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球団擬人化はいいぞ

球団擬人化とは、野球のチーム(主にプロ野球球団)の擬人化のことである。NPBの12球団が擬人化されることが特に多い。

個人的に、12球団の中でオリックス・バファローズの擬人化が一番個人差があって面白いと思うので、今回はオリックスの擬人化をざっくりとしたパターンに分けて紹介していこうと思う。

パターン1・二重人格型

オリックス・バファローズは、2004年にオリックス・ブルーウェーブ近鉄バファローズという2球団が合併してできた球団だ。系譜としては、オリックス・ブルーウェーブの後続が今のオリックスで、近鉄バファローズは消滅したという扱いになっている。

オリックスの擬人化では、特にこの消滅した近鉄バファローズと今のオリックスの関係をどう扱うかに個人差が現れている。

一つの身体に今のオリックスの人格と消えたバファローズの人格の二つがあるのが、このパターンだ。

代表的なものを挙げるなら、夏さんの「なみ」や園田まやさんの「珠波(ミナミ)」だろうか。

・なみ

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http://duodecim.starfree.jp/chara/

・珠波

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https://twitter.com/ma_sono_syl/status/1113673596474290176?s=21

どちらもオリックスの人格と近鉄の人格のギャップがあってとても可愛い。

あと二重人格っていう設定自体がカッコいいよね……好き……。

パターン2・前オリックスと近鉄の子ども型

オリックス・バファローズは、分配ドラフトによってオリックス・ブルーウェーブと近鉄バファローズの両方から選手をもらってできた球団だ。

そこに注目し、オリックス・バファローズを前オリックスと近鉄の両方の遺伝子を受け継いだ者として描くのがこのパターンだ。

このパターンでは、同じく分配ドラフトで前オリックスと近鉄から選手をもらった楽天をきょうだい的存在とみなすことが多い。

こちらの代表例はYAIさんだろうか。

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http://soulythm.sakura.ne.jp/nodama03.html

昔のオリックスや近鉄と今のオリックスはちょっと違うけど、両方から受け継いだものがあるんだぞ!っていう感じがあってこれはこれで好き。

パターン3・オリックスとバファローズ二人でひとつ型

自分が描いているのがこのタイプである。

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オリックス・ブルーウェーブと近鉄バファローズ、どちらの魂も消えずに今のオリックスに残っているんだよ……という感じが出したくて、敢えて二人でひとつになるように作ったと思う。

応援歌の一つ、「丑男〜COW BOY〜」では紅と蒼の魂って言ってますし。応援団は大阪紅牛會も神戸蒼誠会も両方とも残ってますし……。

パターン4・その他

上の三つのパターンの混合型だったり、前のチームとは別のチームとして描かれていたりと、 上三つのパターンに当て嵌めきれない型である。

このように、同じオリックス・バファローズという一つ球団をモチーフにしているにもかかわらず、その擬人化のカタチは人によって違いがある。

球界再編問題によって悲しい歴史を背負ってしまったオリックス。その歴史のどこに目を向け、どう解釈するかは作者によって様々だ。

見る角度によって全く違う景色を映し出す万華鏡のようなところが、球団擬人化の魅力ではないかと思っている。

ここで紹介したもの以外にもたくさん良い球団擬人化はあるので是非見てみてほしい。

球団擬人化はいいぞ!




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