ローカルに暮らしながら「働く」と「お金」についてじっくり考えてみた。
「働く」とは誰かにとっての価値を生み出すこと。
と、思っている。
そんな「働く」ができたらいいなと思っている。
そして、「お金」とはその対価としてもらえるもの。
ここでいう「お金」とは、金融資本のそれではなく、
物々交換のツールとしての実体経済の「お金」のこと。
同じものでも、その誰かにとって珍しかったり、ニーズに合ってたりするとより多くの「お金」と交換できる。
給料も、会社に対して時間と労働力を提供する代わりに、対価としてもらえるお金。会社はその労働力を活かしてより多くの資本を獲得する。
会社(株式会社)のその向こう側には投資家がいて、労働力ではなく「資本を提供する」代わりに利益の一部を還元してもらう。
より多くの資本を持っている人は、より多くの利潤を獲得でき、利潤だけで生活できたりする。人である限り、衣食住があって、必要最低限の衣食住は、本来ならば誰だって同じはずであるから、計算上はその人は「働か」なくても生きていける事になる。
ここらへんからは金融資本主義になってくるから置いといて、、、。
今回の「お金」はもっともっと手前にある
働いて、提供したものの対価として交換した「お金」のお話。
1)誰のために働きたいか
「働く」とは誰かにとっての価値を生み出すこと。
とすると、一番大事にしたいのは、誰のために働くか、ということ。
それは人によって全然違っていいと思ってて、
家族のため、子どものためって人もいれば、
自分のため、自分の趣味や好きなことを楽しむためって人もいると思うし、
職場の人のためとか、地域の子どものためとか、はたまた遠い地球の反対側の子どもたちのため、とかもあると思う。
具体的に顔が浮かぶ人もいれば、抽象度が高い人もいると思う。
全部が正義だし、全部がいい。
じゃあ僕の場合はというと、
なんと表現していいのかわからないけれど、
いま自分の周りにいて、同じコミュニティにいる
「一緒にご飯を食べたい人たち」のために働きたいかなぁ。
2)誰と一緒に働きたいか
そして、価値を生み出すためには、1人でできることには限界がある。
お金を使ったり、道具を使ったりもできるけれど、
一番いいのは、誰かと一緒になって働くこと。
実はこれも結構大事で、多くは価値を提供する相手よりも一緒に働く人の方が身近だったりするから、ここが馬が合わないとそもそもが続かない。
誰かにとっての価値を生み出しても、それが一回で終わってしまっては、その人にとっては価値があるものがなくなってしまう、提供されなくなってしまうわけで、持続的に安定的に価値を提供できることも大事な要素だと思う。
誰と一緒に働きたいか。
僕が大切にしたいのは、お互いの「いいね」に共感できるかどうか。
やっぱりお互いが「いいね」と思ってるものを一緒につくりたい。
そのうちもっとこうしたら「いい」んじゃない?ってのが出てきて、
きっとわくわくして仕事ができると思う。
3)「お金」を手にしたその先に、誰にお金を使いたいか
そして、働いて「お金」を手にした。
そのお金は、金融資本に乗せるならどこかに投資して増やした方がいいのかもしれないけれど、ずっと数字としての「お金」のままでは意味がない。
増やしても、貯めても、最終的には何かと交換することになる。
意識しておきたいのは「誰にお金を使いたいか」という使い先にいる人。
誰かにとっての価値になるように働いて稼いだお金。
そのお金は自分にとっての評価でもあるんだけど、
たぶん、誰かにとっての価値になるように同じように一生懸命つくっている人はきっと他にもいて、その人の仕事もちゃんと評価してあげたいから、
そんなつくり手さんにお金を払いたい。
そして、これがいいのが、ちゃんと顔の見える人にお金を使うと、
そのプロダクトは段々と質が上がってくる上に、そのお金は後々自分のところにまた巡ってくること。
4)「お金を払う」という応援がしたい。
お金はほぼ何とでも交換できる。
誰にとっても普遍的な価値だし、生活の上で必ず必要になってくるもの。
だから、やっぱりお金をもらうと嬉しいのだけれど、
逆に嬉しがって欲しい人にお金を払いたかったりする。
それは「あなたの商品気に入りました。応援しています」っていうメッセージだったりする。
考えてみると、そんなお金の使い方が増えてきたのは、クラウドファンディングが一般化してきたことも大きいかもしれない。
商品をもらう前に、価値観やビジョンに共感して応援したいところにお金を払って、あとから商品をもらう。よき。
お金をもらうために働き、
誰かにお金を払いたいがために働く。
「お金」は「払う」と「もらう」を繋いでいるだけで、
「つくる」と「応援する」を交換しあってるだけかもしれない。
自分の身の回りにそんな小さな経済圏を紡いでいけたら、
なんだか幸せに生きていけそうな気がする。
いろんな人の「つくったもの」にいいねって言えるように、
仕事がんばろう。
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