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大学4年生が夏休み明けに思ったこと

ㅤ最後の夏休みが終わった。学生最後で平成最後。1ヶ月以上あったはずなのに終わってみるとあっという間だ。心の中ではぁ、とため息をつきながらひさしぶりの大学の門をくぐる。すると別世界に踏み入れたような感覚になった。

ㅤ行きかう数千人の学生たち。「あ〜!ひさしぶり〜!」「あの授業はカモ(単位をとりやすい)やし」「ひゃはははは(笑)」いろんな声が方々から聞こえる。お腹を出したファッションの女の子がいる。大きな部活用のリュックを背負う男の子たちがいる。あぁそうだった。“ゆるくて雑多”。言うなればここはそんな世界だった。

2大学は“まち”

ㅤあらためて、ふしぎな場所だなと思う。20才あたりの若者ばかりがくらす世界。同年代だけの世界、というと中学や高校も同じにみえるが実は全くちがう。

ㅤ大学は授業もサークルも、ごはんを食べる場所も決まっていない。クラスも自分の席も担任の先生もいない。さまざまな判断は各自にゆだねられる。知り合いより知らない顔のほうが何倍も多い。雑多な感じも含めてこの世界はまさに一つの町だ。

3いつのまにか小さくなった町

ㅤだが大学4年になったいま、ひさしぶりにこの“町”に帰ると全体が随分小さくみえた。入学したころは得たいことや学びたいことが大学の「中」にあったが、いまはそれらが「外」にある。いつのまにか大学は町ではなく“家”になり、大学の外に新しい町ができた。

ㅤそれは大学生としてすごすうちに自然とわたしが成長したということだ。子どもの足がくつに合わせて成長するように、その囲いの大きさに合わせてすくすくと。

ㅤ夏休みのあいだ、囲いが外れたおかげで一気にいろんなことが進むようになった。コンタクトが面倒でレーシック手術を受けたり、長年の夢だった英語教室に通いはじめたり、興味があった介護の短期学校に通ったり。

ㅤそうやって大学の外での経験や居場所が増えたから大学という“町”を小さく感じたのではないか。はじめは大きかったこの町もいつのまにか窮屈に感じるまでになっていた。大学はもうわたしがいるべき場所ではない。あとは卒論を書いたらさよならだ。ㅤ

ㅤと少し寂しげな雰囲気になったが卒論に手こずっているので今は早くさよならしたい。


ㅤ本日の一枚はレモン牛乳でした。

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