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引き算ビジネス!大事なアレを引き算しちゃって大ヒット!①給食用牛乳パックからストローを引き算したら売上げ5億本!②本体もホースも袋も引き算しちゃった布団乾燥機って?③首振り機能を引き算したサーキュレーター④パンツからゴムを引き算しちゃって大丈夫!?

今回のがっちりマンデー!!は、
「儲かる引き算ビジネス」

世の中に出てくる新商品といえば、
ついつい新機能や新サービスを、
どんどん、「足し算」しがち…

しかし!
本当に画期的な発明は、
むしろ「引き算」にあり!

例えば、あのiPhoeも、
スマホから「ボタン」を「引き算」して、
大ヒット!という具合に、

本来なきゃいけない、大事な「アレ」を、
あえて、「引き算」することで、
とんでもない儲かりビジネスが
生まれることがあるんです!

「ウェストゴムを引き算した、全く新しいボクサーパンツです」

男性用下着に革命!
絶対に引き算できなかった
パンツのゴムを引き算って大丈夫!?

「ストローを引き算した牛乳パックです」

紙パック業界に激震!?
直飲みしてもこぼれない、
画期的すぎる牛乳パックとは!?

引けば引くほど儲かっちゃう
引き際の儲かり美学がたっぷりです!

※以下、10月20日放送の書き起こしです。

紙パック業界に激震?給食用牛乳パックからストローを引き算したら売上げ5億本!一体どう飲むのか?

まずやってきたのは、東京、千代田区にある…

「日本製紙」という会社

お出迎え頂いたのは、研究開発本部主査の三浦亮さん。

スタッフ:全体の年間売上げ、どれくらいですか?
三浦さん:当社の年間売上げは、1兆円以上ございます!
スタッフ:1兆円!?

そんな超儲かり会社「日本製紙」の「引き算ビジネス」が…

三浦さん:これです!学校給食用の牛乳パックです!

給食用の牛乳パックって…引き算できるところあるんですか?三浦さん?

三浦さん:実は、牛乳パックから、ストローを引き算したストロー要らずの牛乳パックなんです!

「日本製紙」の儲かる引き算ビジネスは…

「牛乳パック」から「ストロー」を引き算しちゃった「ストローなしの牛乳パック」

ストローがないから、コストも下げられるし、なによりとってもエコ!でも、大きな問題があるような…

スタッフ:どうやって飲むんですか?
三浦さん:開け口から開けて直接飲みます。

従来の紙パックと同じように開け口を開けて…

そこからダイレクトに飲む!

スタッフ:だけ?
三浦さん:そうなんですけれども、紙パック業界では非常に画期的な紙パックになります!
スタッフ:これが?

いやいや三浦さん、その飲み方で普通の紙パックの牛乳とかを飲んじゃうと…

「グフッ」

そうそうそう!ドバッとなってこぼしちゃう、というのが、典型的な牛乳パックあるあるですよ!しかし、自信満々の三浦さん。

というわけで、「日本製紙」が作った新型紙パックで、牛乳をグイッと飲んでみることに。果たして…

「ゴクゴクゴク」

あれれ…全然こぼれない!ちゃんと飲めた!

一体、この違いは何なのでしょうか?

三浦さん:従来の紙パックは、開けると、段々になっています。しかし、新しい紙パックですと、なだらかに傾斜して前に出ています。

そう、従来の紙パックは、折って開くという形のために、飲み口のところで急な傾斜が…。そうなると、

三浦さん:急に液体が出てきてしまって、こぼしてしまう。
スタッフ:飲む寸前で、液体が加速しちゃう?
三浦さん:はい。そうです。

そこで「日本製紙」が開発したのが、こちら!

飲み口までまっすぐな紙パック「スクールポップ」

まっすぐだから、加速とかせず、ゆるやかに飲み物が出てくる。だから、こぼれない!というわけ。

では、実際に導入している小学校の…

給食の時間をのぞいてみると…

早速みんな、ガンガン飲んでる!飲んでる!

スタッフ:こぼれたりしない?
生徒さん:全然こぼれないし、飲みやすい!
生徒さん:ストローよりもこっちの方が飲みやすい!
生徒さん:こっちの方が飲みやすい!

と、子どもたちに大人気の新型牛乳パック!仕組みは、とってもシンプル!

ここと…

ここに、折れ線を足しただけ!

まず、「PUSH」と書かれたところをグッと押し込んで紙パックをへこませます。

それから、飲み口をしっかり開けて…

へこんだ部分を膨らませるように、ググッと押し出す。

すると、なだらかな山になって、飲み口まで、段差が一切なく、まっすぐになるというわけ!スゴい!そして、飲み口までまっすぐにするために一番大事なところが、

ここ!…でも、どうして?

三浦さん:カーブの折れ目を、角にピッタリくっつけてしまうと、反発する力ができて…

三浦さん:膨らみが、戻ってしまう。

スタッフ:下に行き過ぎると?

三浦さん:下に行き過ぎると、押した時にうまく形にならずに、パックが、潰れた形になってしまうので、カーブの折れ目の位置が、下過ぎてもダメ、上過ぎてもダメです。

2021年から販売しているストロー要らずの牛乳パック!

スタッフ:年間どれくらい売れてる?
三浦さん:年間で約5億本売れています。

全国の小中学校で、年間15億本飲まれているうちの、3割が「日本製紙」の新型紙パック!ということは…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。

森永康平さん:僕らが見ている紙パックの形って、かれこれ100年くらいずっと、変わってなかったんです。
加藤さん:100年前からあるんだ。
森永康平さん:逆に言うと100年間、誰も気づかなかったことを今回商品化して大成功したんです。
加藤さん:スゴい発見だな!

布団乾燥機が超コンパクトに!本体もホースも袋も引き算しちゃった?秘密は1分間に10万回転する高速回転モーター!?

続いてやってきたのは、東京、港区にある…

「カドー」という会社

お出迎え頂いたのは、家電メーカー「カドー」の古賀宣行社長。

こちら、独自ブランドの空気清浄機や加湿器などを作ってる家電メーカーなんですが、社員さんの数は、たった20名ほど…。でも、その年間売上げは小っちゃくない!

古賀社長:今年の年間売上げが、大体19億円くらいです!がっちり!

社員一人1億円近く稼いでる計算というから、スゴい!では、こちらの「カドー」、何から何を「引き算」して、がっちりなのでしょうか?

古賀社長:これです!
スタッフ:何ですか、これ?
古賀社長:これ実はですね…「じゃばらホース」と「本体」と「袋」を引き算した「布団乾燥機」なんです。

そう!「カドー」の儲かる引き算ビジネスは…

「布団乾燥機」から、「ホース」と「乾燥用袋」、そして、なんと「本体」まで引き算しちゃった、超コンパクトな「布団乾燥機」

確かに小さくて、かさばらないのはいいけど、そもそも、こんなに小さくて布団を乾かせるのでしょうか?早速、スイッチを入れて検証スタート!

本体ごと布団に入れて、55℃の温風で乾かしていきます。

3分後…

サーモグラフィで布団の中をのぞいてみると…

わお〜!布団の隅々まで40℃のアツアツ!しっかり温風が行き届いています!スゴいパワー!社長、何でこんな小型なのに、しっかり乾燥できるんですか?

古賀社長:中に高速に回転する高性能なモーターが入ってるんです!従来の布団乾燥機のモーターは1分間に2000〜3000回転くらいが一般的だと思うんですね。
スタッフ:それが、これは?
古賀社長:10万回転!1分間に10万回転!なのでスゴく風圧が強いんです。

どれぐらい風圧が違うかというと…

確かに全然違う!しかしここで素朴な疑問!こんなに小さくてアツアツになる布団乾燥機が作れるなら、なんでみんな最初からこれを作らなかったのか??

実はそこには、布団乾燥機のあるネックが…

古賀社長:今回のは、本体そのものを布団の中に入れるので、火が出たらとんでもないことになるんです。

そう、実は熱を作り出すヒーターと、温める布団が一緒にあると、ヒーターが自分をどんどん温めちゃって超高温に!とっても危険!

だから従来の布団乾燥機は、本体と袋をホースでつないで、離していたのです。では、なぜ「カドー」の布団乾燥機は大丈夫なのでしょうか?

古賀社長:「カドー」は、安全面をスゴくこだわって、今回、安全機構をたくさん入れてる。
スタッフ:何個?
古賀社長:10個。
スタッフ:10個!?

まずなにより、熱がヒーターにもどらないための耐熱カバー。さらに温度が異常を検知したら電源が自動で切れる温度センサー。そして万が一火が出ても、絶対外に漏れないようにと、耐火性に優れたマイカシートで全体をカバーと…

10個の安全機能が備わっているです!そして、気になるお値段は?

古賀社長:税込みで、2万4200円。
スタッフ:結構、高いですね?
古賀社長:高いです。
スタッフ:そんな売れるんですか?
古賀社長:去年12月から現在(2024年9月時点)までで、累計5万台売れてます!
スタッフ:12億円!?

これは、まだまだ伸びそう!ということで…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:布団乾燥機っていうと従来の形のイメージだよね?
劇団ひとりさん:はい。あれ、本当邪魔くさいんですよ。家にもあるんですけど、なかなか億劫になって出番も少なくなって…

劇団ひとりさん:これなら、枕元置いておけますよ。
加藤さん:本当だよね。
森永康平さん:やっぱりスティック型にしたというのは大きいですし、どこよりも早く製品化できたので、スティック型布団乾燥機っていうので、意匠登録と特許を取ってるんです。だから他の人が真似しようとしてもできない
加藤さん:そういうことか。
劇団ひとりさん:社長、これ、靴はどうですか?
古賀社長:実は靴の感想するアタッチメントがもう出来てるんですよ。
劇団ひとりさん:あら!やっぱり!

古賀社長:これに本体をさすんですね。で、靴を入れて。
劇団ひとりさん:めちゃくちゃ便利!めちゃくちゃ足し算してるじゃないですか!
加藤さん:違うのよ。めっちゃ引いたから足せるのよ。引いて初めて足していいの。
劇団ひとりさん:でも足すの早くないですか。
加藤さん:古賀さんは、もともと家電メーカーにいたんですか?
古賀社長:もともとソニーでウォークマン開発してました。
加藤さん:ウォークマンもある意味引き算ですかね。
古賀社長:まさしく。ウォークマンは、テープレコーダーから録音機能を引き算したものです。
加藤さん:そっか。そこのノウハウを生かして、今、「カドー」でやられてるってことですね。

発売から5ヶ月で2400台突破!首振り機能を引き算したサーキュレーター!

続いてやってきたのは、新潟県燕市に本社を構える…

「ツインバード」

年間売上げ100億円を超える新潟生まれの家電メーカー!どんな引き算ビジネスでがっちり?谷一泰正さんに話を伺いました。

谷一さん:これです!「サーキュレーター」です!

室内の空気を循環させて部屋全体を快適にしてくれる「サーキュレーター」。これの何を引き算したのかというと…

谷一さん:これは、「サーキュレーター」から「首振り機能」を、引き算した「サーキュレーター」なんです!

「ツインバード」の儲かる引き算ビジネスは…

「サーキュレーター」から、「首振り機能」を引き算しちゃった「首振りなしのサーキュレーター」

首振り機能をなくしたことで、部品も少なくて済むから本体も薄くできるし、首振りで使うモーターも要らないから騒音もぐっと減らせる!と、いいことたくさん!でも…

スタッフ:部屋全体に風が来ないんじゃ?
谷一さん:と、思いますよね?実は、違うんです!

というわけで、暖房で暖めた部屋で実験!ちゃんと空気が循環してるかわかるよう、サーモグラフィで撮影。

まずは従来品の、首振り「あり」と「なし」を見てみると…

やっぱり首振りしてないと、部屋全体に空気が循環していかないですよね。それでは、「首振りなしのサーキュレーター」を見てみましょう。

スイッチオン!すると…

あら?あらららら〜!?

おお〜!首振りしていないのに、なぜか室内全体が、いい感じで同じ温度に!これは空気が部屋全体に循環されている!でも、何でなんですか?谷一さん?

谷一さん:それは羽になります。

谷一さん:従来のものは、こういった羽を使っています。
スタッフ:大きさ全然違いますね。
谷一さん:大きさは2倍弱!風量は3倍出ます!

従来のものは、風量が少ないので、壁に当たっても、そこで止まってしまう。

一方、新型サーキュレーターは、風量が段違いに大きいから、壁に当たった後もグル〜ンと回って、しっかり戻ってくる!結果、空気が循環できてるというわけ!

でも、普通、羽を大きくしたら、うるさくなるのでは…?

谷一さん:従来の「サーキュレーター」に比べ風量が3倍なのに、騒音は圧倒的に低いです。

そう!首振り用のモーターをなくすだけでも、結構、騒音が減らせるんだそう!

さらに極力、音が出ないよう、羽の厚さ、形状、ひねり具合も、0.1ミリ単位で調整しているんです!1台12800円と少々お高いですが、発売から5ヶ月で2400台!ということは…がっちり!

パンツの大革命!パンツからウエストゴムを引き算したら売上げ270万枚!

続いてやってきたのは…

下着メーカー大手「グンゼ」。の開発製造工場。

肌着や下着などを作り続けて128年!その年間売上げは、1300億円超え!では、何から何を「引き算」して、がっちり!なのでしょうか?「グンゼ」マーケティング部の武安秀俊さんに話を伺いました。

武安さん:これです!男性用の下着ボクサーパンツです!実はこれ、ウエストゴムを引き算した全く新しいボクサーパンツです!

「グンゼ」の儲かる引き算ビジネスは…

「ボクサーパンツ」から、「ウエストゴム」を引き算しちゃった「ゴムなしボクサーパンツ」

ゴムがないから、「キツくない」「跡もつかない」「気持ちいい」ということらしいのですが、普通、パンツからゴムを取っちゃったら、どえらいことになりますよね?

武安さん:ちょっと後ろ見てください。

スタッフ:うわ〜!若干、お尻が…やばいですね!これ歩いたら?
武安さん:パンツが、ずり落ちますね!

ですよね、ずり落ちちゃう!まさに、男性用パンツの生命線ともいえるパンツの「ゴム」を、引き算した「グンゼ」の新型パンツ、本当に大丈夫?とりあえず…

AD及川:じゃあ、はいてきます!

AD3年目、及川くんが試着!ちゃんと、はいて出てこられるのか?

AD及川:大丈夫かな…

そして…

AD及川:はきました。
スタッフ:どう?

AD及川:新しい感覚です!
スタッフ:落ちない?
AD及川:全然落ちる感覚はないです。全体的にフィットしてる感じです。ジャンプしても落ちません。
スタッフ:すごいフィットしてる!

確かに、落ちてない!

ちょっと走っても…、全然落ちてない!でも、なんでウエストゴムを引き算したのにパンツが落ちないのでしょうか?

武安さん:生地ですね!生地を開発しました。腰ゴムがないので、生地でしっかり体を押さえつけておかないといけないので、生地ある程度伸びてしっかり戻る特性を持った生地を開発してます。

まず、ひとつ目の工夫は…

これまで、ウエストのゴムだけでキュッとしめていたのを…

パンツ全体で、包み込むようにしめる!

実際にセンサーでみてみると、従来はゴム部分にチカラが集中しいてたのが、全体でふんわりホールド!なるほど!

そしてもうひとつ、とっても大事な2つ目の工夫が…

武安さん:フロント部分の形状になります。

男性の股間部分!

実は女性用のゴムなしパンツは、結構、前からあったのですが、男性用では、なかなかなかった。製品化、最大のネックが、この股間部分…

武安さん:男性の股間部分は重力に逆らえないので下に下がる下がろうとしますので、それがこのパンツ自体を下にずり下げてしまう。

股間が常にパンツを、下へ下へずり下ろしてしまう!では、股間でずり落ちないよう、フロント部分をどうしているのかというと…

武安さん:こちらの商品ですと、しっかり股下の生地までしっかりくりを多く取って…

武安さん:フロント部分の、体への密着度を高めているというところがポイントになります。

男性の股間を丸々すっぽり収まる形にすることで、ゆれない!うごかない!

ご覧ください!従来はウエスト部分のみで固定していたのが、新型パンツは、股間の両サイドでしっかりホールドして、うまく安定させてるのがわかります!

およそ7年もの歳月をかけて完成させた「グンゼ」のゴムなしパンツ「エアーズ」。1枚1500円と結構なお値段ながら…

武安さん:発売から6年で累計270万枚販売しております!

なんと6年で40億円以上の売上げ!ということは…がっちり!

▼スタジオでお話を伺いました。
加藤さん:ゴムないなんて怖いな。
劇団ひとりさん:大丈夫です。僕、今日はいてます。ピッタリ!
加藤さん:マジで!落ちる感は?
劇団ひとりさん:全くないです。フィット感を優先するとウエストの部分キツイんですよ。で、ウエスト合わせると、今度フィット感がなくなるんですよ。だからちょうどいい塩梅なんですよ。
森永康平さん:やはり創業してから120年以上、ノウハウをためてきてるので、ゴムを外したんだけど、全体で支える商品ができたんじゃないかな。と思います。

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