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文系(無能力者)と理系(能力者)
その頃、オリバーは岩砕と同様に追い詰められていた。
「おとなしく捕まって下さい、ご隠居。今、貴方程の人物を失うには惜しい。
いくら貴方が電磁気学マスターだからといって……
古いTeX《テフ》の暗算では限界があるでしょう?」
プランクがオリバーを諭そうとする。だがボロボロになっても一向に戦う姿勢を崩そうとしないオリバーにプランクはため息をついた。
「………………これでもかのヴィクトリア朝最
近代科学者バトルロワイヤル
「おっと、オリバーさん
いくらあの若者が期待の教え子だからって……
余所見してはいけません……………………
よッ!!……と……!」
間髪入れずにプランクはムチを御李婆に目がけて振るう。
確実に相手の一瞬の意識の隙を突いたつもりだった。
だがなんと、御李婆はこちらの攻撃を見もせずにヒラリとかわした。
「っと?!」
逆にプランクの放ったムチは踏んで押さえつけられ、
御李婆の反撃から
プランクとアインシュタイン
「あらら
丸焦げじゃないの」
焼け跡に到着するなり、臆する事もなく言い捨てた青年は
トレンチコートにハンチング帽を被ったドイツ人のようだった。
その帽子には特許局のマークがついている。
「まぁ、キレーな
鉄筋は残ってんだから
たいしたもんだよね。
この土地の鉄は」
丸焦げとなった製鉄所の塔を見上げて
皮肉っぽく呟く。
「お言葉ですが、
この大火の中では生存者など絶望