見出し画像

【ほぼ時々生活密着型コラム「前仙」】親父が倒れた年

ついに、親父が倒れた年齢に達しました。前仙です。ずっと先のことだと思いながらも、あっけなくその誕生日はやってきました。

早いもんです。あの日から、倍の年月がたち、親父が倒れた年齢に達しました。

父はある日突然、脳幹出血により植物人間状態となり、2年間の入院生活を送ります。とはいっても、退院できるわけもなく、ひたすら最後の日に向かっていくわけです。その間、家族として看病を続け、見送れたことに一切の後悔はありません。

しかし、その後すぐに祖父が倒れ、大黒柱として、社会あるいは世間から家族を守ってきた男たちの重圧を知るのです。

また、家族が欠けることで想像以上に自分が精神的バランス感覚を失うことになるとは、あの日はまだわかっていませんでした。

それから多くの人を傷つけ周囲に迷惑をかけ今に至り、自分の本質というものをようやく理解できる年齢にはなりましたが、まだまだ修行中の身であり、仙人としての神通力を取り戻すまでには至っておりません。

男にとって同姓親の存在はとてつもなく大きく、親父ならどう行動していたろうかと、判断に迷ったときには、お決まりの思考ルーティンになっています。

さて、そうこうするうちに、社会的な立場を得る年齢にもなってきましたので、この誕生日を機に、修行のの一環として、与えられる側から与える側への自己変革を遂げていかねばなりません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?