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女子と話せなかった僕が荒療治された話

僕は内気な性格で、赤面症なのです。
いや、正確には内気で赤面症「でした」ですね。
大人になってから僕に出会ってる人には、およそ信じてもらえません😂

大学生時代は音楽サークルにいて、駅前とか公園で弾き語りしたり、なんだったら駅構内で弾き語りを続けてJR職員に警察呼ばれたり(笑)、立川の裏路地で弾き語りしていたら、明らかにやばい黒い車のお兄さんに声かけられたり・・・

社会人になってからは、しょっちゅうセミナーやら研修やら、多い時は250人の前で3時間ぶっ続けでトレーナーとして講演・研修をしていました。保護者会や生徒集会でのお話を含めれば、それこそ数多く老若男女の皆様と様々なシーンで話をしています。過去記事で克服した記事はしれっと書いています。

しかし、ここには綴らなかった対女子のコミュニケーション。僕は15歳までは明らかに内気でした。そして赤面症。女子と1:1で話すなんてもってのほか!そんな僕が、どうやって女子とのコミュニケーションを克服したのか?

世の中は間も無く入学式・入社式というこのシーズンにふと思い出したので、「時効」という言葉を良いように解釈して綴ることにします。


【高1の春に訪れたショック】

15の春、僕は地元付近の公立高校に通うことになりました。
入学式前に校庭の掲示板に新高校1年生のクラス名簿が貼り出されて、それで自分のクラスとか出席番号を確認するのが当時のスタイル。

僕の苗字は「そが」なので、大体出席簿で言うと10番前後なんですよ。4組と言うことを告げられ、4組の掲示板を見に行きました。なんとなく10番くらいと思って上から順番に目を下に下げていくのですが・・・10番目くらいにはまだ「金子」「上町」とか言う名前しかありません。

(はて?なんか見る場所間違えた?僕の名前無いの??)

当時は内気で自信の無い性格でしたから、意味もなく不安になったのです。慎重に自分が告げられたクラスを再確認し、もう一度丁寧に掲示板を確認しました。すると、僕の名前はなんと24番目。なぜ??どう言うこと??何度も何度もクラス掲示板を見て確認し、考えてみて・・・徐々に状況を理解したのです。

(このクラス・・・男子クラスだ。男しかいない・・・)

普通は五十音順で、かつ男子と女子が大体半々というのが当時の一般的なクラス割でした。ただ、女子がいないクラス。なので男子だけで番号が振られ、必然的に通常の2倍くらいの出席番号になる。なんと・・・せっかく共学校に入ったのに女子がいない生活??軽く動揺したのを今でも覚えています。更に悪いことは重なるものです。部屋割り?教室割り?が驚愕。当時1年生の教室は3階がメインだったのですが、クラス配置が以下の様だったのです。

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これはもはやイジメですよね😂
もはや女子が来る隙がない。廊下ですれ違うことすら許されない。なんだったら非常階段もめっちゃ遠い。当時4組は別名「隔離病棟」でした。新高校生活がいきなり暗礁に乗り上げてしまったのかもしれない・・・そう思うには十分な初日だったのです。


【女子に囲まれる生活、突如始まる】

中学生時代は勉強も、対人関係も如何ともし難かったので、せめて高校からは勉強くらい少し頑張らないとな・・・くらいは漠然と思っていました。

で、実際そこそこ良い成績から始めることができたんですよ。勉強面の思い出はこちらにダイジェストで綴りました。

勉強をするようになると、なんとなく勉強を一緒に頑張るような友達とくっつくようになる。中学高校ってそういう「同属性で繋がる」みたいな傾向ありますよね?僕は別のクラスで同じ中学出身のタカユキ君と、勉強というカテゴリーでつるむようになったのです。同じ中学の時はほとんど接点が無かったのに、突然距離が近くなって、しかも僕が勉強の話題で人と話をするなんて・・・なんとも新鮮でした。

ある日、タカユキ君が僕にこんなふうに声を掛けてくれたのです。

タカユキ君「そがっちはさ、いつもどこで勉強してるの?」
ソガ氏「え?んーと…教室とか?家とか?」
タカユキ君「えーそれじゃあ一緒に図書館で勉強しよ?友達と一緒に。」
ソガ氏「あー。いいよ。・・・友達??」

そしてある日の昼休憩の時間に本を一冊持って、校舎に隣接した図書館に行きました。僕の高校は図書室ではなく、メインの校舎から20mくらい離れたところに独立した図書館がありました。そして二人で図書館に入ると・・・そこに3人の女子がいたのです。

女子高生A「あれー?タカユキ君その子誰?友達?」
タカユキ君「うん、そがっち。勉強できるんだよーこの人」
女子高生B「ふーん、頭いいんだ!すごいねー」
ソガ氏「あ・・・いや・・・まあ、はい」
女子高生C「よろしくねー」

ただでさえ内気で赤面症な上に男子クラスでの生活が始まっていたので、突然3人の女子に囲まれて頭が真っ白になったのは言うまでもありません。

しかも3人とも先輩。お姉さん。そして眩しいくらい綺麗に見える。
(実際、冷静に思い出してもかなり綺麗でした)

こうして昼休みの、お姉さま達とのミニ勉強生活?が始まったのです。


【荒療治?が始まる】

しかしまあ冷静に考えて、ほぼほぼ勉強になりません(笑)
15〜16歳の男子から見ると、1〜2歳上の女子高生なんて大人にしか見えないですよね?偏見ですかね?通っていた高校がさほどに進学校でないからなのか、いざ一緒に勉強しよう、といっても日向ぼっこしながら雑談になっちゃう…なんていうのが当たり前なのです。

(この人たち、あまり勉強する感じじゃないのかな・・・)

しょうがないので大きなテーブルの端っこで勉強しようと思って参考書を開いて読んでいると、お姉さんに声を掛けられるわけです。

女子高生A「そがっちー!ほら、こっちおいでー。一緒に日向ぼっこしよー」

そういって僕の手をおもむろに掴んで引っ張るわけです。
それだけで動揺して顔が赤くなるソガ氏😂

女子高生B「そがっちー!なに、顔赤いじゃん!どしたー😏」
ソガ氏「いや、だって、それは・・・」
女子高生A「おーそうか、女慣れしていないな!」
ソガ氏「男クラだし、まあ・・・」
女子高生B「よしよし、じゃあお姉さん達がなんとかしてあげよう!」

僕の高校の制服はいわゆる学ランで詰襟だったのですが、ゆき姉(=女子高生B)がそういうと、突然こず姉(=女子高生C)が僕を羽交締めしました。そして、マキ姉(=女子高生A)がおもむろに学ランのボタンを外し始めたのです・・・。

ソガ氏「え、ちょ、何してんの?」
マキ姉「えー、服脱がせるんだよ(笑)」

えー!心臓はバクバクです。
断っておくと、決していじめのような空気はなく和やかではあるのです。
でも、女子耐性が1ミリもない僕にとってはとてつもない事件です。

ソガ氏「いやー!!それはダメ!マジで!」
こず姉「リアクションが面白い!これはクセになる!笑」

この日以降、姉さん達と廊下ですれ違うたびにボタンに手をかけられる日々が始まりました。夏を迎える頃には白シャツのボタン。さらにバクバクになります😂

ソガ氏「ゆき姉!こんなことして・・・流石にダメっしょ!!」
ゆき姉「お!?じゃあ仕返ししたら?逆に脱がせてみなよ??」

おっとりした顔でこんな風に返されてにっこりと微笑まれるのです。この人何いってんの?頭大丈夫??とか思っていると、ソガ氏の手をとって、制服の紐?部分に手をかけさせるのです。

ゆき姉「ほら、これ引っ張ったら取れるよー」
ソガ氏「いやー!やめてー!!」
ゆき姉「なんでそがっちが嫌がってんのよー笑」

こんな調子でコロコロ笑うのです。完全に遊ばれていました😂


【慣れる僕と新たな刺激】

流石にこういうことが毎日?2日に1回くらい?続くと、嫌でも慣れるものです。制服脱がしの遊びもお姉様方は飽きてきて、収束に向かっていきました。

僕も3人との絡みにだいぶ慣れてきて、図書館でお姉様方と会うと、率先して腕相撲を始めるくらいになっていました。クラスメイトがたまたま図書館を訪れると、女子の先輩と腕相撲を唐突に始める僕に驚いていました。何やってんだアイツ、と。なんて羨ましい状況なんだ…と。

日向ぼっこしながら本を読んでいると、突然後ろからおんぶのような状態で絡んでくるのも、なんの問題もなし。夏に暑いからと姉さん達がブラウスのボタンを2つ開けて、3つ目に手を伸ばすと、冷静に

ソガ氏「マキ姉、流石にそれ以上開けると見えるぞー」

とか、真正面でガン見しながら涼しい顔で伝えるくらいになっていました。そんなソガ氏を試すかのように、新たな刺激も登場するわけです。

実際、先輩達はかなり綺麗でした。だからなのか?女子高生だからなのか?ある日いつものように図書館で勉強していると、マキ姉が嬉々として駆け寄ってきました。そして僕に言い放つのです。

マキ姉「そがっちー!聞いてー!雑誌に出ることになった!」
ソガ氏「お?!すごいじゃん!何それ!」
マキ姉「だろー?!すごいよね!しかもヌードだぜ!」
ソガ氏「・・・え?どゆこと??」
マキ姉「◯◯◯ってう雑誌と、◯◯◯ってう雑誌!そがっちも知ってるっしょ?」
ソガ氏「いや、まあ・・・ていうか、え?」

一冊は多分今でもコンビニとかに置いてある、結構ロングセラーな雑誌でした。それにしても、ヌードモデルになった・・・だと?

ソガ氏「それは流石に・・・喜んで良いのかわからん・・・」

えーなんでー?いいじゃん、だって女子はさー・・・みたいに、いつものように笑いながら話してくれるのですが、内容が頭に入ってきません。掲載号が発売された時、これまた嬉々としてその雑誌を持ってきて「我ながらよく撮れている!」とかいって見ろ見ろ言われた時は、流石に拒みました。。。

本人目の前にいて。「バストのサイズは◯◯cmで、これは正しいけどウエストはサバ読んでる笑」とか朗らかな笑顔と共に言われて。やべー大人に特定されないために名前と出身地は変えてあるんだよー、とか裏話を聞かされて。。。

何は普通で、何が普通じゃないかバグりましたね。皆さんの学校ではこういうことが起こるの、普通でした?


【環境が人を変えるということ】

先輩達は僕が1年の時の3年生なので、この生活は10ヶ月程度で終わりました。まあその後また予備校で一緒になった人もいたんですけどね。ただ、わずか10ヶ月でも僕は対人スキルが上がったというか、随分変わったなぁ・・・っていうのは振り返って感じます。

今回はなんとも不思議な?笑える体験?を綴りましたが、つくづく環境で人って変わるよね・・・と、自分を見ていて思うのです。

今は情報も多いですし、やろうと思えばあらゆる環境に身を移すこともできます。もちろんその可能性が広がった分、思うようにいかない経験や失敗にぶち当たる可能性も増えましたが。できる範囲で少しずつ、でも日々確実に何かを主体的に選び、0.1で良いので新鮮な何かを取り入れていく。小さなドキドキを忘れない。小さな変化を取り込んでいく。これってやっぱり面白いよねぇ・・・と。

学びたい何かのためでなくても、環境を変えるだけで沢山の学びや刺激が得られるというのは間違いないと思います。そうすると、これからはデジタル・フィジカル問わず、如何に異なる複数の環境を自身の生活の中に用意できるか?これが充実度や幸福度にかなり影響する未来が見えますね!

綺麗にまとめていますが、今回は単なる高校時代の赤裸々な暴露話でしたー😂
もうすっかり春ですね🌸

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