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スタートアップで働き始めた1年目に意識した仕事術

昨年11月に執行役員に任命していただき、改めて多くの祝福と期待をいただけ有難い限りです。

また約2年半前僕が入社した頃に一緒に仕事をしてくれていたインターン生やその他の方々から、意識してきた考え方、仕事術を尋ねられることが多買ったです。25歳で入った平凡な自分が変わってこれたことは、良いことも悪いことも参考になりやすいと思います。

未来のあるべき姿を基準とすると不足点・改善点の方が多すぎるし、基本未来に対してどうしていくかの話の方が好きなのですが、今回は1つの機として過去の話を振り返っていきます。

※改めて過去思考を整理してみると、かつては何かのせいだと思って諦めていたことも、全て自分の在り方・物事の見方を変えることによって変えられたことばかりだな〜と痛感する。。

「その当時はそんな当たり前なことさえも分かっていなかったのか」といった内容も多くあれば、逆に「当時よりは意識できているが今もまだできているわけではないこと」もあります。日々進化。

はじめに:

それぞれ意識していたことをリアルタイムにメモしており、30ヶ月間でのメモを見返して、できるだけそのとき意識していた言葉で記すようにしていきます。

2017年に入社して
・約1年3ヶ月後にマネージャーへ
・その約1年3ヶ月後に執行役員へ
 と任命いただき、マネジメントについての意識したことは別記事に分け明日書きたいと思います。

今日の記事では主に1年目に意識していたことを中心に書いています。

重要な3点とかだけに論点を絞ろうかとも思いましたが、日々の気づきが1000近くあったのでできるだけ多くを伝えようと箇条書きに近いフォーマットで綴っていきます。

※もちろん全て完全に個人の見解です。

最重要要素:熱狂のさせ方

成果を出せるかどうかの最大の要素は、自分を熱狂させられるかどうかだと思っています。故に下記の記事で詳細解説した熱狂のさせ方の3ポイントが最重要だと捉えています。

 ・一定期間のみ決めてしまう
 ・個人のビジョンと自分のビジョンの一致
 ・当事者意識100%

多少の地頭の差より、自分が出す価値を信じて熱狂できているかの方が、より大きな差を生むと感じている。

今回は熱狂できた上で、より成果を出しやすくするための具体的な考え方・仕事術に特化する。業種により必要となるスキルなどのHowは基本的に含めない。

1. コンセプチュアルスキル

自分の捉えられる抽象度合の上限をどこまで上げることができ、かつ抽象⇄具体の行き来を上手く取り扱えるのか。

○1つの事象に囚われず、問題の本質を捉える
何か問題が顕在化した際に、1つ1つの解決を高速で100回繰り返すのではなく、その事象が起きた根本的な原因を追求することに時間を使い残り99回の問題が起きないように抜本的な対処をする。

僕は入社当初CS業務をメインで担当していたこともあり、目の前で起きてしまった問題に飛び付いてしまっていたなと反省している。

◯情報の構造化

情報や物事の全体を構造化して、今目の前にある事象は全体のなかのどこにあるのかを把握。この概念が弱いから相手にとって不要な話が多い、つまり結論から端的に話せないのだと思う。

自分が取り組もうとしていることは全体構造の中の一要素であることを認識して、最終地点の目的を意識した状態でアウトプットできるかどうかで精度が変わる。最終地点は難しいこともあるので、せめて2段階上。

◯頭の回転の速さを使い分ける

具体化を急ぎすぎないこと。多くの人は目に見えるアウトプットを欲するので、課題や要求に対してより早く具体化(納期・仕様)していく方が楽。もっと本質を捉えて上位の要求を捉えにいくことに時間を使う。

頭の回転の速さを使い分けることにも繋がる。具体化させていく動きは脳の浅い部分を使ったスピード勝負に近い。一度深呼吸しアウトプットを急ぎたくなる脳を落ち着かせてより深い思考をする。

一言何かすぐに切り返したくなる時に敢えて呑み込み、脳のギアを変えること。

◯思い込みにとらわれる
情報の構造化の話にも近いが、自分が捉えられていることは全てではないということを理解する。「自分の持っている構造」で理解できる範囲しか自分は捉えられていないと把握し、思い込みという敵から逃れる。何か余白はあるはず。

◯抽象化してパクる
なんでも良いものを見たら、具体を真似するのではなく、2段階ほど抽象化して構造自体を真似する。

やっぱり抽象度が高い方が、自由度も適用度も高くなり、仕事は面白くなるので、もっとも意識していきたいところだな〜と改めて思う。

2. 人格形成

正直新卒時代は仕事の成果に人格が影響するなんて微塵も思っていなかった。目の前の業務さえ推進できれば正義だと思っていた。

○立ちずまい
人の思想や考え方は、その人の立ちずまいや言葉端しなどに出る。直接そのテーマについて議論せずとも、その人がどういうスタンスで生きているかは少し会話するだけで伝わってしまうだろう。

内側の全ては立ちずまいに現れる。だから逆に僕は内側を変えようとももちろんしつつ、立ちずまいや言葉も意図的に意識した。昔からの友人に会うと2年ほどで雰囲気変わったと言われること増えた。

また立ちずまいや発する言葉を通して人に思想が伝わるので、立ちずまいは信頼されるかどうか決まる1つの要素となる。

エゴなくす、公器になる
「FunGroupの○○を担っている藤谷」であるという責任感を持つ。この責任感は上の立ちづまいにも大きく出るだろう。

どの会社の、どのポジションの人でも誰かの機会を奪って今いるわけだと思う。責務。

◯意見と事実を区別する
事実の報告と自分の主観的な意見を切り分けできていないので、議論が上手く進めれないときがあった。これは信頼もされにくくなる。

◯会わない人を決める
良い人に会いたい欲強いし大事なことは間違いない。周りの接する人で自分の人格は形成されるので、逆に会わない人を決めるのも重要。

3. 機会を得る方法

ここはフェーズによって理想の在り方が変わりやすい部分。

入社の決め手になった要因として、社員たちの良い思想に加え、優秀さもあった。自分から見るとこれだけ優秀な人たちが本気で同じものを目指しているって素敵だなと。

周りの人皆自分より優秀なので、特に最初の半年間などは周りの人からの信頼を獲得し、より大きな期待を与えてもらえることが大切と考えていた。KWとしては素直さかもしれない。

◯できるだけ居合わす・即レス
より多くの機会もらえるかどうかは、偶然性も大きいと思う。たまたま目の前にいたからとか。チャンスをよりもらえるように、人がいるときはできるだけオフィスに居合わす、いつでも即レス、話しかけやすい雰囲気など意識していた。

(個人の行動であり、推奨しているわけではない。今ではむしろ取締役から僕はPC触る時間1日3時間以内にしましょうと提示されるほど。)

◯思考を読み取れるように
元からいた優秀な一緒に働いている人たちの方が、達成したいビジョンに向けて近い位置にいるので、その人たちの思考を読み取れるような努力には力を入れた。

最近会っていた人チェック(=直近誰から影響受けているか)、本など。同じ発言を聞いたとしても背景がだいぶ分かるようになることがある。

◯変化できるように
これはかなり大切。成長できるように期待をかけようとしてもらえることは、相手にとってもかなり大変なことである。

なのでその期待をかける、アドバイスをしてあげる価値がよりある人間だと思われるように変化率の大きさを示す。意識して振り切る。

○まず鵜呑みにする
多分本質であればあるほど、言ってくださるアドバイスはその場で心から解釈・納得しきれないことが多いはず。

でも信じた相手ならば一旦自我を崩して反発心を持たずに、全てを受け入れてみる。一度鵜呑みにしてから捨てる。

◯質問で差分埋める
これ大事。常に人別の質問リストを作っていた。これは今もずっとしている。Mtg入れて聞くのとか毎回重いので、雑談のなかで聞き出したいことリストを常に持っておく。

◯数分考えてわからなかったら聞く
皆チームで最適な成果出したいと思っているので、基本的には気使わずに聞いた方が良い。

◯言い合いに勝たない
明日書こうと思うマネジメント部分にやや近いが、チーム内での言い合いに勝って得られるものは優越感しかない。共感して再構築の流れ。

4. 業務内容の捉え方

実際に取り組もうとする業務内容に関する話。どのようなことを意識して自分の仕事内容を決めていくのかがかなり大切だと感じている。

◯できることvsできないこと
自分の今取り組む仕事のうち、できることvsできないことの比率を意識する。スタートアップの戦いとしては、個々人の業務においても「できないこと」が5割以上であるくらいが健全なのかなと思っている。

「できないこと」に取り組むことは心理的ストレスは高い。「できないこと」の比率が1割未満などの状態だったら目標設定が低すぎ守りに入りすぎではないかと疑う。

◯課題解決ではなく、課題設定できるように
想いがあって、ある程度考えられる人なら課題解決はできて当たり前だなと気づいた。与えられた課題を解く側ではなく、課題設定をできる側になれるのか。問いを出せるのか。

その粒度の熟成度はあるにしても、課題を出す側にまわろうとするスタンスがあるかないかの差は大きい。

スキルにとらわれない
当初は仕事で成果を出している人の差分は知識やスキルだと思っていた。広告運用などの具体的なスキルよりも、思考力そのものが与える影響力の方が大きい。

◯やらないことを決める
チームとしても個人としても、やらないことを決めることの重要性を思い知った。入社当時、客観的に見てできていない部分をリスト化してドヤってたりした。

やれば伸びることなんてたくさんある、当事者はだいたい全部気づいている。その上で優先度と投資対効果が大切。

◯自分の仮説を持つ
どれだけリサーチして良いデータを集めてもをまずは自分の意見を持たないことには始まらない。自分が決めるという気概があるかとも近しい。

5. 感情のコントロール

◯本当のリスクとは何か?
実はリスクではないものに不安を抱かない。「できない理由」を探し始めたら多く見つけることは簡単。何に目を瞑り、何を信じるのか。

◯決め切る
この世に新しい価値を生み出そうとしているのだから、現段階で不確実性要素が高いなか突き進むことになる。1つずつ決める勇気を持つ。

◯マインドフルネス
決めながら進めつつも、不安なことは尽きないと思う。そのネガティブさを全てに反映させてしまわないように、別のことをしているときは敢えて一時期に忘れることも大切。今に集中してエネルギーを最大限生み出すことは大切。

◯巻き込む力
自分より優秀な人を採用するには、より大きなビジョンを描いてみせるしかない。外部の人に自分のビジョンやバリューを声に出して語ることで、自分のなかで気持ちがより醸成していく。

自分が主体となってチームに仲間を増やしていこうとする姿勢は、自分のインナービジョンの確立にも繋がる。

仕事で大切なこと総論

主に「コト」への向き合い方と

1. コンセプチュアルスキル
4. 業務内容の捉え方

自身の在り方に分けて、意識したことをまとめていきました。

2. 人格形成
3. 機会を得る方法
5. 感情のコントロール

敢えてまとめるなら、大切なことは「視座・視野・視点」の3つだなと感じている。視座の高さ・視野の広さ・視点の切り口。

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