プロレスの魅力

プロレスとの出会い
プロレスを初めてテレビで見たのは高校2年くらいの時だと記憶しています。その時はクラスメートに勧められて、深夜枠で放送していた新日本プロレスを見始めたことを何となく覚えています。

大学生時代
大学に入ってからはWWEを見始めて相当のめり込みました。毎週月曜のRAW、水曜のSMACKDOWN、月一のPay per view大会を欠かさず見ていましたし、2002年に来た日本ツアーでThe RockをLive観戦した記憶は今も忘れることができません。その後も新日本プロレスを横目に多くの時間をWWEに費やしました。

社会人時代
社会人になり毎日仕事に没頭していたこともあって、プロレスを観戦する時間はほぼゼロになり、また有難いことに海外駐在員としてインド、シンガポールと海外生活が約4年ほど続きプロレスを全く見なくなっていました。

ターニングポイント
まだシンガポールで駐在生活をしていたある日、妻が「シンガポールに新日本プロレス来るらしいよ」と言ってきて、「嘘!?」と返したのを覚えています。何で新日が?と思いましたが、騙されたと思って見に行きました。この話はまた書きたいと思っていますが、その時からわたしとプロレスの歯車がもう一度回り始めたのでした。
よくよく考えると、大学時代の卒業論文のテーマは『格闘技が社会に与える影響』で、数千年をたどる人間の歴史の中で、戦うことが人類にどのような影響を与えたきたのかを考察したのですが、その時に調べたり考えたことと、社会人生活や人生観と組み合わせていくことで何かを伝えていこうと考えています。

プロレスの魅力
現時点での答えとして、プロレスの魅力は『スポーツエンターテイメント業界で最も濃い人間ドラマを楽しめること』だと思っています。
もちろんスポーツ業界で活躍するプロ選手にはそれぞれの人生やドラマがありますし、メディアやSNSを通してそれを知ることができます。ただそれを競技の中で表現することはかなり稀です。プロレスはリング上で選手が人生を表現し、強い弱いではなく如何に自分自身を表現し、共感を得たり、逆にヒールとしてどのように嫌われるかが重要です。このようなスポーツは私が知る限り他にありません。

ストロングスタイル
また、プロレスを語る上でどうしても避けて通れない問いがあります。それはストロングスタイルとは何か?ということです。これを言ったとされる(一説にはメディアの記事が発端で本人は言ってないなどの説もありますが)猪木自身も明確な答えは出していません。そのため解釈は自由で、棚橋選手は猪木の呪縛から逃れるためにこの言葉とは別のところで戦ったり、中邑選手はこの言葉を越えるために過去と向き合いました。ただその中でも個人的にはこの言葉が一番しっくりきます。
『ストロングスタイルとは、競争に対する意識である、嫉妬や悔しさも巻き込んで自分自身を高めていく姿勢のこと。それが時に大きな力を発揮する』
これは確か永田選手の言葉なのですが、人生を生きていく上で最も大事なことと全く同じではないかと思っています。

まとめ
プロレスは相手の攻撃を避けずに受けないといけません、受けた攻撃以上のことをして相手を乗り越えはじめて勝利があり、説得力を持つのです。ベビーフェイスでもヒールでも関係ありません。何回やられても立ち上がって向かっていく選手や、体制に反抗しもがいている選手、極悪なヒール、こういった選手たちに自分を重ね合わせ元気をもらったり、その選手自身の人生を応援したり、ブーイングしたり、このような非日常の体験の中から人々の日常を繋ぎ合わせ、人生を豊かにするのがプロレスという競技ではないかと感じています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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