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【止まらない金利高/インフレはリスクか】2024年2月12日週振り返りと2月19日週振り返り戦略① 2024年vol7-1

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↓ #025 新NISAについて


相場には流れもありますので、
先週振り返りもご参考ください。


今週は米消費者物価指数CPIや各メンバー等の発言からも金利は上昇しました。株相場においても堅調を維持し、特に日経平均株価は過去最高高値を超える水準まで来ています。日銀総裁の発言からも円安相場は継続であり、底堅い米金利と長引く円安によりドル円はどこまで上昇するのかに着目されています。以前の介入警戒域まで来ていることも踏まえ、来週につながる相場分析になれば幸いでございます。


米指標 CPI/PPIなど

・米消費者物価指数CPI

アメリカの消費者物価指数(CPI)は、経済活動やインフレーション(物価上昇)を理解し、予測する上で非常に重要な指標です。特に利下げが意識される今年の相場においては、インフレすると利下げ時期年内利下げ回数に影響するため、このインフレ指数の見通しはFRBも重視しています。

CPIの結果が載っている原文はこちらです。

米消費者物価指数(結果+3.1%、予想+2.9%)
米コアCPI(結果+3.9%、予想+3.7%)

予測を上回る結果に加え、コアインフレの強さによって米金利は上昇しました。特にServices less energy servicesの0.7%はインパクトがあります。ただ推移をみてみると、インフレ再燃とまではなく今後のデータ次第になりそうではありますが、最近の雇用統計はじめとする米経済の底堅さもあり、米金利が上昇しています。


・生産者物価指数PPI

生産者物価指数(PPI)もCPIと同様にインフレを確認するうえで重要な指標の1つですが、CPIよりも相場へのインパクトは弱く、参考程度となります。ただし予測値との乖離や過去水準と比べて、上振れ下振れがあると金利に多少影響します。トレンドを変えるまでの指標でないものの、デイトレレベルでの影響はあります。

PPIが載っている原文はこちらです。

米生産者物価指数(結果+0.9%、予想+0.6%)
米コアPPI(結果+2.0%、予想+1.7%)


PPIもCPIと似たような結果となり、予測を上回る結果に加え、金利高要因となりました。とはいえ、相場を大きく動かす強さはなく、米金利の底堅さのサポートとなっています。

・小売高

アメリカ小売業界は、経済活動全体における重要な役割を果たしています。GDPとの相関もあるため、小売高は経済の健全性や消費動向を理解する上で重要です。インフレとは間接的な指標になりますが、金利動向に多少影響する指標です。

米小売売上高(結果ー0.8%、予想ー0.2%)
米コア小売売上高(自動車のぞく)(結果ー0.6%、予想+0.2%)

こちらは予想を下回る結果となりました。金利動向としては、乖離によって一時的に金利安となりましたが、影響は乏しく、その後米金利は持ち直しています。

・その他米指標

いずれの指標も消費やインフレの底堅さにつながる結果です。



FRBメンバー発言

ボウマンFRB理事
「利下げが近い将来適切になるとは考えていない」
「FRBがいつどの程度利下げを行うか予測するのは時期尚早」

・米サンフランシスコ地区連銀デイリー総裁
「米国のインフレ率は目覚ましい進展を見せているが、
 安定した物価を確保するためにはまだやるべきことがある」

・米アトランタ地区連銀ボスティック総裁
インフレ率は今後も鈍化するだろうが、市場の想定よりも緩やかになる」
「QTを現時点で停止する理由は見当たらない」

・米シカゴ地区連銀グールスビー総裁
「インフレが2%に低下するまで利下げを待つべきではない」

シカゴ連銀のグルーズビーもハト的に感じますが、利下げを急ぐ必要はないとのスタンスで発言しておりますので、利下げはまだ先との見方が多数です。FOMCでのパウエル議長の発言を加味しても3月利下げ確率は低く、利下げは年前半も怪しい状況です。指標データの確認次第とはなりますが、しばらく米金利が底堅いことが想定されます。



米国債償還日

2月15日は米国債償還日でした。デイトレをされる方は気にしておいたほうがよいと思います。米国債償還日は2月15日の他に、8月15日が言われています。また、すべての償還日・利払い日がこの日に設定されているわけではありません。

国債の償還は、国が発行する債券が満期に達し、元本と利息が投資家に返済されることを示します。実需的な動きとして、米国債の償還を米ドルで受け取り、それを自国通貨に両替するイメージです。これにより日本時間ではドル売りや円買いに働く可能性があります。

過去10年間の2月15日の動きを見てみますと、ドル円は9時台陰線が多く、仲値以降に円安に戻すような傾向がみられました。8月15日を見ていないのは日本がお盆期間で休みのことが多く、参考になりづらいとの判断です。

結果として9時台は円高傾向、10時以降にその流れは限定的となっております。実際には米金利安、日経安でもあり、ドル円は下がりやすい環境にあったので、一概に米国債償還日=ドル円下落とは結びつけは難しいと考えています。しかし、ゴトー日による米ドル買いの根拠としては弱いとの判断で、負けないトレードの参考になると考えています。

CPI後でもあり、米金利が底堅いドル買いと想定して立ち回りたい局面ではありますが、国債償還日によるドル売りも想定していましたので、2月15日のドル買いは様子見と判断することができました。デイトレレベルの話であり、年に2回しかない材料ですが、参考にされるといいかもしれません。



米金利

CPIやPPI、メンバー発言等から米金利が底堅く推移していることは確認いただいたかと思います。この米金利はどれくらい”戻す”のかについても着目されているでしょう。例えば、現在米10年債は4.350付近で上値は叩かれております。

FF金利は5.25~5.50%、米10年債の昨年高値は5.0%であるので、高値から1%近く金利が低下した水準という見方をすると、3.4回分織り込んでいる水準です。

これだけで判断するわけではないですが、年始から続く雇用や消費の底堅さやインフレ動向みてみると、米金利は行き過ぎた金利安水準から安定した金利水準まで戻してきたように思えます。

年内の利下げは3回程度という見方もあるため、もう少し余地がありますが、実際には利下げを織り込んでいく動きもあるので、4.5%は重い抵抗帯として機能すると思います。

2月はFOMCはなく、今月大きな材料は通過したので、しばらくは0.15-0.2%幅のレンジで推移する想定です。(参考:米金利 4.1-4.5%)

基本的には米金利が底堅い相場になりますので、米金利安ドル安のポジションは慎重に引き付けてトレードすることをおすすめします。



米国株

ここ最近に米株は決算の影響もあり、恐れ知らずに強い上昇を続けています。特に米金利が上昇しても株は下げ止まるどころか、ダウやS&P500は高値を更新し、ナスダックも高値を攻めています。小型株も底堅い状況です。

各米株指数の月足

今週の動きに限っては、金利高による株売りも影響しました。特に雇用統計による金利高と今回CPIによる金利高では認識が異なります。

どちらも利下げ時期後退による金利高には変わりないのですが、FRBは将来的なインフレ具合を考慮して金利水準を決定していきます。最も良いのは雇用が堅調な状態でインフレが鈍化していく状況です。実際にはそう上手くはいかないわけですが、1月末のGDPデフレーターによるインフレの鈍化に加え、雇用や消費の底堅さは、金利高であっても、経済の堅調さから株となります。

しかし今回CPIに関しては、コアインフレも上昇傾向にあったため、インフレ再燃の警戒に加え、最近の地銀懸念も想起されるため、株安となりました。このように金利高の要因から相関の影響まで判断できるとトレードは楽になると思います。

実際にはその下落起点付近まで株買いは戻しつつありますので、株相場は未だ底堅さをみせている状況です。



米国経済要約


年末年始に想定されたよう利下げ時期はじりじりと後退しており、相場の受け取り方は現実味を帯びたものになりつつあります。今週CPIを見ても利下げを急ぐ必要はなく、3月据え置きは90%、4月据え置きは60%となっております。

そのような金利高相場にも関わらず、商業用不動産による地銀問題を抱えつつも、消費の底堅さもあってか、米国株は堅調に推移している状況です。

米金利に関しては、もう少し上昇の余地はあるものの、米金利はある程度戻してきた水準になってきました。米金利の底堅さによるドル高を基本としてトレードしますが、一旦の米金利高の織り込みの動きも想定していきます。



米国経済について書くだけで3000字を超えてしまいましたので、日本経済やドル円含めた次週のシナリオ戦略に関しては、次の記事といたします。




今回もご精読頂き
誠に有難う御座いました😄

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