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ちゃんとした人になるために

朝起きて、布団を畳んだ。

私の家の寝室は万年床だ。理由は単純、めんどくさいし、すぐに布団に入れるからである。

ベッドは毎日出しっぱなしでも文句言われないのに、布団を敷きっぱなしなのを「万年床」と言われるのは、これ如何に……なんて屁理屈を考えながら、もう数年こうやって過ごしている。

別になにも困らないけど、休みの日に布団を敷いたままだとつい布団に潜り込んで眠ってしまう。家でやりたいことも放り出して。

私の怠惰な生活の象徴、万年床。

こんな生活、いかんのではないか……とふと思う。多分、家で過ごしすぎて他にやることないからこんなこと気にし始めているのだ。

まぁでも普通の人の生活に近付くのは悪いことではないだろうと、とりあえず布団を畳むようにしてみた。今日から。平日はしなくても良いものとする。緩いルールだけど、やらないよりはいいだろう。

そんなわけで、今日は休みにもかかわらず7時45分に起きた。でもなかなか畳む気になれない。延々お布団に入っていたい……

そんな気持ちをどうにか振り切って、掛け布団を蹴飛ばして起き上がる。ちょっと名残惜しく布団の上をウロウロしてから布団を畳んだ。夫の布団も出しっぱなしだとそっちで寝てしまうので、夫の分も。

久しぶりに布団を持つと重い。それだけで「キッツ……」となる。我ながら弱すぎ。

とりあえずちゃんと畳んで座り込む。久しぶりに畳が沢山見える。ごろんと転がってみたらおばあちゃん家に来た時みたいな気持ちになった。めっちゃ気持ちいい。

寝室のカーテンも久しぶりに開ける。……そう、カーテンすら全然開けない。怠惰ここに極まれり。

カーテンから太陽光入ってきて、畳がしっかり見えていて、それだけでめちゃくちゃ「ちゃんとした感」が出る。私、ちゃんとしてる……!!

気分がいいので卵かけご飯(塩辣油)を食べて、意気揚々と洗濯までした。

洗濯も溜め込んで重かったが、済ませるとなかなかスッキリする。

部屋の中はめちゃくちゃ汚いが、今日はもうこれぐらいにしておくか、と辞めた。掃除は絶対無理。キツい。掃除大嫌い。

パソコンいじったりしながら過ごしていたのだが、結局畳まれた布団に凭れて眠った。昼寝大好きすぎる。

多分明日はもっと怠惰な日だろうし、次の休みも続かないだろう。

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