やったことないことをやる。

普段やらないことをやってみると違った発見がある。発見なんてないこともある。だけどぼくは気づかない間に、いつもの道を通っている。いつもの飲み物を飲み、いつものパンを食べている。いつもの動きで、いつもの今日を生きている。そんないつもを少し変えてみるのはどうか。といっても、急にブレイクダンスを踊るわけにはいかない。話の途中にブレイクダンスを踊りだす知人をぼくは知っている。

じぶんにとって新しいことは腐るほどある。新しいのに腐るほどある。腐るほどあるのに、なかなか新しいことをやってみようとしないじぶんがいる。
どんな些細なことでもいい。かくいうぼくは昨日、コンビニでコカ・コーラプラスを買ってみた。0カロリーである。

ぼくにとって、コーラを買うという行為自体おそらく初めてだったと思う。もちろん飲んだことはいくらでもあるが、買って飲むことはきっとなかったと思う。

このコカ・コーラプラスを買って、特保のコーラがあることを知った。原材料を見ればよくわからない横文字が並ぶ飲み物にもかかわらず、特保だそうだ。特保とはなんだ。安心してコーラを飲んでしまう免罪符のような役割にも感じる。そんなふうに感じるのはきっとぼくだけではないような気もする。

動くとわかることがある。やったことのないことをやってみることが、じぶんの世界をちょっと広げる。そんな気持ちが人をおもしろくするのではないかと今はほんの少し信じている。