斜めの関係をつくるならフットサル

まだ幼い頃、よく父親に言われて耳にこびりついている言葉がある。
「お前はサッカーに向いていない」

確かに手は大きくて、肩も柔らかい。対して、足は大きくベタ足で俊敏性なんて縁が遠すぎた。自分が当時の自分の親でも、同じことを言ってたかもしれない。
親父は当時の自分の下手さを見かねて、チームを辞めるように監督に進言したが、
「サッカーやるかどうかは、子どもが決めることで、お前がきめることではないだろ!!」と監督は言い返し、居酒屋で取っ組み合いの喧嘩に発展した。

あれから10年以上が経った。
サッカーはプロ級に上手くなったわけではないが、あのとき辞めなくてよかったと最近心底思う。

私は大学は地元を離れ、九州の大学に進学し、さらに就職も東京になった。節目での進路先では、今までの友人とは多くの別れを交わさなければならなかった。同時に新天地は寂しさの連続で、コミュニティに打ち解けるのに時間がかかるのもしばしばだった。特に東京に来たときは、仕事以外の付き合いがなく、1年目は辛い毎日を過ごしていた。

しかし、フットサルが東京での自分を救ってくれた。とある仕事の関係者からフットサルに誘われると、現役時代の血が騒ぐ。下手だと言われ続けた自分のプレーは、周囲を見返そうと技術が体に染み付くまで練習した貯金が今になって活きたかのように、見違えるものになった。

カテゴリーがピンきりのフットサル業界では、蹴り飽きることがなくなった。むしろ更に上手くなりたいと思うようになった。

そして何よりも心強いのは人間関係だ。恐らく仕事ばかりしては出会えない様々な人に出会えている。フットサルはボールを蹴るだけといっても、服や施設代で何かとお金はかかる。結果的に資産的に余裕がある人も多ければ、意外とフリーターや専業主婦の人も多く、彼らの生活様相が気になる。

勿論、この業界、出会いも多い。
特にミックスチームには必ずカップルはいるし、20代の女子なら高確率で口説かれる。笑
30代も口説かれる。アラフォーの方々も肉食だ。市場は沸騰している。

フットサルの強みは中毒性だ。一回やると、またやりたいと思うし、熱中すると怪我してでもやりたいと思う人が多い気がする。結果的に面識回数が多くなるので、人見知りの方も話しやすくなるのだ。そこには年齢は関係ない。
気付いたら年齢が一回り違うなんてよくあることだ。ただそれでも気兼ねなく話せる友人をつくれる、そんなの仕事では早々ないだろう。

社会人、特に若手にとってはロールモデルがいるのはこれから生きていく中で大事なことだ。こんな大人になりたい、こんな風に生きていきたいとイメージすることで、やるべきことやりたいことが明確になる。
しかし、それを同じ会社だけに求めるのは野暮だろう。同じコミュニティ内では視野が狭くなることは必須だ。別にフットサルに限った話ではないが、若いうちから外のコミュニティに目を向けるのは大義があると、今日もボールを蹴りながら思う。

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