2020/10/26の米国マーケット/弱いんだか強いんだか

本日の米国マーケットはダウ-2.29% ナス-1.64% SP500-1.86% ラッセル-2.15%。全般的に弱かったのですが、エアラインや百貨店、レジャーなどが先週とはうってかわってとにかく叩かれ、クルーズ銘柄は8%程度の下落。UALなどは先週の上げの太宗を出来高伴って消しており、ややコロナの再増加が重石になり始めている様子が伺える。逆にWFH銘柄はZMなどを筆頭に底堅く、AMZN/SHOP/ETSYなどのEコマース銘柄も値持ちしていた。また、AAPL/TSLAなども値持ちしていた(AAPLはiPhone12の需要が堅調そうというアナリストアップデートが追い風。)今回の年末商戦は外出できない分、高価なものを少しだけ買うという消費者行動になりやすいとの指摘も出ており、この辺りもAAPLの追い風になるかもしれない。また、このタイミングでAMEXやJPMなどはカード加入のリウォードを強化しており、こういったキャッシュバックキャンペーンもiphone 12の販促に寄与する可能性がありそう。

https://www.google.com/amp/s/appleinsider.com/articles/20/10/26/iphone-12-will-drive-blockbuster-holiday-quarter-for-apple-says-cowen/amp/

https://www.google.com/amp/s/www.bloomberg.com/amp/news/articles/2020-10-26/amex-sweetens-premium-card-rewards-again-with-new-uber-perks

その他のところではサンパワー(SPWR)などがクレディスイスから格下げを受けており、グリーンエネルギー銘柄はPLUGやWKHSなども一時8%近く下落するなど、10月頭に駆け上がった銘柄達がイマイチなパフォーマンスとなっていたが、今日は下髭をつけて終わっている点はややポジティブに見える。

全体的な所ではVIXの上昇伴って下落しているのは9月頭の急落を想起させるが、以下の2点が異なっている点は注目している。

①下落の際の出来高が伸びない(特に現物):明日も見たい所ではありますが、9月頭の急落時には現物/先物共に出来高が伸びましたが、今回は先物しか伸びていません。大統領選挙前なので、そもそもここまで投資家がポジションを落としてきていたということもあるかと思いますが、そもそも投げないといけないポジションが少ないのではという気がします。

②SKEWが低い:こちらも投資家のロングポジションがそこまで高まっていないということを示唆していると思われます。というのも、SKEWは概してボラが低い状態で株が上がっているときに上がりやすい=ポジションを増やした投資家がOTMのプットを買ってヘッジを行うことで上がっていく傾向にあるからです。今はそもそもボラが高いので、高いコストをかけてヘッジをするよりもポジションを減らして、先物等で機動的にヘッジをした方がコストが安くなる局面かと思います。故に、現物の出来高が伸びず、先物の出来高が今日も伸びていると思われます。

となれば、基本線はイベント通過でポジション復元なので、押し目買い目線を維持したい所ですが、大統領選挙グダクダルートがあり得ることと、アジアのメタル市場が軟化している点が気になります。夏場はとにかく強い中国経済が世界経済を支えていたので多少コロナが増えようが無視できていましたが、コロナで経済停滞+中国もストップは全体が変わってくるので要注意かなと思います。AAPL/TSLA/AMZNあたりが持っているのでセンチメントがひたすら悪いというわけでもないですが、現物の出来高がしょぼいのをいいことに日ばかり勢が薄い中ショートとかはしている雰囲気はあるので、安易な逆張りを避けつつも押し目買いチャンスを狙うということではないでしょうか。


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機関投資家として働くトレーダー。いつまで続くかわかりませんが、米国市場のアップデートを日本の皆様にお伝えできればと思います。※記事はあくまで個人の意見であり、如何なる投資を勧めるものではありません。情報は正確を期す様に努力していますが担保するものではありません。
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