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【XYのふたりごとVol.16: XYができるまで⑵- 覚悟編 -】

 みなさま、こんにちは。大変嬉しいことに、前回の求人開始後から、たくさんのご応募やお問い合わせをいただいております。現在、ご応募いただいた方の情報をまとめさせていただいております。後ほどお返事いたしますので、お問い合わせいただいた皆様、もう少しだけお待ちいただければ幸いです。(現段階では募集期間に締め切りはございません。人員が埋まり次第、終了とさせていただきます)

 何よりもこんな自由人の私たちと「一緒に働きたい」と思ってくださる方がいるだけで感謝。そして、女性が自分らしく輝ける社会の実現にランジェリーという存在はとても大きい。その力をもっとたくさんの人に届けたい。など私たちと同じ思いの女性がいることがさらにまた嬉しい。私たちが会社として、個人として社会に発信していきたい価値観は間違っていないんだと再認識させていただけたことも感謝。本当にありがとうございます!

 さて、本日は前回に引き続き「XYができるまで⑵」をお届けいたします。会社やりましょう!なんて甘い考えで見切り発車した私たち。想いは人一倍あるのに、なかなか人に伝わらないジレンマを抱え一つ目の試練を迎えることとなりました・・・


◆ -覚悟編⑴- 『 君たちには、覚悟が見えない 』

 やりたいこと、ビジョンはあるのになかなか思うように進められないジレンマを抱える日々。一番の問題は資金面、次の問題は下着を生産するにあたっての協力者探し。前者は手を差し伸べてくれた社長との話し合いを繰り返す日々。後者においては、ネットでひたすら下着のOEM会社を探し、アポを取り、OKが出れば会いに行く、その繰り返し。実際に会って、話をすると、今度はロット(生産数)やデザイン、扱うレースの問題で断られてしまう。繊細なレースは少しの負荷でクラッシュ(破れ)してしまうのでそういったリスクは避けたい、ロット数が少なすぎて扱えないといった理由が大半でした。

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 織田がOEM先へのアポどりを行っていた際「私たちのブランドはただ下着を販売するだけでなく、将来女性たちが自分らしく輝き、さらには男女が幸せに共存できる社会を実現するためのきっかけとなるものにしたいと考えています。必ず成長しますので、何卒ご協力お願いします。」と伝えても話を遮るようにして「うちはもう大手さんの生産でいっぱいいっぱいなんで」とか「そもそも下着OEMはやめちゃったんで」とか、門前払いされたことが多々ありました。
実は、下着OEMをやめたと話す会社は本当はやめておらず、量産型のブランドのみ請けていて、ビジネスにならないブランドは相手にしないということだったのです。とても悔しかったです。もちろん、どこの馬の骨かわからない私たちと取引することはリスクでしょうが、世間知らずだとしても、夢を語る若者にそんな態度をとる人に私たちは絶対にならないと心に決めた瞬間でもありました。

 さて、話は戻って、資金面の部分で悩んでいた際、OEMでの交渉がうまく進まないこともあり、手を差し伸べてくれた社長の会社で事業部として活動させてもらうことがいいのではないかと私たちの気持ちが傾き始めました・・・すると突然、社長から、

「君たちには、覚悟が見えない」

と言われます。さらには「資金の援助も、事業部としての立ち上げも難しい」と言われ、その気で進めてきた私たちにとっては青天の霹靂。「覚悟って言われても・・・」「人生かけて本気で取り組むつもりだけど、どう伝えればいいの?」「その気にさせておいてひどい・・・」なんて当時はいろいろな感情を持っていたのですが、今思い返せばこの社長の一言はまさにその通りだったと思います。もっと言えば、この一言は相手にしてもらえなかったOEM各社の人たちが思っていたことでもあったはず。そもそも、人一倍思いが強いのならば、最初から楽な道を選択せずに、シャカリキで目の前の課題を乗り越えなくてはいけなかった。先日のAPT Womenの講義でも言われましたが「経営者に必要な資質とは、苦労したことから這い上がる力、どん底を未来に活かすパワーだ」という話もまさにそれで、当時の私たちは、自分たちが未来を変えられるという根拠のない自信を振りかざして「協力して」とただ周りに頼んでいただけだった。思いが強いのだから伝わるはずだという勝手な考えが態度にも出ていたのかもしれません。謙虚なつもりではいましたが、私たちの感覚を押し付けるだけで、相手の立場になって考えることができていなかった。経営者に必要な資質その2でもある「周囲を巻き込む力」も到底足りていなかった。当時は気づくことができなかったけれど、「覚悟が見えない」という社長の一言はそういったことを言葉少なに伝えたかったのだろう、と今は思います。いずれにしても、この出来事をきっかけに私たち自身が奮起し、"覚悟した"のは間違いありません。当時は最終的に決裂という形にはなってしまいましたが、あの一言をくださった社長には感謝の気持ちでいっぱいです。


◆  - 覚悟編⑵ -『自分たちの会社を作りましょう!(再)』

 というわけで、誰の後ろ盾もなく100%自分たちの会社として設立しましょう、ということになりました。ここで、会計士の先輩にも引き続きご協力をいただき、銀行からの融資を計画します。さらに、先輩から政策金融公庫や区のスタートアップ支援、助成金など、様々な資金調達手段のレクチャーを受けることに。渋谷や恵比寿の貸し会議室を借りて、初めての"事業計画書"を作ります。

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・・・と、その前に。そもそもなぜ会社の名前が「XY」なのか。お気づきの方もいるかも知れませんが「XY」とは、男性の性染色体の名称です。私たちは、女性メンバーのみの会社ですが、会社を設立するまでに男性にもサポートいただきました。

 当時の日本社会は、男女平等やLGBTQの課題について政府や行政が改善に向け取り組み始めた頃でした。しかし、それが男女の対立を招いたり、男性に攻撃的な態度を取るようなフェミニストなども見られました。「幸せな男女平等」とは何か?対立構造を生まないために、もっと根本的な部分の考え方を変えるべきではないか?女性の権利が守られる一方、男性の権利はどうなるのだろうか?とあらゆる目線で、普段から意見交換をしていた私たち。そこで、私たちは生物学的には女性ですが、あえて男性の性染色体を屋号とし、性別に囚われることなく、自らが認識する性を楽しめる社会。女性が自分らしく輝くことで、男性も幸せになる社会。それぞれの実現を目指すこと、そんな想いがXYの由来となりました。

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 さて、そんな想いで立ち上げたXY。法務局へ法人登記を行う作業と同時進行で銀行、公庫へ提出する資料や計画書の作成を行っていました。そして、2015年9月28日に渋谷の法務局で登記を済ませ、帰宅する道すがら立ち寄ったカフェで発起人のWを交えて、ジュースで乾杯。

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 それから、急ピッチで銀行や公庫向けに提出する資料たちを仕上げていくことに。5年前だけあって、今の企業理念・哲学と内容に変化は見られますが、最初の計画書は今でも大切に保管し、教科書のように時折見返します。自分たちの一番最初の哲学・理念を忘れずにいるためで、それは、時代に合わせて柔軟に変化させていくためにとても大切な作業の一つでもあります。資料自体は、会計士の先輩に資料を添削していただきながら、仕上げていきました。

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 公認会計士のお墨付きというだけあって、PLや販売計画などもしっかりと作り込むことができ、無事銀行と公庫からの融資が下りることに。(何度思い出しても先輩への感謝が止まらない)あとは、その資金を元手に、下着製造の協力者(OEM)を見つけるのみ。ここまで到達するのに、出会いから数えて約8ヶ月経っていました・・・


(つづく)


次回は【XYのふたりごとVol.17: XYができるまで⑶- 迷走編 -】をお届けいたいます。

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わたしたちもスキです(〃ノ∇ノ)
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都内で「Albage Lingerie」「Algesso Underwear」を運営する株式会社XYのブログ。何者でもない「ワタシ」を生きるアラサー経営者2人の独り言のぶつかり合いのような会話を「ふたりごと」として、つらつらと書き連ねています。