大好きなフジロックからあえて距離を置くという楽しみ方

私は2005年に初めて日帰りでフジロックに行き、まんまとハマり。翌年から毎回欠かさず3日間+前夜祭のフル参加していたのですが、今年は初めて自発的にフル参加をしないことにしました。

フジロックは毎年年初に早割と言う、出演者発表前に3日通し券が安く買える制度があります。
これが毎年激戦なのですが、今年は例年に増して激戦だったらしく、自分が当たらなかったのはもちろん、友達で当たってる人もあまりおらず、いつもなんだかんだで早割を買えていたのが今年は買えず。

まあ、しゃあないので後で買おうと思っているところに出演者発表。
知らないアーティストだらけなのは毎年なので良いのですが、視聴してもあまりピンとくるアーティストがいない。
そして何より発表されたヘッドライナーが二組とも全然今が旬という訳ではない、言葉を選ばずに言うと「ジジイばっかりじゃねえか!」と言うところでなんだか萎えてしまいました。

フォローするつもりではないですが、昨今の円安や物価高、フェスを取り巻くいろいろな事情で全世界のフェスがブッキングや集客に苦戦しているとかは理解しているのですが、それにしても流石にもうちょっと若手を大抜擢するとかできんかったのかと。


そして、もう一つ。実を言うと何年か前、2018年とかその前後、フジロックが終わりかけの月曜の早朝辺りにとある違和感を覚えたことがきっかけだったかもしれません。

それは「あれ、今年何か特別なことあったっけ?」と言う気持ち。

フジロックと言えば毎年信じられないような出来事が起きて、人生が変わるほどの影響を与えたイベントであったのですが、そう言えばここ最近は単に良いライブを見て、酒を飲んで、友達と騒いで、と、それはそれで人生に必要不可欠で1年で一番楽しいイベントであるのには変わらないのですが、なんだか義務のようになっているのではないかと思い始めました。

フジロックそのものが変わってしまったのか、自分が変わったのか、年を取ってしまったからか、慣れすぎてしまったからか、あるいはそのすべてか。原因は深く考えないようにはしていますが、フジロックに行き始めた頃の人生が変わるような体験には二度と出会えないのではと思ったものです。

ただ、その後の2020年の中止を乗り越えた末の、2021年の極限状態での開催。コロナ真っ最中でマスクを強制され、友達とも距離を取るように言われ、酒も禁止され、と言う状況ですが、それはそれで恐らく自分のフジロック史上最高に楽しかったんですよね。

フェスの持つ非日常さがこんなことで感じられるというのも非常に皮肉な話ですが。

そしてそこから段々と元のフジロックに戻るにつれて、2018年頃に感じた気持ちがまた沸々とわいてきた上に、前述の問題があり、今年はあえてフル参加しないでおこうという気持ちになってきました。


毎年毎年決まったルーティンで行くフジロックではなく、今年は違った楽しみ方をしてみようと思っています。

金曜日は自宅で配信を見て楽しむ。
土曜日は昼からゆっくり移動して、越後湯沢や苗場の街を楽しむ。
夜だけはパレス辺りで朝までじっくり楽しむ。
そして日曜日に万全の状態で凝縮したフジロックの1日を楽しむ。

そんな予定でフジロックを楽しんでみようかと思います。

逆に言うと、今年しかできない贅沢なフジロックなんじゃないかと思っています。

どんだけ老人になってもフジロックには行き続けたいと思っていましたが、逆にこれから年を取って体力が落ちていく中でフジロックに行き続けるためにはこう言う楽しみ方も知っておくのもありなのかなと思っています。


なお、本noteは自分の今の気持ちを忘備しておくために書いたものでフジロックをディスるとかそう言うつもりはありませんので念のため。

もしかすると来年、去年はバカみたいなこと言ってたなー、フジロックサイコー!!とか言ってるかもしれないし。
いや、むしろそう言いたいな!!!

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