スケジュールを立てるときには問題が見えていない
EBt のリリースが遅れそうです
理由は簡単。EBt のデータ同期通信で想定外の問題が発生したからです。しかも複数。
うち一つは、私の設計が悪いのですが、もう一つはそんな動きするなんて知らんかったし…って奴です。
なんというか、こういうことが起きるから通信系のプログラムはどうにも気が抜けないんですよね…
スケジュールが遅れる原因もこんなもんです
まぁ、スケジュールが遅れることなんかいっぱいあります。その原因はそもそも無理だったなんていう救いのないものもありますが、多くは想定外の問題が原因ではないかと思います。
今回の EBt のリリース遅れも、どっかにこっそりと IPv6 のデータが結果として返ってしまうところがあったんだろなーって思っていますが、Win では問題が起きていないのに Android でいきなり問題が発覚するなどというかなーり嫌なバグとなります。
全ての問題が事前にわかるのであれば、スケジュールを守ることもたやすいだろうとは思いますが、神ならぬ身の我々にそのようなことが出来るわけもなし。というわけで、どんなスケジュールも大抵想定外の問題に見舞われてスケジュールがどんどんきつくなっていきます。
スケジュールに余裕を持てば良い?
そう思いますよね。昔は私もそう思っていました。でも、そういうスケジュールを会社員時代に組んだとき、まさかの問題が起きたんですよね。
余裕のあるスケジュールを組むと、人員に余裕が出来る。まぁ、残業そんなにしなくても良いぐらいの余裕ですけど。でも、余裕は余裕。そうなるとみんなハッピーかなと思ったら、メンバー抜かれるんですよ。そして、強制的にスケジュールの余裕が奪われる。ひどいですよね…でも、世の中そんなもんです。
そもそも間違っているような気がしますが、余裕のあるプロジェクトは常にその危険をはらむのです。だって、ほとんどのプロジェクトが火を噴いているか火を噴く秒読みになっている。そりゃ引き抜かれるわけですよ。
誰が悪いのか?
それを考えると私みたいに会社辞めるしかなくなるので考えてはいけません。
余裕のないスケジュールを組む理由は?
まぁ、基本開発する側はギリギリの予算で仕事をしなきゃならんので、余裕を持ったスケジュールなんて組めたもんじゃないです。でも、そこを何とかお客さんと調整して納得してもらって余裕を作るんですよ。
でも、それをやらない人もいっぱいいますよね。交渉なんかやらない人たち。お客さんとしてはどんな無理難題も受け入れてくれて嬉しいんですけど、その無理難題はそのままメンバーに降りかかる。結果、スタートした時点で詰んでいるようなプロジェクトになったりもする。
他にも、お客さんが想定外の問題を起こさないのがプロだろう?なんて無茶言うケースもあります。プロは想定外の問題を短期間で解決できる人たちです。問題を起こさないならば、それは非常に簡単なプロジェクトか、メンバーに未来予知の能力者がいるかどっちかです。
下請けは辛いのですよ…お金を持っている人がえらいのは今も昔も変わらないのです。
とはいえ
お客さんとの交渉が出来ないというのは良くないです。まぁ、交渉できるぐらいにお客さんに認められるように頑張るという工程をクリアしないといけないんで、どうしても交渉しない・交渉できないという人は出てきてしまいます。
全員が交渉できるぐらいお客さんに認められているなんて恵まれた会社はほとんどないでしょう。極めて少数あるでしょうけど、もう例外と思った方が良いぐらいの割合ですよね。だから、どうしても泣き寝入りになってしまう。
自分の身を守ろう
マネージャークラスの人はちゃんとお客さんと交渉する。メンバーはマネージャーが無理なスケジュールを提示してきたらちゃんと問題点を指摘する。これが理想。でも、そんな事できっこない。
大抵、マネージャークラスの人は負けてきます。だから、メンバーとしてはそのスケジュールではプロジェクトは終わらないということを示さないといけない。無駄になるかもしれないけど、やらないのは無理なスケジュールを飲んだのと一緒です。
まぁ、文句を言うという訳ではない。無理なスケジュールであることを言うのです。少なくとも自分の担当分はそのスケジュールでは終わらないこと、それでも終わらせるのであれば、仕様の値切りとかメンバーの追加とかを求めること、これはやった方が良い。
これやったら干されたこともあるんですが、干される=そのプロジェクトから大手を振って退場できるとプラスで考えましょう。わがままになってはいけないが、図々しくなった方が良い。
色々書きましたが
長々と書きましたが、私が言いたいことはこれだけ。
最初に書いた想定外の問題が起きたので、ちょっと EBt のリリースが遅れます。ごめんなさい。
本当にごめんよ。