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縦漫

ワールドビジネスサテライトを見ていると同じニュースを何度も見ることがあります。その一つがウェブトゥーンについて。ヘッダ画像をお借りしています。

もう一つは中川政七商店がインターンを使って小売店を造った話です。これは同局ガイアの夜明けも見ちゃったりしているともうマジで毎週流れてくる。さすがにここまで来ると贔屓みたいのを感じる。

贔屓じゃなくても実際インタビューの見返りにとかあるいは逆パターンでカンブリアに出たついでにこれも取材してくれへんかみたいな契約なのかなとか邪推してしまう。だって別にインターンがどこでどんな店を開いていようが……これ以上は個人の趣味に左右されるかも知れないためやめておきます。

WebToon

ウェブトゥーンですがおそらくWebToonと書き表されるもので、趣旨としては「スマートフォンで片手の親指だけで読み進み戻せる縦漫画」のことです。ぼくは知らなかったけど韓国発らしい。

8月ぐらいからガチで毎週のようにワールドビジネスサテライトに取り上げられてて、そ、そこまでやる……?と思ってたんですが広告主にやんわりと呼びかけていたのかも知れない。今スマホで読める漫画が熱いでっせw集客力あるんちゃいまっかな~~wwみたいな感じで。

でぼくは別に今までの漫画がWebToonになろうと新しくて人気で話題のWebToonだろうと「読みたい欲望」みたいなものは微塵もわかないんですが、確か今日の放送で初めて……?源流が2000年代の韓国らしいと知って驚いた。

また最後にちょこっと登場した、中国人かなにかであり社会学かなにかの女の教授さんが「やっと日本もWebToonの可能性に気づいたか。世界に比べてWebToon市場への参加があまりにも遅すぎる。所詮漫画出版業は国内需要だけでは経営を続けることなどできないのだ」という趣旨のことを述べていて、ぼくは「に、日本が嫌いなの~~~???」と思った。

WebToonへのかんそう

ぼくがWebToonの現場を見て思ったことは、ペルソナの主人公崩れみたいな見た目の男が主役になっていることが極めて多く、ペルソナのキャラデザをした人が先見の明があってあまりにもすごいな、ということが第一でした。

そして韓国のWebToonづくりの現場を見ると、いかした外見(おそらく重要なことだ)の優男が、いかしたデザインハウス(おそらく重要なことだ)に住み、ワコムの超巨大液タブみたいなのを使いこなして、まんま縦型の絵を書いていた。

マジで絵を縦に書き続ける、みたいな感じだったので、こま割りとか映画監督とかに通じるようなセンスや技術は求められていないんだろうな~~~~~~~~~確かに素人えかきさんの参入障壁は低なるやろな~~~~~~~~~~~ということでした。

あと軽く漫画の作業現場はスタジオ化されてる感があります。それは漫画を読むためのプラットフォームがスマートフォンデバイスで再生されることを想定しているため、音が鳴るんですよね。WebToonには音がつくらしい。スタジオと言ったのはそれらを漫画屋が同時に造る場合があるらしいのでそのような表現になったのです。

これはぼくは余計な世話だと思いました。漫画ってその……閉じられた自分だけのスペースで、井之頭五郎みたいなことあんま言いたくないんですけど何にも邪魔されずに読めるべきだと思うんですね。で邪魔していいのは自分だけなんすよ。だからいま読んでる漫画のBGMも自分で決めるべきだ。

何かしらのスピーカーからその漫画に合わせた好きな歌を流せばいいんじゃないでしょうか。じゃないとなんか……その漫画と「その漫画のために設置された歌」に対してコミットしないといけない、みたいな感じでその漫画の読者然とした立場が脅かされる気がすんですよね。漫画も音も良いと思わないと読者としての資格を失うみたいな。

えーお前あの漫画BGM流しながら読んでねーの??とかクラスで言ってくるやつが登場しそうだと。そんなガキの言い分は評価に値しないんですけど、義務教育とかの学級はまた特殊な空間なので一般的に評価されるべきではない思想に評価が与えられたりしてしまう。子供が造るグループには、評価に値しない思想を持った支持者がいるからですね。

WebToonにより、漫画の読み方が一見より自由になったと見せかけていろんな弊害も生みそうな気がする。漫画書けるだけじゃなくて、歌もつくれねーと採用しねえよ?みたいな出版社が出てくんじゃねえのとか。ぼくは杞憂のし過ぎかも知れません。

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