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平成29年本試験小規模なリゾートホテル 添削解説②

こんにちは。
製図アウトプット研究所 所長のあみくみです。

es-naviというサービスで、課題提供や添削エスキス解説やエスキスの学習法を教えたり動画を作ったりしています。

1)はじめに

さて、今月は平成29年小規模なリゾートホテルを課題として取り上げています。

あなたは基準階タイプの課題は得意ですか?

これねー、結構苦手な方多いと思うんです。

かくいう私も、 初めての製図受験となった宿泊機能のある「ものつくり」体験施設の時には見事に本番で撃沈しました。

受験生にとって、「基準階から考える」ということ自体、ある程度のトレーニングを積んでいないとなかなかハードルが高いものです。

ただでさえボリュームのコントロールってめちゃくちゃ難しいのに、それを1階から考えず上階から考えるなんてありえない。。。

と思いませんでしたか?

これ、基準階タイプが苦手な受験生の本音なんじゃないかなと。

とはいえ、自分が試験を受ける時に基準階タイプの課題が出ないことを祈りながら7月を迎えるというのもなかなかリスキーなので、一度真剣に向き合ってエスキスの運び方を考えておくことが必要です。


基準階タイプの課題で難しい部分ってボリュームの取り方ですよね。

だって、 上層階ではスパンが少なくなってボリュームが減るのに、下層階では敷地いっぱいに建築物が広がったりします。

この上下階のボリュームに矛盾が生じるところが、基準階タイプの課題でまさに受験生を悩ませる部分。

ただでさえ、エスキスプロセスが毎回違っていたりしがちなのに、さらにハードルが上がりコントロールができずにあたふたしてしまいます。

平成29年の課題は用途がホテルなので、 基準階の共用の廊下も床面積に含みますね。その点、住宅型の課題よりはまだ考えやすいかもしれません。

では、再度課題文の条件を整理しつつ B さんはこのボリュームとゾーニングの融合をどう考えて進めていったか、エスキスとプランをあわせてみていきましょう。

2)平成29年課題のポイント

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