スクリーンショット__84_

ライザップ社長が語る! ダイエットビジネス成功のポイントは「自己肯定感」と「やりきる力」アップ

経済バラエティ『がっちりマンデー!!』(毎週日曜あさ7時30分~放送中/ TBS系)をもっと深く楽しめる『がっちりスクール!!』お金やビジネスについて一緒に学んでいきましょう!

今週は、「儲かり企業の社長インタビュー」シリーズ。30分の番組内で紹介できる社長たちのインタビューは、収録したもののごく一部でしかありません(涙)。企業トップのお話は、学びと金言の宝庫。『がっちりマンデー!!』の制作チームにとっても実りの多い時間を、みなさんと一緒に味わいたい! 放送未公開部分も含めたロングインタビュー版でお届けします!

今回ご紹介するのは、個別指導のトレーニングジムを中心に展開する「RIZAP(ライザップ)グループ」

有名人のトレーニング前と後の全身像を使ったインパクト抜群のCM広告、「結果にコミットする」というキャッチコピーを一度は見たこと、ありますよね。

ダイエット食品を販売する会社からはじまり、マンツーマンレッスンのフィットネス事業をスタートした2012年以降は、右肩上がりに売り上げアップ。フィットネス事業で得た「結果にコミット」のノウハウを活かし、英語、ゴルフなど他ジャンルにも進出し、買収によってどんどんグループ会社を増やして急成長しています。

それが……! 今年6月の株主総会で発表した3月期の決算は193億円という大赤字に。買収した企業の既存店舗の閉店や、先行投資などによる業績悪化とのことでしたが、それまで拡大路線で大きく利益を伸ばしていた‟儲かり企業“だっただけにビジネス界に激震が走りました。

ただ、赤字を発表した際の、「うみは出した」との瀬戸健代表取締役社長の言葉通り、8月に発表した4~6月期決算では約14億円の黒字にグループのメインとなるフィットネスジムの好調、子会社の収益回復などから、グループ全体の売上収益は535億円。4~6月期としては10年連続で過去最高を記録しています。

グループとして構造改革の真っ最中で、さらなる高みへ進もうとしている「RIZAPグループ」。ビジネスにおいて、いかにして「結果にコミット」しているのでしょう? 

「起こったことはすべて自分の責任だと考えれば成長できる」「赤字企業に多いのは『ギブ』が最初にきていないから」と瀬戸社長。41歳の若さでRIZAPグループを一代で築き上げた社長の思考は、胸に刻み続けたいものばかりです……!

スクリーンショット (102)

瀬戸 健(せと・たけし
RIZAPグループ代表取締役社長。1978年、福岡県生まれ。明治大学商学部中退。2003年に、24歳で健康コーポレーションを創業。06年に上場して以降、本業であるパーソナルトレーニング、フィットネスジムの好調と、マンツーマンレッスンのノウハウを生かしたゴルフや英語など他事業への展開。アパレル、出版、生活雑貨やエンタメ関連企業など多方面への積極的なM&Aなどにより事業を大きく拡大する。2019年3月期に大幅な赤字となるも、6月の株主総会で「今期赤字はありえない」として、通期赤字となった場合は退任する意向を示している。

ダイエットビジネスの原点は「高校時代のぽっちゃり彼女」

――健康食品の会社を24歳で起業。どうして、健康の分野に興味をもったのでしょう?

ダイエットに興味があったんです。高校生のとき、ふくよかな女性から告白されてお付き合いを始めました。

人生で一度もやせた経験がなかった彼女が「やせたい」と言ったことから、ダイエットをがんばることになって。一緒に走るなど、私がトレーナーのように二人三脚でかかわりました。すると、体重が2ヶ月で20kg以上落ちたんです。スリムになった彼女は、自信が出て明るくなってみるみる変わっていきました

人が、自分の理想のからだを手に入れたことで変化していく様はすごい。ものすごく価値があることだと本気で思いました。当時の私にはダイエットやトレーニングに関する知識は何もありませんでした。でも彼女は理想の自分を手に入れました。

テクニックや方法じゃない。一緒になって励ますなどの想いが、ものすごく重要であるとも感じたんです。

――耳に残るCMでも馴染みがある「結果にコミットする」というキャッチコピー。瀬戸社長が考えられたのですか。どういうところから出てきたのでしょう。

スクリーンショット (132)

私が考えました。お客様が求めているのは、トレーニングの手段ではない目的は、理想の身体になりたい、そしてその先どうなりたいか、ですよね。理想のゴールまでトレーナーが二人三脚で本気で向き合ってコミットしていく。それを約束する、ある意味で「覚悟」です。

――料金は、2カ月で約35万円。サプリメントなどを入れると40万円程度。高額です。ライザップのサービスを始めた2012年当時は、スポーツジムの値段が下がっていた時代。料金設定においても、勝負されましたね。

金額設定よりも、「30日間全額返金保証制度」が勝負でした。どんな理由でも、サービスに納得いただけなければ全額返金しますという。当初、従業員はみんな、「ほとんどのお客様に対して返金しないといけなくなっちゃいますよ」と反対しました。

でも、私はそうは思いませんでした。逆に従業員に質問しました。「何に向き合っていくのがプロですか?」と。「それは……、結果です」と従業員自身から返ってきました。

「結果を出す」を最初に約束すれば、トレーナーの緊張感やお客様への向き合い方が大きく変わります。トレーナーの本気はお客様に伝わりますから、食べすぎたりしたらトレーナーを裏切るようで申し訳ない、となる。

トレーナーの情熱が、お客様を変えます。お客様とトレーナーが二人三脚になって、もがいたり苦しんだりしながら確実にゴールに向かいます

「続かない」のが世界中で起こっている失敗

スクリーンショット (107)

――ライザップに行く価値は、1:1で専属トレーナーがついてくれることなんですか。

やせる方法やトレーニングのやり方は、本屋に行けばノウハウがたくさんあります。誰でもわかるし知ってはいても、「続かない」「やりきることができない」のが世界中で起こっている失敗です。

スクリーンショット (94)

「やり方よりやりきっていただくこと」。そこがすべてです。お客様に良くなっていただきたいと本気で考えれば、個々に合わせた手段は導き出されます。

――「やりきる」ための具体的なプログラムはどんなものですか?

お客様の理想に合わせて一人ひとり違うプログラムになります。採用率3.2%の、先鋭専属トレーナーによるマンツーマン指導です。結果を出すために、14万人以上の会員実績から行動調査・分析しました。論理的データから個別プランを提供します。

――本業のダイエットで得たノウハウを、英語やゴルフ等に事業を拡大されていますよね。

ダイエットも英語もゴルフも、「人は変われる。」を証明する理念が共通しています。我々は本気なので、「お客様はこうなれる」「絶対結果を出せる」と言いきれます。

◇◆◆◆◇

ここから先は、有料コンテンツになります。このnote単品は150円です。有料版を購入いただくと、以下のコンテンツを楽しむことができます。

【目次】
・赤字会社を黒字回復する秘訣は「責任の所在」
・人のせいにしない人間だけが成長できる

◇◆◆◆◇

ここから先は

2,161字 / 5画像

¥ 150