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親だって休んでいい 子どもを支えるために必要な「がんばらない」時間

 子どもの不登校は親にとってもつらいもの。「なぜうちの子が」、「どう支えればいいの?」と悩みは尽きません。そんなとき、「親だって休んでいい。ひとりの時間をつくってください」と、不登校支援にたずさわる土橋優平さんは言います。親が休むことが、子どもを支えることに直結するのだ、と言う土橋さんに執筆いただきました。(連載「出張版 お母さんのほけんしつ」第4回)※写真は土橋優平さん

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子どもたちが学校へ行かなくなると、「なぜうちの子が不登校に……」、「どうすれば行くようになるの」、「私が仕事を休んでいっしょに居てあげたほうがいいのかな」など、親としては悩みが尽きません。ときに自分を責めてしまったり、これまでの子育てを後悔してしまったりといったこともあります。私たちの相談窓口では、「まずは親御さん自身のための時間をつくってください」と伝えています。

 お子さんが不登校になってからのことを思い出してみてください。朝は子どもが起きるかどうかが気になり、学校へ行かないと家でのすごし方が気になり、会話をすると元気がなさそうな印象で心配になり、夜はご飯をいっしょに食べない、寝るのが遅くなっている。そんなことがくり返される毎日で、お子さんのことで頭のなかがいっぱいではないでしょうか。それも考えていることのほとんどが、不安、心配につながっていませんか。

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