見出し画像

冠の雪原とゴールデンカムイ

※「ポケットモンスター ソード・シールド」のエキスパンションパス第2弾「冠の雪原」の内容について触れる可能性があります。ご覧になっていただく際はご自衛していただけると幸いです。

公式サイトによれば、今日配信開始したとのことでした。

現実には雪は降っていませんが、上下一枚ではデスクワークに支障を来してもおかしくはない気温となってきました。そんな折にリリースされるダウンロードコンテンツとしてこれほどふさわしいものもないように思います。

全体的に、年明け北陸の旅行先にでも行ったかのような美しい景色が印象的でした。

ピオニーとゴールデンカムイ

特筆すべきはピオニーというキャラクター。すべき、というかしたいというものなのですが……陽気な探検家おじさまキャラクターで、一児の父です。

でもお子さん普通にJKっぽかったので一児は誤解を受ける言い方かもしれません。

凛々しい目を持っていて立派なあごひげ、ガタイも兼ね備えている。また娘を育てるにあたって裁縫のような繊細な作業も得意、しかしながら言動には(おそらく)一貫性があり頼りがいもありそう。

ぼくはゴールデンカムイ(漫画)を読んだばかりだったため、さらに冠の雪原の舞台設定も手伝って、そのキャラクター性について

[キバナ+ダンデ]×ゴールデンカムイ登場キャラの年齢層・属性=ピオニー

という図式(方程式)を脳裏に浮かべてしまいました。

※ゴールデンカムイ:ヤングジャンプ連載の漫画で、日露戦争後の近代北海道が舞台。財宝のありかを探す勢力同士が武力介入や策略を連ねて攻防を繰り広げる。青年~中年キャラクターが多く登場する。北海道グルメの描写も多い。

ガチ目に個人的主観ですが、ソードシールドの中でも圧倒的な人気を誇るキバナやダンデはその登場順も手伝ってかあまり登場頻度が多い方とは言えないように思います。

しかしながら、本編やその後でもそこまで特筆して登場回数の底上げがあるようには思えませんでした。仮にコンテンツマーケティングを見据えるのであれば、利用しない手はないキャラクターであるように思います。

本文の時点で既にソードシールドユーザの中でも女の方のファンを想定した考察をしてしまっていましたが、純粋にコンテンツマーケティングをおこなうにあたって、コンビニエンスストアなどでくじ引きコンテンツとしてジムリーダーたちを設定すれば、男女問わずどころかキバナやダンデのヒーロー性は子供にも刺さるように思いました。任天堂はあまりそういった商品展開はおこなわないようにも思えますが……サイトウやルリナのフィギュアが欲しいファンは恐ろしい数いるように思えます。独自研究です。

あるいは、今後キバナたち青年組を扱うにあたり、ピオニーでなにがしかの実験的役割を担わせようとしているのでしょうか。非常に穿った見方になりますが、今回のDLCでそういう展開を感じてしまったことがありました。

何か引っかかる言い方になっているかも知れませんが、もしそういう戦略めいた事があるなら楽しみにしていて、ないならないで全く構わないと思って居ます。単純にこういったコンテンツに対しては好意しかない。

また、ピオニーが十字架になったり戻ったりする度にファンキーなBGMが掛かったり消えたりするのも卑怯でした……

念の為の補足ですが、改めまして全体的に本項の考察は全然ガッカリとかそういうベクトルのものではありません。ゲーム自体を包括的に好意的に受け止めています。

ぼくがゴールデンカムイを読みすぎて、世間に妙におじさま需要があるように錯乱してしまっているだけなのかもしれません。

卯月のライブ

また、さっきまで月ノ美兎・樋口楓によるアイドルマスターシャイニーカラーズ紹介ライブ配信を観つつ、椎名結華のApexトリオ配信を観つつ、卯月輝(うづきこう/架空の存在であるバーチャルライバー/以下:卯月)のポケットモンスターダウンロードコンテンツ実況を観ていました(敬称略)。

ライブ配信としてはこれほどまでの献立はないと思えるほど重厚なラインナップです。

もしかしたら時間が合ったから気楽にライブを立てたのかもしれませんが……(シャイニーカラーズについては正式にゲーム制作企業と協力した企画であるため該当からは外れます。本人たちのとんでもない緊張があったと思いますし、劇中でもシャイニーカラーズ演者の声優さん方と共演した際に、その旨を隠すことなく告白しています)。

先んじて、あくまでぼくなりの個人的な主観による注意事項を述べておきますと、卯月のライブ配信はそこそこ人を選ぶ部分があるように思います。

人を見下す……とは言い過ぎかもしれませんが、例えばゲーム実況であれば、作中の人の弱さや汚さにあえてスポットを当てる、引き出すことで自分の御曹司(卯月財閥の後継者)というキャラクター、陰キャという属性を保つ傾向があるため……

もう少し切り込んでしまうと、「ゲームの内容よりもライブ配信者の性格のような内面が重視されがちな傾向にある、ひいては行動や発言などやることなすこと全体的に肯定されてしまいがち」なライバーという人種でありながら、そうではなくすことにエンターテインメント性を見出そうとしているのではないかという挙動さえ感じられるライバーであるためです。

ことエンターテインメント性という部分について、時として卯月のチャット欄と美兎のチャット欄では客層が全く同じなのではないかと思えるほど、他者(「他社」とまで言ってしまっても良いかも知れません)のライブではまず見かけない、見かけたとしてモデレータから一発タイムアウトを食らうような罵声が飛び交ったりセクハラじみた感想が連発されたりと、本人のただならぬ個性が反映された結果が伺えます。

(個人的には、罵声もしもねたも、どんな場所であっても書かれうるべきではない寄りの意見を持っていますが、本人たちが受け入れエンターテインメントに昇華したいのであれば見て見ぬ振りというスタンスであり、そもそもぼくはチャット欄をほぼ開かないようにしている、という前提がございましてこの段の考察は軒並み間違っていたりするかも知れません)

劇中のピオニーをとにかく炎上させようとしたり、バドレックスを萌えキャラとして扱う人々が既にいるものと仮定して曲がりくねった考察を展開しようとするなど……あまりに思い入れが深いコンテンツであるならば、そのファンの方にはあまり勧められないかもしれませんが、後述のようにエンターテインメント性あるラジオとして聞くのであれば贅沢なコンテンツを有しているようにも思えます。

卯月の冠の雪原ハイライト

今回の卯月の配信の見どころはバドレックスを捕まえるところです。本筋はむしろそこで終わりなのですが、このゲームの特性上といいますか強キャラな敵さんを捕獲したい場合、とにかく倒しきらないことが大事、状態を悪くしてしまって弱らせなければならない、というものがあると思うんですが、

・卯月のパーティメンバーは軒並みレベル100(一撃でバドレックスを沈める技ばかりしか出せない)

・バドレックス自体かなり高レベルなため、相性悪い技を出されるとこっちが一撃で沈む

と、難解なパズルゲームの様相を伴ってしまい、ここに苦戦します。

マヒらせてHPを削らないでモンスターボールで捕獲しようとするところから始まり、果たして捕まえられるのかどうかという……楽しみ方ができるのではないでしょうか。

以下リンクから視聴できます。

卯月は過去に何度もポケットモンスターを極めたユーザが挑むコンテンツを実況していたり内輪の大会で最上位に食い込んだりと、ゲームの方法論について理解度がかなり深いという面があり、経験者にとってはさくさく見れる……しかしながらそうではない方にとっては割に早く進みすぎるといった所感を抱くかも知れません。

フォロー

こういった活動が主体のライバーさんは数多くいまして、今やYouTubeというプラットフォームだけで24時間常に誰かしらゲームやら料理やら酒呑みやら何かしら実況中継をしている状況が日常となっていると思います。

卯月自身が言及したと確認したわけではないので心苦しいのですが、ライバーご本人たちの中にはそんな24時間実況体制が常となっている部分を折り込み済みな方もおり、ご自分の実況をBGM代わりに聴いてくれればというスタンスの人も多いという印象を持っています。

(もちろん、リスナーとして望まれる姿を例示するとなると往々にしてライブ画面をしかと見つめ、チャット欄でわいわい書き込む姿を見せるといったものが傾向としては多いのかも知れません。正しいか正しくないかということをあまり問題にしないで良いのであれば)

伏見ガクの例

実際前回少しだけ触れた伏見ガク(以下、伏見)は、以前月曜日と金曜日の朝7時からリスナーと一緒に朝ごはんを食べるライブを休まずおこなっていました。

ぼくはオンタイムで見ることはほとんど叶わず、あとからなにか食べながらあるいは何か作業しながら見聞きするということが多かったです。

オンタイムで見れない分、こういうところが面白かったですといったことを伝えるためにかなりの頻度で後からタイムスタンプ(例:23:00~)を書き込んだりしていましたが終盤はあまり出来なかったことが悔やまれます(別にアーカイブは残っているため、今からおこなっても問題はないのですが)。

朝配信ということや、推測ですが伏見自身の性格的なものもあり、絶対に面白いことを言わなければならないといった張り詰め方をせず、肩の力を抜いて気負わずにライブをおこなうため非常に聞きやすいという特徴が有りました。

そんな中で、ふと脳直(のうちょく:右脳からそのまま出てきたような文脈で喋る技。伊集院光にも再現性がある)で出てきた単語や話に笑わされることがあり、伏見本人の経験などに裏付けられた実力といって良いものだったと思います。もちろんそれだけを楽しみにしていたわけでも有りません。

伏見はライブを終える度、聴いてくれてありがとうという言い方をして締めます。近年増えてきた深夜のホラーゲーム実況でもそんな言い方をしていることが多いように思います。

電車やその他輸送機関、または既に作業現場等にいるという環境下によって、画面が見れなかったり身動きが取れないファンの気持ちをすくい上げる行為のように感じます。どんな環境で聴いてくれていても嬉しいのだという心境をこちらに伝えてくれているのかもしれません。

日中にライブを垂れ流しにするということ

ぼくは……そういうお考えに甘えるかのように、日中にリアルタイム実況を流してくれているライバーのライブ中継をありがたく拝見することが多いです。

(あえて補足するのであれば、いわゆるゴールデンタイムよりその総数は減るため、より作業や心象などの妨げにならないライバーを厳選しがちにはなります。したがいまして、今日はリアルタイム視聴ではなく、いつぞやの見たかったアーカイブを見ようということになることもかなり多いです。偉そうな言い方に見えてしまうと思います。失礼しました)

言ってしまえば、集中しなくて良いことで目の前の任務に集中できるようになるというか、駄菓子屋のおばちゃんが聴いているラジオ感覚といいますか……

アーカイブ(過去のライブの録画)を見るのでも良いのですが、同じ時間を過ごしている人が画面の向こうにいるという感覚は得難いものなのかも知れません。

(こっちは真面目に働いているのに、画面の中でゲームで遊ばれたら集中するものもできないよ、という向きもおありかもしれません。たまたまぼくはそういった考え方は持ってはおりませんが……)

実際、以前述べたような何をするかはある程度わかっているゲームとしてのApexランク上げをしていた「エルフのえる(以下、える)」の配信を紹介しました。

上記記事の締めとして紹介しました。

えるは、所属団体の他ライバーが企画した、普段いくらでも喋れる人はどれだけ喋れるのかということを競い合う大会(雑談王)というもので優勝したほど弁舌に長ける配信者です。エルフという人種を差し置いても特異なもののように思えます。

そのへんのAM、FMに勝るとも劣らない―――――そもそも種類として比べるにはあまりにもナンセンス……比べるべきではないものかとも思いますが―――――途切れないけど同じことばかり繰り返すわけでもない、また不快でもない(先天的にとか、生理的に受け入れられないとかそういった種類の例は、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんがこの場では除かせていただきます)話が続くため、聞き心地が良いと思っています。

離れ作業やリモートという概念が広まりつつ有る中で、もちろんどなたにもそれぞれ自由度一つとっても差異があるとは思いますが……ご自分の携帯ぐらいは自由にしておける環境さえお有りでしたら、こういったYouTubeライブ配信で孤独な作業の場をつなぐ、埋めるといった選択肢もあるのではないでしょうか。

ご覧いただき、ありがとうございました。

翌日の追記

あとあと読み返したりして、個人的に気になる部分を修正(撤回とかはほぼしていません)したり追記していたら初めて5000字を越えてしまいました。

1番肩の力を抜いて気ままに書いたつもりが恐ろしいことです。

この記事が参加している募集

このサイト内ではいかなる場合でも返信行為をしていません。