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「無理して学校へ行かなくていいよ」母の言葉に小3の私が反発した理由

 うちの家族はおかしい。小学3年生で不登校したゆうごさんは「無理して学校へ行かなくてよい」という母の一言に救われた一方で、そんな疑問を抱いたと言います。当事者として教育支援センターへ通い、大学生時代にはメンタルフレンドとして教育支援センターに関わった経験を持つゆうごさんに、自身が感じた教育支援センターの変化についてお聞きしました(※写真はゆうごさん)。

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――不登校になったいきさつからお聞かせください。

 私が不登校をしたのは、小学3年生のときです。きっかけは担任で、しょっちゅう大声で怒鳴る先生でした。忘れ物を1つでもしようものなら、みんなの前でこっぴどく怒られます。実際、私が忘れ物をしたときも大声で叱責されて、「明日、忘れ物をしたらどうしよう」という恐怖心がどんどん大きくなっていきました。怒られたくない一心で、時間割を見ながらランドセルに教科書を積めてはひっくり返してまた積めなおす、ということを母とともに何度もくり返すようになっていました。

 不登校した日のことは今でもよくおぼえています。登校する道すがら、涙が止まらなくなり、家に折り返したんです。そのとき、小学1年生の下級生とすれちがったんですけど、その光景が鮮明に記憶に残っています。

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