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日中韓感情推定 2020/5/8 別記:衛星から見た北朝鮮 金正恩後の北朝鮮国内(2)

要約:


今回は北朝鮮が指導者の前指導者 金正恩が亡くなり、北朝鮮が国として機能していなく統制が取れなくなった様子を衛星画像分析で。

【1.解説】


AI(IBM Watson)解析により、リアルタイムに追うことができても、本当に合っているのか、傾向だけでもチェックする必要があります。中国本土のような規模であれば、衛星画像でチェックすることは可能です。それは北朝鮮のようなリアルタイムに事実がなかなか報道されない国でも同じです。そこで、北朝鮮の衛星画像をチェックすればいいわけです。今回は様々な衛星画像分析で導き出せる金正恩 死去後の北朝鮮国内動向。

【1.1 前提条件 中国東北部&北朝鮮一帯に新型肺炎が蔓延】
まともに機能している都市がない北朝鮮
https://note.com/futureforecast/n/nc180298fb2b9

北朝鲜武汉肺炎死亡人数超过300万 


4/16には38度線の韓国軍も気づいている様子が分かります→文大統領も把握していたはずです。
https://note.com/futureforecast/n/n8a5e74ef2314

順川リン酸肥料工場について(5/1)

駅の隣のオレンジ色の屋根、まあなんと分かりやすい場所なのでしょう。
金正恩の居場所は北朝鮮最高機密で、特定されることは“絶対”避けるはずです。
それを特定日付の特定場所、しかも衛星からなんと分かりやすい場所。

5/1をもって金正恩の居場所は北朝鮮にとって機密でも何でもなくなった。
正確に言うと・・・
実として、統治能力を失っている(上で参照してもらったように、もう機能している都市がない)。さらに、名目上でも統治能力を失っていることの証拠となります(5/1のメーデーという社会主義国では一番重要な日に首都平壌にいない)

https://note.com/futureforecast/n/n90e759c419d8

【2. 5/4– 5/6 】金王朝、統治崩壊


金正恩 死去後の北朝鮮国内の動向を追ってみましょう。

5/4 NASA 衛星画像(夜間光)

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中国側に北朝鮮国境を取り囲むような等間隔の夜間光が見えます。(正確には4/29からです。 これが出現して以降、北朝鮮の密輸がみるみる衰退していくことがわかります)

5/5 NASA 衛星画像(夜間光)

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平壌を含め、まともに機能している都市がないことが分かります。

5/6  NASA 衛星画像
①熱源探知 画像

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万寿台大記念碑(巨大銅像のある所) ? です。
火災でなければ、何か元首にまつわるイベント、万寿台大記念碑にまつわるイベント(元首が交代するレベルの儀式)が起きている様子がうかがえます。

②夜間光 画像

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平壌を含め、全都市、機能停止。

【2.1 北朝鮮 弾道ミサイル施設 】

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200506/k10012419111000.html

元記事には、(不完全で)順調に行けば、2020年後半または2021年初頭完成見込みの可能性がある、と書いてあるように、まだ新設したわけではありません。

https://beyondparallel.csis.org/sil-li-ballistic-missile-support-facility/

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実際には、今年の1月くらいから工事止まっているように見えます
(2020/1/11 SENTINEL2)

【2.2 SLBM発射実験】

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3974262.html

TIRS画像

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北朝鮮新浦市の造船所の写真で、TIRSで解析すると冷水を出している様子が分かります。画面右上のシミのようなところです。これが"発射する際に使う装備に関連した動き"で合ってますか?(詳しい人お願いします)

TIRSだとどこだかわからないので、

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北朝鮮新浦市の造船所の最新 衛星写真です(LANDSAT8 2020/4/28) 

画面右上の黒い■に新型潜水艦がいるそうです。

【3. 外貨決済】


国情院は北朝鮮が最近、外貨決済の基準通貨をユーロからドルに変更したとも報告した。 (2020/5/6)

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58794430W0A500C2000000/

6回目の入札を最後に韓米通貨スワップ契約による
ドル貨幣の供給を当分中断することにした。(2020/5/7)


https://japanese.joins.com/JArticle/265683?servcode=300&sectcode=300

------------------------ここからは推測--------------------------------------------

簡潔にいうと、北朝鮮が(アメリカの承認のもと)基軸通貨をドルに変更し、
アメリカは韓国にドル供給を止めた、ということです。
つまり、“次の”朝鮮半島の指導者は、韓国の文大統領ではなく、
北朝鮮の次期指導者 とアメリカが認定した。ことになります。

------------------------ここまでが推測--------------------------------------------

【4.結論 北朝鮮国内 動揺と難民の動向】


①北朝鮮国内 全土混乱 熱源探知(NASA 2020/5/6)

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まったく活動している様子が見えない、つまり国として機能停止状態どころか全土混乱状態です。

②日本に“直接”難民、ボートピープルが来る可能性
あると思います。

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4/21   衛星画像(北朝鮮 清津市 の漁港)

日本まで漂着できる漁船が 4/6より多く停泊しています。
ですから、日本に“直接”難民、ボートピープルが来る可能性を想定して、
受け入れる準備(すくなくともプラン作成)は必要です


追記:書いている理由

日中韓のリアルタイム感情推定を行っている理由は、後日のタイムスタンプとして歴史に残すためです。具体的には下記の通り。
1.日本/中国(本土)/韓国/台湾香港は、国が違えど“リアルタイム”にお互いに影響しあう = 同じ市場 と考えるべき
2.であるからこそ、それぞれの国の違いを超えるためにも、冷徹に証跡に準拠して話をすべき
耳目を引くためのセンセーショナルと離れた冷徹な分析が必須だと考えます。
日本・中国本土・台湾・香港・韓国の良識的をもっている第三者、Undecided Voters(どちらに入れるか決めかねている人)が今、リアルタイムにどう思っているのかを、客観的にリアルタイムデータで参照できるようにしました。
IBM Watson が算出しています。ここではこの仕組みを「感情推定」といっています。それをレポートにしています。


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