hPa(ヘクトパスカル)」に置き換えられたことからわかるように、bar と kpa の違いは桁のみ(1bar = 1000mbar = 1000hpa = 100000pa = 100kpa)となる。ロードレーサーのタイヤの平均的な空気圧は 8bar = 800kpa 前後となる。

個人的にはSI単位であり空気圧が3桁で表せる kpa が適していると思うのだが、慣習は容易には変えられないらしく bar どころかカビの生えたヤードポンド法の psi も広く使われている。情けない。

もうひとつ、kgf/cm2 という単位も使われている。詳しくは忘れたけど 定義に N(ニュートン)が出てくるやつだ。ニュートンだから9.8 をあれこれしてなんだかんだで 1kgf/cm2 = 980hPa = 0.98bar となるそうだ。よってほぼ bar と近い数字だけど、併記するとちょっとだけ違う値が並ぶことになる。なんかややこしいので嫌いだ。

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タイヤの話ばかりで申し訳ない。自転車のバルブの形状はおもに3種類あって、英式/仏式/米式とかイングリッシュ/フレンチ/アメリカンとか呼ばれている。

一般的な自転車はほぼすべて英式、ロード等の細いタイヤはほぼ仏式、マウンテンバイク用の太いタイヤは米式が多いようだ。米式は車のタイヤのバルブと言ったほうがわかりやすいかもしれない。キャップを外して真ん中のピンを押すと空気が抜けるやつだ。

で、それぞれのバルブの名前は英語でもそのままイングリッシュ/フレンチ/アメリカンなのかと思ったらそうでもなくて、それぞれダンロップ/プレスタ/シュレーダー(バルブ)と呼ばれているらしい。

ということは日本で仏式バルブをわざわざフレンチバルブと呼ぶ理由なんか特になかったのだ。

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今日の東大王がファイターズ戦で放送されない。地方局はこれがあるからいやだ。多分土曜か日曜に振替られるのだろう。地元チームなのに嫌いになりそうだ。

たとえば全国一律に「今週は野球中継があるから一回休み」なら構わない。地方局で野球中継がある場合は他の多くの地域ではいつもどおり放送されてるのがなんか納得できない。

30年くらい前にケーブルテレビが現れたときは「これからはスポーツ中継・ドラマ・映画・ニュースがそれぞれの専用チャネルで放送されるようになるだろう」と言われていたけどそんな未来はまったく実現せずに、テレビ放送は開始から70年近く経っても同じシステムに固執している。

もしかしたらずっとこのままなのかもしれない。

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ツイッターで「大人になってまで勉強するなんて恥ずかしいと言われた」というツイートを見て驚いた。

働いていると常に何かを調べたり学んだりすることと無縁でいられるわけがない。どんな職業も勉強をやめたらそこで終わりだろう。いや、仕事を引退しても学ぶことは尽きないだろう。

勉強しなくても給料がもらえる作業なんて仕事じゃなくてお遊びだ。

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